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第一線で活躍する先輩たちが熱く歓迎! 滋慶COMグループ・名古屋4校の入学式 新入生が新たな一歩を踏み出しました
名古屋地区にある滋慶学園グループの専門学校4校の2025年度入学式が4月15日(水)、名古屋市中区のNiterra日本特殊陶業市民会館・フォレストホールで行われました。4校の新入生は計979名。第2部の“第1回目の授業”では、在校生や卒業生による産学連携教育の成果などのプレゼンテーションに続き、音楽業界の第一線で活躍中の卒業生たちが迫力満点の演奏を披露しました。フィナーレはプロとして活躍している卒業生とNSMゴスペルアンサンブルが「You Raise Me Up」を熱唱。感動に包まれる中、新入生たちは夢への第一歩を踏み出しました。

入学式を行ったのは次の4校。いずれも学校法人 滋慶コミュニケーションアートの運営です。
・名古屋デザイン&テクノロジー専門学校(名古屋テック)
・名古屋スクールオブミュージック&ダンス専門学校(NSM)
・名古屋医健スポーツ専門学校(名古屋医健)
・名古屋ECO動物海洋専門学校(名古屋ECO)
第1部の式典では、NSMゴスペルアンサンブルの先導による国歌斉唱の後、4校の学校長を代表して名古屋スクールオブミュージック&ダンス専門学校の犬飼保夫学校長が式辞を述べました。犬飼学校長は志を高く持ち、好きなことだけでなく苦手なことにも粘り強く取り組む「二刀流」を求め、メジャーリーガー、大谷翔平選手が座右の銘としている「先入観は可能を不可能にする」の言葉を紹介しました。限界を作らずに挑み続けることの大切さを説いた言葉で、「自分には無理と何もしないと何事も成せませんが、自分にはできると努力を積み重ねれば成功をつかみとることができます。恐れず勇気を持って、努力を積み重ねてください」と新入生を激励しました。


続いて、水族館プロデューサーの中村元名誉学校長、歴史家・作家の加来耕三名誉学校長、滋慶学園グループの浮舟邦彦総長が祝辞を述べ、最後に4校の運営母体である学校法人 滋慶コミュニケーションアートの浮舟雅信理事長が全教職員と理事を代表して挨拶しました。浮舟理事長は挨拶の締めくくりで、滋慶学園グループ開校時から教育に尽力してくださっている音楽評論家・作詞家の湯川れい子名誉学校長のお祝いのビデオメッセージへとナビゲートしました。
「卒業時までに自分の家の自分なりの設計図を描き上げて」中村元名誉学校長
全国の水族館で構成や展示計画などを手掛ける中村先生は「学校は自分の道を見つける場。道は一つだけでなく、たくさんあります」とした上で童話「三匹の子豚」に言及しました。わらの家をさっさと建てた怠け者の長兄、少し時間をかけ木で家を建てた面倒くさがり屋の次兄、手間暇をかけて頑丈なレンガの家を建てた臆病だが知恵者の末っ子。「われわれはこの話から、いろんな知識を持ち、努力をしている人が立派な人間だ、学びましたが、本当にそうでしょうか」と中村先生は問いかけます。そして、今のSDGsの時代、森の木を切って焼いたレンガで家を建てた末っ子は「大悪党」で、二酸化炭素を閉じ込めた樹木をそのまま使って家を建てた次兄が「一番利口」という見方もできることを説明しました。
「それぞれの個性によって、あるいは時代によって、成功の意味は変わってきます。卒業時までに、皆さんの家の自分なりの設計図を描きあげてください。講師の先生や教務の先生がお手伝いをしてくれます」
「明日はもっとよくなる、と念じてから寝る」加来耕三名誉学校長
400冊以上の書籍を執筆し、累計発行部数300万部超のコミック版 日本の歴史シリーズの企画・監修などを担当する加来先生は、成功した歴史上の人物には共通点があると切り出し、「自分は運のいい人間だ、と思える人はだいたい成功しています」と心の持ちようで目的が達成できるかどうかが変わってくると述べました。そして、目的達成のための生活習慣についてこうアドバイスしました。
「夜寝るときはその日にあった出来事を思い出してください。ただし、悪いことではなく、楽しかったこと、よかったこと、おもしろかったことだけを。そして『明日はもっとよくなる』と念じてから眠ってください」
そうすると、朝を迎えたときにその日をポジティブに過ごせるようになり、生活が変わってくると加来先生は強調。さらに、「先生、友人、保護者に対し、1日に『ありがとう』を3回言う」という生活が変わるもう一つの習慣をあげ、「実践していただければ必ず生活は変わります」と訴えました。



