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地域医療に貢献する人材育成へ 地元の期待を受けて出雲医療看護専門学校3期生の入学式
地域の医療や福祉に貢献する人材の育成を目的に、“公私連携”によって開校した学校法人大阪滋慶学園の出雲医療看護専門学校の入学式が4月4日(土)、出雲市民会館で行われました。看護学科、理学療法士学科、臨床工学技士学科、言語聴覚士学科の4学科を代表して、臨床工学技士学科の岸野留美子さんが「地域の人たちから信頼される医療人をめざします」と、地元各界のご来賓が見守る中、力強く宣誓しました。
午後1時から行われた式典には、長岡秀人・出雲市長の代理として板倉勝巳総務部長や坂根守・出雲市議会議長をはじめ、島根県看護協会の春日順子会長、国立病院機構鳥取医療センターの下田光太郎院長ら地元の産官学を代表する約70名の名士の方々にご臨席いただきました。
さらに海外提携校からも、米ワシントン州ゴンザガ大学副学長補佐、ロン・ラージ博士と同看護学部教授、ロリ・トクターマン博士、中国上海理工大学・上海医療器械高等専科学校の魏景賦副校長、同医療電子学科の李暁欧副学科長、同医療器械学科の銭鋒臨床工学技術専攻主任にご臨席いただきました。
橋本学校長「初心を忘れずに!」 宮川副理事長「行動管理の習慣を」
橋本勝信学校長は、出雲医療看護専門学校が出雲市など地元自治体と大阪滋慶学園が協力して、若者の人材育成と出雲市、島根県の医療に貢献する目的で設立された経緯や建学の理念をはじめとする学校の考えを述べたあと、「皆様のご協力のおかげで、本日無事に3期生を迎えることができました。
入学生の皆さんには3つの心構えをお願いしたいと思います。一つは、いつまでも最初の気持ちを忘れずに、最後までやり抜く強い意志を持ち続けて欲しいと思います。2番目は、毎日毎日を積み重ねていく山陰人特有の粘り強さを発揮していただきたい。3番目は、医療、福祉の世界に進む人材として、周囲の人から感謝され信頼される人になっていただきたい。そして大きな志を胸に秘めて下さい」と、人間としての成長と学校発展への協力を訴えました。
続いて滋慶学園グループの宮川藤一郎副理事長が祝辞を述べました。宮川副理事長は「皆さんは専門性の高い社会的にも生命に関わる大切な職業をめざしてこの学校に入学されました。素晴らしい選択をされたと思います。在学中は迷うことなくこの道を邁進し、ぜひチャンスを生かしていただきたい。そのためには健康に留意し、自己管理、時間管理をしっかりと行ない行動管理ができる習慣を身に付けて下さい」と入学を祝福しました。
長岡市長「旺盛なチャレンジ精神で学び、卒業後は“縁結びのまち”出雲で就職を」
ご来賓を代表して、長岡出雲市長の祝辞が板倉総務部長によって読み上げられました。その中で長岡市長は「新入生の皆さん、誠におめでとうございます。出雲医療看護専門学校は看護師、医療スタッフ不足の解消と若者の定住をめざす本市への協力の形で平成25年に開校されました。新入生の皆様は、医療・看護の道を志し、大きな夢と明るい前途への希望に満ちておられるでしょう。これからの3年間、初心を忘れることなく旺盛なチャレンジ精神を持って、目標に向かって学業に励まれることを心から期待しています。
創立以来37年の実績を誇る大阪滋慶学園の理念と実績に基づくカリキュラムやサポート体制の下、これからの出雲市を支え、地域社会に貢献できる医療のスペシャリストが養成されることを期待しています。本市には、島根大学医学部附属病院、県立中央病院、市立総合医療センターなど県内屈指の医療機関が集積しており、医師・看護師養成の教育機関もあります。出雲医療看護専門学校はこれらの医療、教育機関と実習などで連携協力を図っておられます。新入生の皆さんはこのような恵まれた地域環境の中で、実体験を積み重ねながら立派に成長していかれることと思います。
本市では新しい出雲の国づくり計画・出雲未来図の中で将来像を「げんき、やさしさ、しあわせあふれる 縁結びのまち 出雲」と定め力を合わせて町づくりに取り組んでいます。新入生の皆さんも卒業後は出雲で就職していただき、学校で培った技術と知識を存分に発揮し、それぞれの夢を実現されることを祈っています」とお祝いの言葉を贈っていただきました。
島根県看護協会の春日会長「医療人として4つの“S.T.E.P”を学んで欲しい」
島根県看護協会の春日会長からは、「満開の桜の花が春の嵐にさらされています。これからの学校生活も山あり、谷あり、笑顔の日もあれば嵐も来ると思います。皆様は将来、医療・看護に関わる職業に就きたいとこの学校を選ばれました。人の役に立つ仕事がしたい、人の役に立つ人間になりたいと願って入学されたと思います。医療の世界は高度専門化され、知識の習得が不可欠です。
医療人として4つの“S.T.E.P”を学んでいただきたい。S=sensibilityは特に倫理的感性を磨いていただきたい、T=teamworkは多職種との連携を行なって欲しい、E=evidenceで科学的根拠に基づいて的確に判断できる力を養って欲しい、P=positiveで、主体的、積極的に学ぶ姿勢をもっていただきたい。ステップを踏み外すことなく一歩ずつ夢に向かって進んでください」と祝辞がありました。
ゴンザガ大学のロン・ラージ博士は「国際的な医療人としての未来の扉を開けてください」と述べ、今年、浦東地区の新キャンパスに移転する中国上海理工大学・上海医療器械高等専科学校の魏景賦・副校長からは、「大阪滋慶学園とは2000年からの交流・合作を行ない、双方の学校に臨床工学技士の合作学科を設けています。新入生の皆様はぜひそれぞれの夢を叶えてください」とそれぞれ祝辞をいただきました。
在校生を代表して学友会の曽根慶一会長から歓迎の言葉が贈られたあと、新入生を代表して、臨床工学技士学科の岸野留美子さんが宣誓を行ないました。高校のときに病院で働く臨床工学技士から直に話を聞いて、命に直結するやりがいのある仕事だと入学を決めた岸野さんは、「医療を取り巻く環境は大きく変化し、医療専門職の責任や期待は益々大きくなっています。この道を選んだ時の気持ちを大切に、知識や技術だけではなく、仲間と共に人間としても成長を目指します。将来は地元に就職し、地域の人々に信頼される医療人になれるよう精一杯がんばります」と誓いを新たにしました。
入学式は最初の授業として行われ、2部では、在校生たちが出雲医療看護専門学校での教育システムや学園生活などのプレゼンテーションを堂々と行い、入学からのわずかな間での成長ぶりを新入生たちに見せてくれました。
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新入生の皆さん
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新入生を代表して誓いの言葉を述べる岸野さん
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最初の授業である入学式を終えて談笑する新入生
(出雲医療看護専門学校)