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グループ6校で美容・ファッションを学ぶ1,800人の頂点を目指す! 「第11回ベルエポックコンテスト」開催
2016.12.05
2016年11月8日(火)、東京・原宿にあるベルエポック美容専門学校で、第11回目となる「ベルエポックコンテスト」が開催されました。
年に一度開催されるべルエポックコンテストは、滋慶学園グループの美容・ファッショ分野の学校6校が参加する競技会です。この日は各校での厳しい予選を勝ち抜いた57名が出場、総勢1,800名の頂点を目指して競いました。
エステティシャン部門、ビューティアドバイザー部門、ネイリスト部門、ヘアスタイリスト部門、ヘアメイクアーティスト部門、ブライダルヘアメイク部門に、今年は新たなファッション部門が加わり、全7部門において競技が行われました。
年に一度の競技会とあり、代表の学生たちは、放課後や休日も日々練習を積んでこの日を迎えました。業界からお招きした特別審査員の皆様が「出場者のポイントは本当に僅差です」とコメントされたように、審査が難航する分野が続出するほどの熱戦が繰り広げられました。
会場には、各業界、企業、保護者、卒業生、講師など、178名が来場しました。また、このコンテストの模様はインターネットを通じて全国のグループ校に配信、在校生が熱戦を見守りました。さらにWEB動画配信サービスを通じて多くの方に視聴いただくなど、各方面から関心と注目をいただくコンテストになりました。
参加校
札幌ベルエポック美容専門学校
ベルエポック美容専門学校(原宿)
東京ベルエポック美容専門学校(葛西)
福岡ベルエポック美容専門学校
京都医健専門学校
名古屋医健スポーツ専門学校
競技に先立って開会式が行われ、学校法人東京滋慶学園の中村道雄理事長が「滋慶学園グループは全国70の教育機関で『職業人教育を通じて社会に貢献する』ことをミッションとしています。学生の皆さんは、実学教育、人間教育、国際教育という3つの教育理念のもと学ばれていますが、そのなかで美容系の学校6校の選手が出場します。各校で予選大会が行われ、見事に勝ち抜いた選手が出場しますので、今日は素晴らしいプレゼンテーションをされるものと思います。選手の皆さん、持てる力を十分に発揮してもらいたいと思います。また、会場の皆様、盛大なるご声援をお願いいたします」と開会の挨拶をし、競技がスタートしました。
昨年まで2日間に渡って行われてきたコンテストですが、今年は7部門の競技が1日で行われ、各教室での競技と併行して、ベルホールでは開会式直後からエステティシャン部門のプレゼンテーションが始まり、午前はエステティシャン、ファッション、ビューティアドバイザー、ネイリストの4部門の最終審査と表彰式、午後はヘアスタイリスト、ヘアメイクアーティスト、ブライダルへメイクアーティストのプレゼンテーションと最終審査、表彰式が行われました。
また、ベルエポックコンテストのコンセプトには、「業界と各学校、学生の繋がりの場」、「業界へのプレゼンテーションの場」、「業界の皆様方の交流の場」という3つの目的があり、各競技終了後には、業界の方々と学校、学生が参加して、業界交流会も開催されました。
各競技と結果
■エステティシャン部門
課題:悩みに対するトリートメント(冷え・むくみ・セルライト・過脂肪から選択)
テーマ:美と健康
【審査結果】
1位 札幌 岸野さん
2位 葛西 岩瀬さん
3位 京都医健 白銀さん
【審査員講評】
RUBYZ 夜久学滋様
今回、入賞されなかった皆さんにも、心から一言贈りたいと思います。皆さんの技術力、おもてなしの心、ホスピタリティマインドは世界でもトップレベルです。ヨーロッパ各国のいろいろなサロンを回りましたが、これだけの技術力を持ったエステティシャンは世界にたくさんはいません。本当に素晴らしいコンテストでした。パワーポイントでのプレゼンテーションも、技術についてもたくさん練習したと思います。皆さんの世界トップレベルの技術力を支えてくれた学校の皆さんの情熱が、選手の皆さんを通して審査員にも観客の皆さんにも強く伝わった素晴らしいコンテストでした。勇気をいただきました。これからも一緒にエステティック業界を盛り上げていきましょう。
■ファッション部門
