産学連携教育プロジェクト
EDUCATION PROJECT
マスク生活におけるリップ需要減少の原因と改善 「愛用されるリップスティックの企画と試作品制作」
株式会社MCMCより依頼を受け、このコロナ禍によって起きたリップ需要の減少という状況を打開するため、マスク生活の中で誰もが使いたいと思うリップスティックを企画しました。
試作品の製作は化粧品製造会社に依頼しました。依頼の方法や内容は化粧品販売会社やビューティークリエイターから指導を受け実践しました。リップの色は使用する人の肌色の影響を受けやすいため、通常はブルーベースとイエローベースで使い分けますが、肌色を問わず誰もが使いやすい商品を目指しました。
プロジェクトは以下のように進めました。
企画を始めるにあたり、インスタグラムを利用して400名にアンケート調査を実施し、大きく3点が分かりました。
①コロナ禍からリップメイクの回数が減り、買い控えが起きている。
②マスクを外さなければならない時に困ったという経験をもつ人が多い。
③マスクに影響しないリップが求められている。
これらの悩みや問題を解決するリップを企画し試作品を製作する上で、「マスクにつかず色が長時間持続する」というコンセプトを決めました。試作品の製作を繰り返す中で、消費者に訴求できる「E2」、「O8」という処方に絞りました。
そして、再度インスタグラムで600名にアンケート調査を行った結果、リップは「色を重視し、季節で色を変えている」ことが分かり、季節感を感じられる四季の色合いの製作を目指しました。また、リップの色は肌色に影響され、色選びの際にブルーベースとイエローベースの判断を基準にすることが多いのですが、肌色にとらわれずどんな人にも似合い、その日の気分や様々なシーンに合わせて使い分けられるリップスティックを目指し、4色の試作品が完成しました。容器は各色が判別しやすく持ちやすいデザインに決めました。
このリップスティックを使用することでマスク生活でもメイクをする楽しみがあり、自信をもってマスクを外せることに貢献したいと考えます。将来はロフトや東急ハンズなどの店舗で、学生がプロデュースした化粧品として販売することを目標としています。
● 連携企業:株式会社MCMC
● 学科・専攻・コース・学年:トータルビューティー科 2年
● 取り組み期間:2021年4月1日(木)〜2022年2月20日(日)