「グローバルな視野を持ち、人間関係を大切に」浮舟邦彦総長
滋慶学園グループの浮舟邦彦総長は、ビデオでお祝いのメッセージをおくりました。「皆さんは自分の夢、やりたい仕事を見つけられました。それをしっかりとした目的、目標に変えていかなければなりません」とした上で、滋慶学園グループの学校のカリキュラムが「職業人教育を通して社会に貢献していく」というミッションの下、人間教育・実学教育・国際教育の3つの理念に基づいて組まれていることを説明。「スペシャリストとして活躍できる知識や技術を学び、社会人として必要な身構え・気構え・心構えを身につけてください。笑顔でのあいさつなど良い生活習慣と学習習慣も身につけてください」と説きました。
また、社会のグローバル化が進んでいることに触れ、「皆さんの仕事は国を超え、世界が職場になります。コミュニケーション言語としての英語の大切さ、専門英語の大切さを理解し、グローバルな視野をもった人材になってください」と求め、さらにプロとして仕事をしていく中では、ともに学ぶ仲間や業界の方々、先生方との人間関係が財産になると強調。「無駄な時間はありません。一コマ一コマを大切にして学びを深めてください」と激励しました。
「皆さんの夢が叶うよう、全力でサポートします」浮舟雅信・滋慶コミュニケーションアート理事長
私ども滋慶学園COMグループは1987年の開校以来、38年間にわたって産学連携教育を教育の柱として、業界に喜ばれる人づくりを行ってまいりました。これまで多くの卒業生を通して産業界の発展に貢献してきたと自負しております。
新入生の皆さんは、大好きなことを仕事にしたい、大好きなことでたくさんの人に感動を届けたい、この学校だったら夢が叶うかもしれないと本校を選んでいただきました。私たち全ての教職員は、皆さん一人一人の思い、夢を大切にして、その夢が必ず実現できるよう全力でサポートしてまいります。また、皆さんがこの仕事を、この学校を選んでよかったと思っていただけるよう精一杯努めてまいりますので、一緒にがんばっていきましょう。
保護者の皆様も、お子様の夢の応援を、後押しを宜しくお願い致します。最後に、数ある選択肢の中から本校をお選びいただきありがとうございます。心より御礼申し上げます。


「『大好き』ほど強いものはない」湯川れい子・名誉学校長
湯川先生は、人間の寿命が将来200歳を超えるという生成AIが出した予測に「仰天しました」という話を枕に、「死にたくても死ねない。そんな時代になっても困らないようにするにはどうしたらいいのでしょうか」と新入生に問い、「何があっても手放さない『大好き』を見つけてください」と答えを述べました。そして、65年前に初めてアメリカへ渡り、「ラジオの女性ディスクジョッキー(DJ)」としてテレビ番組に出演したときのエピソードを紹介しました。
湯川先生は日本初の女性DJでしたが、当時、アメリカにまだ女性DJはおらず、「日本でもアメリカでも、女性への差別意識が根強く残っていて、女性が何を言っても世の中の人は信用しない、そんな時代でした」と湯川先生。男性の音楽関係者から嫉妬され、いじめにも遭ったそうですが、「何も気にしないで仕事をしてきました。笑って受け止めることができました」といいます。それができたのは、「ごはんを食べるよりも、恋人とデートするよりも、仕事が好き」だったからで、「大好き、大好き、大好き…。これほど強いものはありません」と湯川先生は力を込めました。
そして、滋慶学園グループの学校で「大好きを見つけた人」「大好きなことで成功した人」を多く見てきたことを紹介し、「皆さんも、本当に好きなこと、生涯手放したくないことをここで見つけてください。そして卒業するときは、その大好きを連れて帰ってください。これからの長い人生を導く生涯の友となってくれるはずです」とやさしく語りかけました。
第1回目の授業
先輩たちが産学連携の成果についてプレゼンテーション
入学式の第2部は第1回目の授業として、先輩の在校生や卒業生が英語と日本語でプレゼンテーションしました。新入生たちは、先輩たちによる産学連携の成果報告や業界で活躍する卒業生の姿を、真剣なまなざしで見つめていました。
「シーライフ名古屋 エイショー企画実施プロジェクト」
名古屋ECO ドルフィントレーナー専攻卒業生ら
水族館「シーライフ名古屋」から、新しいショーを考えてほしいとの課題をいただき、グループに分かれてショーの企画を検討した結果、エイのショーを実施することに。アカエイが音を出して“会話”をしていることを「エイのコミュニケーション」と題して解説を加え、わかりやすい言葉を使ったりクイズ形式にしたりといった工夫が好評を博しました。