課題:セルフコーディネートプレゼンテーションテーマ
接客ロールプレイング
テーマ:秋のセルフコーディネート提案
【審査結果】
1位 札幌 松田さん
2位 原宿 小野田さん
【審査員講評】
株式会社アダストリア ディレクター
山口智子様
今回のロールプレイングを見て、日頃の皆さんの勉強と努力が素晴らしいと思いました。私も長い間販売員をしていましたが、最初の頃に皆さんほどできただろうかと思い出しながら、拝見させていただきました。皆様が今後現場に出て活躍されることを期待しています。
■ビューティアドバイザー部門
課題:お客様の個性に合わせたファッションメイク&プレゼンテーション
(スキンケア+メイク)
テーマ:指名されるビューティアドバイザー
【審査結果】
1位 札幌 坂本さん
2位 葛西 小西さん
3位 原宿 村松さん
【審査員講評】
日本ロレアル株式会社 shu uemuraトレーニング部
木村淳一郎様
審査をするときは基準が難しいのですが、実際に4人の審査員の意見が割れる部分や一致する部分がありました。私の場合にはモデルさんの顔に、いかにメイクがマッチしているかを最重要視して審査しました。私のところのブランドでもそうですし、大手百貨店でベルエポックコンテストに出場した女性から「あのとき審査していただきました」と声をかけられることがあり、ベルエポックを卒業した学生の方々が即戦力として活躍している姿を間近で見ていますので、今日出場された方は間違いなく、近いうちに活躍されるのが想像できます。仕事の現場でお会いしたら、ぜひ声をかけてください。
■ネイリスト部門
課題:ジェルアート(フラットアート)5本 プレゼンテーション
テーマ:Dream
【審査結果】
1位 札幌 笹川さん
2位 葛西 北島さん
3位 葛西 石井さん
【審査員講評】
NPO法人日本ネイリスト協会 常任本部認定講師・マスターエデュケーターリーダー
井筒貴子様
(現在、世界ネイリスト選手権3連覇)
初めて参加させていただき、とてもステキなコンテストだと思いました。1時間という短い時間のなかで、片手5本を事前に仕込んできた5本と同じように作り上げていたり、時間のなかで限りなく「Dream」というテーマを表現していると感じました。何よりよかったのは、プレゼンテーションでした。ネイリストを目指す若い皆さんが、プレゼンテーションのなかで夢を語っていて、私もネイリストを目指していたとき、初めてコンテストに出たときを思い出しながら審査させていただきました。コンテストはそれまでの練習の過程がいかに発揮できるかですが、その練習の過程で身につくことが今後大きく影響しますし、今日表彰台に上れなかった皆さんも、その悔しい思いからプロのネイリストとして身につくものがたくさんあると思います。これからまた、新たな目標に向けて頑張っていただきたいと思います。
■ブライダルヘアメイクアーティスト部門
課題:ブライダルメイク
テーマ:披露パーティーのブライダルヘアメイク
【審査結果】
1位 原宿 中村さん
2位 京都医健 東さん
3位 札幌 阿曾沼さん
【審査員講評】
株式会社東京美容研究所 ブライダル事業部部長
池田利幸様
審査員の趣味の世界もあったと思いますが、僅差でした。1位の方も9位の方もますますこれから技術を磨いてください。ブライダル業界は、とても厳しい時代を迎えています。お客様も非常に目の肥えた方々が増えてきています。ご自分の要望をいっぱい持って来られます。その方々にきちんとした技術を持ち、きちんとした知識で臨んでいくことが私たちの仕事、喜んでいただくことが私たちの仕事です。それらをしっかりと胸に、頭に収めて、これから技術を磨いて次のステップに進んでいっていただければ有難いと思います。私たちは皆さんが就職してくださるのを待っていますので、お客様に喜んでいただけるいい技術者になって業界に来てください。
■ヘアメイクアーティスト部門
課題:テーマに沿った作品作りをする
テーマ:FANTASTIC
【審査結果】
1位 福岡 長嶺さん
2位 葛西 江戸さん
3位 葛西 薩日内さん
【審査員講評】
ハリウッドで活躍するメイクアップアーティスト
カオリ・ナラ・ターナー様
(日本人初の全米メイクアップ・アーティスト・ユニオンの正会員、日本人で初めて「エミー賞」受賞。2008年「旭日双光賞」叙勲。滋慶学園グループ国際顧問)
