東京ベルエポック美容専門学校トータルビューティ科・エステティック科では、サロンワークの授業を発展させた『おでかけサロン』を行っています。主に学校近辺の福祉施設や支援センターに定期的に伺い、メイク・ネイル・エステの施術を提供しています。
　通常授業で行っているサロンワークでは、地域のお客様からご予約をいただき、来校いただいて施術を行う形態のため、主婦層がメインのお客様です。しかし、美容の需要は高齢化社会に伴いその年齢層を広げている現状にあります。そのため、『美容の楽しさ』を知り暮らしを豊かにするお手伝いをしたいと考え、おでかけサロンを積極的に行っております。
　また、教育的観点からは、学生のコミュニケーション力の向上を図ること、将来の顧客の可能性を広げること、そして成功体験をすることによって自己肯定感の向上を図ることを目的として行っています。日頃、中高齢層の方と接する機会がない学生にとって「どのような話題からお客様の心を開くことができるのか」を考えることから始まります。毎回試行錯誤して、将来のお客様になり得る方への接客術を学んでいます。

　ここからは『おでかけサロン』に関わる方々からの声をご紹介いたします。
【お客様（利用者様）の声や様子】
・普段ＴＶばかり見ていて一日が長いけど、今日はお話もたくさんできたし、爪も綺麗にしてもらえたし一日があっという間に感じた。
・何もしないで一日いることが多いから、今日は来てくれて良かった。やってないところと肌が違う。綺麗になった。嬉しい。
・もっとお金を払ってでも、もっとやって欲しいな～。毎週来てよ。
・「手が綺麗に見える！」と手をひらひらさせながら、施設の方やご家族に見せていた。
・メイクをしたら、楽しそうに歌って小躍りしていた。

【ご家族の方】
・母が喜んでいて嬉しかった。久しぶりに笑った顔を見た。

【施設スタッフからの声】
・いつも不安な表情をして落ち着かない利用者さんが、メイクやネイルをしてもらって、落ち着きがあり、笑っている。良かった。
・自室に戻ったら、よほど嬉しかったのか、手のマッサージとネイルをしてもらったことを明るく話をしてくれた。

【学生の声】
・手に痺れがあるとおっしゃっていたお客様にマッサージをやって差し上げると、「楽になった、やっぱり違うな～」と言っていただけてすごく嬉しかった。
・手の関節が固く曲がりにくい方には、通常の施術ではできないことがあるから、どのようなお客様が来ても対応できるようにもっと技術を磨きたいと思った。
・もっといろいろなことを知らないと会話ができない。ニュースなどを見て知識を増やしたいと思う。
・言葉に出して喜んでくれるのですごく嬉しかった。ちゃんと言葉にすることって大切なんだと思った。

　サロンワークの一環として始まった『おでかけサロン』ですが、お客様の喜びの声や施設スタッフの皆様からの感謝のお言葉をいただき、学生も感謝されることによりモチベーションが上がっており、想像以上の効果が得られたと感じています。
　今後も引き続き、４つの信頼の１つである『地域からの信頼』を得るために、行動範囲を広げ、より大きな信頼を得られる美容学校として発展していきたいと思います。

【おでかけサロン実績（２０１６年度）】
４月１８日（月）　　東京ベルエポック製菓調理専門学校
５月２４日（火）　　東京福祉専門学校　熟年ふれあいサロン
５月２４日（火）　　支援センター
６月１５日（水）　　介護老人福祉施設　あじさい
６月１７日（金）　　東京ベルエポック製菓調理専門学校
６月１９日（日）　　シンデレラフェス
６月２６日（日）　　シンデレラフェス
６月２８日（火）　　東京福祉専門学校　熟年ふれあいサロン
７月１０日（日）　　えどがわボランティアフェスティバル
７月１２日（火）　　介護老人福祉施設　あじさい
７月１９日（火）　　支援センター
９月２７日（火）　　東京福祉専門学校　熟年ふれあいサロン
１０月１１日（火）　介護老人福祉施設　あじさい
１０月１８日（火）　支援センター
１０月２５日（火）　東京福祉専門学校　熟年ふれあいサロン
１１月３日（木）　　特別養護老人ホーム　三井陽光苑
１１月２２日（火）　東京福祉専門学校　熟年ふれあいサロン
１２月１３日（火）　介護老人福祉施設　あじさい
１月２４日（火）　　東京福祉専門学校　熟年ふれあいサロン　

東京ベルエポック美容専門学校　佐野　優香里