産学連携教育プロジェクト

EDUCATION PROJECT

西表島環境保全プロジェクト

西表島生物調査
SDGs
11.住み続けられるまちづくりを
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
17.パートナーシップで目標を達成しよう

 沖縄県・西表島(いりおもてじま)は固有種が数多く生息し、東洋のガラパゴスといわれています。しかし、イリオモテヤマネコをはじめとする希少な生物が危機に瀕しており、本校では西表島の自然保護に直接携わってきました。

 例えば国の特別天然記念物であるイリオモテヤマネコは、島内に100頭ほどしか生息していないにもかかわらず、ロードキル(交通事故)により命を落とし、環境省のレッドリストで最も絶滅の危険性が高い絶滅危惧IA類に指定されています。主な餌場となる水田が、過疎化と作業の効率化により衰退。そして管理しやすい車道沿いに集中した結果、様々な生きものや、それらを食べに来るイリオモテヤマネコが、車道付近へ出てきてしまうようになった事が原因の一つです。

 車道から離れた場所に、多種多様な生物が暮らせる水田環境を取り戻すことによって、イリオモテヤマネコのロードキルを減らすだけでなく、様々な生物の保護に繋げることができます。そのためにプロジェクトでは、浦内川(うらうちがわ)沿いにある稲葉集落跡を餌場として整備。生物相調査を行い、草刈りなどを実施しました。

 整備した餌場の周辺にはセンサーカメラを設置し、2021年初めてイリオモテヤマネコの撮影に成功しました。また島民と協力して、マングローブ林に漂着したプラスチックゴミの清掃や、ごみの分別などの環境活動を実施。植生や動物相などの地道な調査を続けながら、啓発活動を含めた自然保護活動を今後も実施していきます。

  • センサーカメラ設置

  • 生物調査

  • 野鳥調査

  • マングローブ林清掃活動

● 連携企業:浦内川観光
● 学科・専攻・コース・学年:野生動物&環境保護専攻1・2年生
● 取り組み期間:2016年10月~現在も継続中