最初に見たときに筆使いが本当にいいので何年目かと聞いたら「1年半」というのでびっくりしました。日本人は箸を使うから筆使いがいいんです。そして、こういう場所に出られて経験を積めるということは、あなたたちはラッキーです。皆さんはどんどん夢を大きくして海外に出てください。そして日本人の素晴らしさを広めてください。私でもエミー賞を取れたんだから。あなたたちはまだまだ若い。頑張ってくださいね。アメリカではユニオンに入るとき、自分で連れていったモデルをスイッチさせられるんです。頭で描いたものをすぐにチェンジできる人に、時間をかけて考えるのではなく、連れていったモデルをスイッチさせられるようなどんな状況でもできる、そんな風に勉強してください。おめでとうございます。
■ヘアスタイリスト部門
課題:レディースカット
テーマ:ショートスタイル
【審査結果】
1位 福岡 坂口さん
2位 葛西 日向寺さん
3位 札幌 井上さん
【審査員講評】
井上陽平美容研究所 代表取締役
ベルエポックコンテスト審査委員長
井上陽平様
毎年のことですが、皆さんがだんだんとヘアスタイルを作るようになってきました。今年は教室で審査が行われましたので、細かく見れば見るほどアラが見えるものですが、皆さんが熱意を持って努力をされていました。10人の選手たち、勝敗は時の運と申しますか、3位と4位の方はほとんど同点でした。これはその人の持っている運もありますし、微妙な技術力の違いもあります。どこに技術力を見たかと言いますと、まだ学生ですから、丁寧な仕事をすること、基礎を充実すること、これが何よりも大切だと思いその観点から審査をしました。特に1位の坂口さんは今の流行を的確に掴んでいました。テクニックをするときの姿勢もとてもいいものがありました。感心しました。出場した方々が甲乙つけがたくなってきたことは嬉しいことです。
すべての表彰を終え、浮舟邦彦総長が挨拶に立ち、「我々滋慶学園グループは、職業人教育と通して社会に貢献していくことをミッションに、40年前に歯科技工士の学校からスタートをし、様々なジャンルの人材育成をし業界に送り出して参りました。実学教育、人間教育、国際教育という建学の理念のもとにカリキュラムを作ってきましたが、それぞれの業界と直結した学校でなければならないと、産学連携のプログラムが肝となっています。美容の分野におきましてもいろいろなプログラムのなかで、このコンテストは非常に重要なポジションを持っています。それぞれの学校でのコンテストで選に漏れた方も、技術の差はそれほどかなく、選出は難しかったと先生方から聞いています。今日出場した選手の皆さんはもちろん、出場されなかった皆さんも、このコンテストで何かを得られたのではないかと思います。これから美容業界で活躍するときの糧にしていただければと思います。
このコンテストも11回目を迎えました。先ほど、井上先生ともお話しさせていただきましたが、時代が変わろうと、回を重ねていこうと「大切なのは基礎、基本」であり、そこにベースを置いて行っていくことが重要です。そして、コンテストがスタートしてから美容業界も随分と変わってきました。その「時代の変化を捉える、捉えていく目を養っていく」ことも大切なことだとお話しをいただきました。これから、産学連携のプログラムがますます発展していきますように、業界とともに人材の育成をしっかりと行っていきたいと考えております。今日、ご出席していただいた皆様に心からお礼申し上げます」と閉会の辞を述べました。
滋慶学園グループ美容分野の頂上決戦、ベルエポックコンテストの長い1日が終了しました。
コンテスト終了後には、同窓会も開催されました。
喜びの声
ヘアメイクアーティスト部門1位 長嶺さん(福岡ベル美容)
ショウなども重なって練習時間が取れないこともありましたが、努力してきて、頑張ってよかったなと思います。これから自分の持っている技術を世界で活躍できるくらい極めていきたいです。
ヘアスタイリスト部門1位 坂口さん(福岡ベル美容)
モデルさんや指導してくださった先生方のおかげで賞を獲ることができました。自分一人の力ではないので皆さんに感謝して、これからも頑張っていきたいと思います。サロンワークはもちろん、クリエイティブなコンテストにも参加して、そこでも賞を取れるような美容師になりたいです。