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鳥取市医療看護専門学校開校 地域医療に貢献する医療人育成へ 鳥取市長ら見守る中、1期生の入学式
「創」~ここから発信、鳥取を支える医療人~。鳥取市からの誘致を受けて大阪滋慶学園が開校した鳥取市医療看護専門学校の入学式が4月11日(土)、鳥取市役所に隣接するとりぎん文化会館で行なわれました。将来の地域医療を担う医療人の育成をめざしており、看護学科をはじめ、鳥取県東部地区で初めての理学療法士学科、作業療法士学科、言語聴覚士学科の第1期生計201名が、それぞれ即戦力の専門職をめざして決意を新たにしました。
6階建て白亜の外観を持つ鳥取市医療看護専門学校は山陰東部の玄関口、JR鳥取駅前に4月1日に開校。第1期生は約9割が鳥取県東部を中心とする鳥取県の出身者で、あとは鳥取県中西部をはじめ、隣接する兵庫県や島根県、徳島、愛媛、岡山などからの入学生です。
大学卒業者を対象に県内初の学科となった言語聴覚士学科(昼間2年制)では、地元の鳥取大学をはじめ、島根大や立命館大、神戸学院大、大阪経済大などを卒業した新入生が顔を揃え、難関の国家試験合格めざして、決意を固めていました。
橋本・初代学校長「感謝され、信頼される人になってください」
入学式には、教職員や講師の先生方、沢山の保護者の方々をはじめ、鳥取市の深沢義彦市長や前市長の竹内功同市政策顧問、鳥取県保健福祉部の松田佐惠子部長、鳥取市議会の房安光議長をはじめ、鳥取市立病院の清水健治病院長や国立病院機構鳥取医療センターの下田光太郎院長ら、医療、福祉、教育など各界の錚々たる方々に参列していただきました。
初代学校長として式辞に臨んだ橋本勝信学校長は、まず鳥取市医療看護専門学校が地域で活躍する医療者を養成し、鳥取市や鳥取県、とりわけ鳥取東部の地域社会に貢献することを目的に、“公私協力”によって開校された点を強調するとともに、「鳥取駅前という素晴らしい場所に、最新設備を備えた立派な校舎が整い、沢山の素晴らしい先生方に集まっていただきました」と、関係各方面へのお礼の言葉を述べました。
橋本学校長は、「実学教育」「人間教育」「国際教育」の3つの建学の理念と、信条とする「4つの信頼」について紹介、これからの学校生活を送るにあたって、①初心を忘れない、②粘り強く努力を重ねる、③感謝され、信頼される人になる、という3つの心構えを教示しました。
その上で、橋本学校長は「医療・看護には、教え上手と育成上手の先生がおられる。本校はどちらの先生もおられて、誇れる学校だ。それぞれめざす資格を取得し、地域社会、地元の医療・福祉に貢献できるように、大きな志を忘れないで、夢に向かって頑張って欲しい」と激励しました。
浮舟総長「プロのスペシャリストとしてタフな心身養って欲しい」
大阪滋慶学園理事長として祝辞に臨んだ浮舟邦彦・滋慶学園グループ総長は「皆さんはなりたい自分を見つけて、地域に貢献しようと1期生として本校に入学されました。ここで将来の基礎をしっかりと作るわけですが、そのために学ぶ習慣を自分のものにしていただきたい。学べば学ぶほど、自分の無知に気づきます。気づきが大切であって、気づけば気づくほど、学ぶことが面白くなります。そして失敗や不安から逃げ出さないタフな心身を養ってください。気構え、身構え、心構えの備わったプロのスペシャリストとして、公私連携でできたこの学校から巣立ち、地域に貢献できる医療人になって下さい。そして、後に続く後輩にとって素晴らしい先輩として成長していかれんことを祈念します」と入学生に専門職人材としての心得を諭しました。
鳥取市の深沢市長「地域の医療・福祉・介護に貢献してください」
忙しい公務の合間を縫ってかけつけていただいた深沢義彦市長からも祝辞をいただきました。深沢市長は「医療が高度化、複雑化するとともに高齢化が進み、医療、介護、福祉の専門職の需要は高まっています。そうしたなか、本市が誘致して開校した鳥取市医療看護専門学校は、健康づくり、福祉に力を入れる本市に於いて、欠くことの出来ない重要なパートナーです。地域の医療や福祉に精通した質の高い人材を育成され、地域の核として活躍していただけるものと期待しています。
理学療法士等のリハビリテーションの専門職を養成する専門学校は、この東部地域で初めてです。地域の皆さんと触れ合いながら、専門的な知識と技術を身につけて地域の医療、福祉、介護のスペシャリストとして貢献してください」と期待の言葉を述べていただきました。
看護協会の虎井会長「人間理解と共感、専門性を持った教養人に」
また鳥取県看護協会の虎井 佐恵子会長は「この学校が東部地区に開設されたことは、医療に携わるすべての人の喜びです。皆さんは鳥取で医療のプロになるという高い志を持って入学され、1期生として第1歩を踏み出し、歴史を作り上げていくことになります。
医療は大きく変わっていきます。1期生の方々はチャレンジ精神のある方々が多いと言われています。きっと今までに経験したことがないほど多くのことを学ばなければならない学生生活になると思います。人間理解と共感、専門性を持った教養人として成長していかれることを期待しています」と、医療人の大先輩としての祝辞を述べていただきました。
海外提携校の台湾元培医事科技大学、林学長らから祝辞
海外提携校の米カリフォルニア州の私立名門医科大学であるロマリンダ大学行動保健学部教務部長、ビバリー・バックルズ博士は、これからのヘルスケアのニーズに応えるために、①患者の立場にたったケアの能力、②チーム医療の中で活躍できる、③科学的根拠に基づく医療行為、④業務の質の向上、⑤インフォーメーションテクノロジーの活用-、この5つの能力を身に付ける努力を呼びかけていただきました。
また、今年度から新たに提携を結んだ台湾元培医事科技大学の林志城学長は「人生は絶えず学習し続けなければなりません。皆さんは在学中に知識、技術、能力とともに、自信を蓄えて、社会に出てからは専門技術者になるだけではなく、社会的に影響力のある人材になられることを期待しています」と祝福していただきました。
ご来賓の紹介と地元出身の地方創生担当の石破茂大臣や鳥取県の平井伸治知事はじめ、各方面からの祝電も披露され、鳥取市医療看護専門学校に期待する地元各界からの熱い想いがヒシヒシと伝わってきました。
新入生の決意
最後に、新入生を代表して、看護学科の藤原江梨花さん(18)が「今私たちは沢山の地域の方々や学校関係者の皆様の温かい眼差しと力強い支えを全身に感じ、ここに立っています。私たち第1期生は、生まれ育った鳥取で医療人としての責任感と自覚を持ち、仲間とともに様々なことに挑戦し、精いっぱい努力して学ぶことを誓います」と決意を述べました。
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JR鳥取駅前に建つ鳥取市医療看護専門学校の白亜の校舎
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入学式の会場前で記念撮影する新入生