産学連携教育プロジェクト
EDUCATION PROJECT
笑顔があふれる小児病棟へ 保育士目線で取り組む環境づくりプロジェクト
近年、小児医療の現場で活躍する「保育士」が注目されています。健康な子どもを対象とする一般的な保育とは異なり、病気やケガで入院している子どもの保育や家族のサポートなどを行い、医療チームの一員として医師や看護師と連携を取りながら業務を行っています。しかし、治療や処置が優先とされる現場であることから、子どもたちが喜ぶ環境づくりに時間を費やすことが難しいという医療現場で働く保育士の現状があります
「小児病棟の子どもたちが院内生活を楽しめる環境づくりを考えて提供してほしい」と、総合大雄会病院(愛知県)から企業課題をいただき、こども保育科3年の学生が解決に向けて取り組みました。
小児病棟の担当者と打ち合わせを数回行い、医療現場だからこそアルコール消毒ができるものにしてほしいという要望を踏まえ、子どもたちが「治療を頑張れるアイテム」、「院内生活が楽しめる壁面」を企画製作し、提供をしました。
提供後、小児病棟で働く職員を対象にアンケート調査を実施したところ、「母子ともに喜ぶ姿がみられた」、「治療を嫌がる子どもが遊びに集中することができた」などの言葉をいただくことができました。子どもを第一に考えられる保育者でいることで、子どもを笑顔にすることができ、喜ぶ子どもの姿を見た周囲の大人から感謝される職業であることを、この課題を通して学生自身で体感することができました。
今回の活動は、小児病棟を抱える他病院でも活用できる事案であると考えられます。今後も必要とする小児病棟があれば、継続的に取り組んでいきたいと考えています。
● 連携企業:社会医療法人大雄会 総合大雄会病院
● 学科・専攻・コース・学年:こども保育科 3年
● 取り組み期間:2021年10月1日(金)~2022年2月4日(金)