産学連携教育プロジェクト
EDUCATION PROJECT
太宰府特別支援学校「就職学習会」における 高校生へのアプローチから見える”犬の力”
本校の学生たちが取り組んでいる、特別支援学校の生徒に向けた職業理解授業を2021年度も実施しました。2018年度より行っており、今回、過去3年間の取り組みを見直し、以下3点が不足していることに気付きました。
①情報共有、②事前準備、③対応力
これら3点を更に細かく見ていき、次の4つについて具体的に注力して準備を進めました。①授業後のアンケートの実施、②情報の見える化、③リハーサルの徹底、④楽しく分かり易くがみえること。特に、実施後のアンケートについては、生徒と先生の両方からの意見をいただき、学生の取り組みの有意義さを確認できました。また、普段情報ツールとして活用しているMicrosoftのTeamsを使用して、情報共有ができた事は準備する上でとても有効でした。
アンケート結果からは、生徒の犬に対する恐怖心が小さくなっただけではなく、行動にも自信を持てるようになったという声があるなど、嬉しい反応がみられました。ただし、楽しくできた半面、職業理解というところまで上手く持っていけなかった点は、今後の課題であると感じました。
全体を通して、伝える、自ら考え、動くという犬の持つ3つの「力」を感じると共に、緊張していた生徒たちが授業の最後には顔の表情も緩み、最後には帰りたくないと泣きだす生徒も出るなど、改めて犬の癒し効果を知ることになりました。これらの経験を通じて、プロのトリマーとしての仕事のやりがいに気付くことができました。
● 連携先:福岡県立太宰府特別支援学校
● 学科・専攻・コース・学年:エコ・コミュニケーション科 ペットトリマー専攻 2年生・1年生
● 取り組み期間:2021年7月16日(金)~2021年11月24日(水)