産学連携教育プロジェクト

EDUCATION PROJECT

十園十色の保育に触れて学習意欲の向上を目指す ~さいたま市私立保育園協会との産学連携~

私立保育園協会との連携による授業
SDGs
4.質の高い教育をみんなに

 埼玉福祉保育医療製菓調理専門学校では 『保育内容の理解と方法』の科目で、さいたま市私立保育園協会と連携し、さいたま市の10区から代表保育園に週替わりで授業を担当していただきました。それぞれの地域性や園の理念・方針を紹介していただくとともに、実際の映像や保育士の実演により、どのような保育が展開されているのについてご指導をいただきました。

 受講する学生たちから活発な質問や感想が寄せられ、1年次前期の段階で自分自身が目指す保育についてイメージを持つことができました。さらに第13回目の授業では、グループで保育園見学に臨み、保育内容を肌で感じることができ、見学後にその園を実習先に希望する学生もいたほどです。
 
 この実践は、学生の学習意欲の向上とともに、保育園の育成という視点が合致。実際、現場からは学生の声が直接聞けたことや、保育に関心を深めてもらえる機会になったという声があり、見学においても意欲的な姿であったとの評価をいただくことができました。
 
 コロナ禍で、最終的に現場実習が中止となりましたが、この授業で保育園が実際にどのような想いをもって保育を展開しているかについて理解を深める機会となり、学習意欲の向上が図られたと思います。

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    仕掛け絵本について学びました

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    手遊びを教えていただきました

 連携授業終了後も後期の演習授業で、学生の作った乳児向けおもちゃを各保育園にお送りしたり、実際に子どもの前で実践する機会を頂き、学生たちが学習成果を体感することもできました。その結果、学生のモチベーションに繋がり、授業時間外においてもグループで協力して準備に取り組むなど、意欲的に取り組むことができました。達成感を得られた学生が多かったようです。

 昨年度で2年目となった連携授業ですが、初年度の学生は結果として、保育園に就職した卒業生38名中23名(60.5%)がさいたま市内の保育園に就職。就職活動も待遇などに翻弄されることなく、当該授業を基に築いた自身の目指す保育観と保育内容の特色を軸に受験先の保育園を検討していました。就職支援の授業ではなく、1年次前期の教育から連携した成果といえます。

● 連携企業:さいたま市私立保育園協会
● 学科・専攻・コース・学年:保育士科 (昼間主コース) 1年
              保育士科 (夜間主コース) 1年
● 取り組み期間:昼間主コース 2022年4月13日(水)〜7月27日(水)(前期授業にて実施)
        夜間主コース 2022年4月14日(木)〜7月28日(木)(前期授業にて実施)