産学連携教育プロジェクト

EDUCATION PROJECT

【産学連携】主体性をバネに!~「三間の課題」と向き合う~

3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
10.人や国の不平等をなくそう
16.平和と公正をすべての人に

 近年、子どもたちを取り巻く環境の変化により、体力や運動能力が低下傾向にあることが問題視されています。また、人とのかかわりを苦手とする子どもたちも多く、幼児期における生きる力の基礎を培うために、このような力を育んでいくことはとても重要なことです。
 運動能力の低下や人とのかかわりの希薄化については、子どもたちを取り巻く3つ間(時間・空間・仲間)の減少が影響しているとされています。そこで、いつでも・どこでも・誰とでも・一人でも行える創作ダンスを考えることになりました。
 一般社団法人ダンス教育振興連盟(JDAC)の担当者と打ち合わせを数回行い、子どもたちの緊張をほぐすための導入を取り入れること、子どもたちが表現しやすい動きを取り入れること、そしてどこででもできる内容にすること、などいくつかの課題をいただきました。

 いただいた課題をもとに、子どもたち一人ひとりが、さまざまな表現を楽しみながら身体を動かすことができる内容で、50分間の創作ダンスのカリキュラムを考えました。
 創作ダンスの振りを考える過程で、運動能力の向上を目指すために、幼児期に身につけておきたい36の基本動作を取り入れること、人とかかわるきっかけとして【ペアで楽しむことのできる活動】を取り入れる、など新たな課題にも向き合いました。
 完成したダンスを評価いただき、近隣の幼稚園にて、幼児を対象に完成したダンスカリキュラムの実践をしたところ、多くの子どもが参加し、笑顔で楽しく身体を動かす姿が見られました。この取り組みを通して、学生自身が、子どもたちの持つ主体性をさらに活かし、充実した活動とするために、やりたい、やってみたいという子ども達の声に耳を傾けることの大切さを、改めて学ぶことができました。
 また、保育者をはじめとする大人が、身体を存分に動かしたり、自由な表現活動を楽しんだりできるようなきっかけ作りをすることで、次第に自ら進んで身体を動かすようになるなど、今後の取り組みに繋がる第一歩となりました。

● 連携企業
 一般社団法人 ダンス教育振興連盟(JDAC)
● 学科・専攻・コース・学年
 こども保育科 3年生
● 取り組み期間
 2023年7月11日(火)~2024年1月23日(火)