「ワイルドサマーキャンプ」企画・運営プロジェクト
名古屋ECO 動物園・動物飼育専攻卒業生ら
日本モンキーセンターから小中学生を対象としたイベント「ワイルドサマーキャンプ2024」の企画・運営の依頼があり、動物園の重要な取り組み「環境エンリッチメント」を紹介し、実際に体験してもらう企画を提案。ボリビアリスザルのためのエサ入れとハンモックを作ることになり、子供たちはリスザルの行動を予想しながら楽しく製作していました。
V-Drumsデジタルサウンドプロジェクト
NSM プロミュージシャン科卒業生、林玲来さん
楽器メーカー、ローランドとともに同社最新の電子ドラムセット「V-Drums TD50K」の研究をし、ライブイベントをプロデュース。ライブでは、楽曲に合った同製品のサウンドを数種使用してほしいとの課題をいただきました。生ドラムのイメージしかなくて苦労しましたが、デジタルサウンドの可能性と自分に足りないものが見え、貴重な経験となりました。
dip BATTLESプロモーションプロジェクト
NSMダンス&アクターズ科卒業生ら
プロダンスチーム、dip BATTLESからSNSの新コンテンツ共同制作の依頼があり、チームの代表曲「赤黒から咲かせる花」の新しい振付を考案。選手それぞれの特徴に着目し、視聴者が見たい振付についても考えて提案した結果、6つの内容が採用されました。プロダンサーとして活躍するには、SNSマーケティングの知識も必要だと学ぶことができました。




SO.ON project NAGOYA~地域社会貢献プロジェクト~
NSM総合音楽科卒業生ら
NSMのアイドルグループ、SO.ON project NAGOYAは「名古屋をもっと元気な街にしよう!」を合言葉に社会貢献に取り組んでおり、名古屋まつりやプライムツリー赤池のステージのほか、献血キャンペーン、こころの健康フェスタなどに出演。慣れないコスプレでのパフォーマンスは難しかったですが、終演後のお客様の拍手が何よりもうれしかったです。
U11サッカー国際親善試合 アジアパシフィック大会 トレーナープロジェクト
名古屋医健 スポーツ科学科とスポーツマネジメントテクノロジー科の卒業生ら
名古屋青年会議所から、「U11サッカー国際親善試合 アジアパシフィック大会」で救護や各国選手のサポート活動をしてほしいと依頼がありました。負傷選手の治療や通訳など、それぞれの学びの特性を活かしたサポート体制が評価され、2026年に愛知で開催される「アジア競技大会」でのサポート協力の依頼を組織委員会からいただくことができました。


接骨院開業への道
名古屋医健 柔道整復科卒業生、三後健志郎さん
三後さんは2022年に愛知県豊橋市で「接骨院つるまる」を開業しました。高校時代、バスケットボールで膝を傷めた時、柔道整復師の先生が体だけでなく心も救ってくれたことに感動し、柔道整復師を志しました。開業した接骨院では、最新のエコー技術を駆使した施術を行う傍ら、高校や社会人のスポーツチームのトレーナーとしても活動しています。
バリスタデモンストレーション
名古屋医健 カフェ・パティシエ科卒業生、清水望叶さん
清水さんは現在、名古屋市内のカフェ「IMOM COFFEE」で店長を務めています。高校生の頃からお菓子作りが好きで、カフェで働くことを夢見て名古屋医健へ入学。在学中からエスプレッソコーヒーにミルクを注いでデザインを施すラテアートに興味を持ち、卒業後は多くの大会に出場、入賞経験もあります。


株式会社ポプラ社 かいけつゾロリに続く、世代と国境を超えるロングセラーIPの創出
名古屋テック 総合マンガ科2年生、矢田一真さん
矢田さんは、ポプラ社から「かいけつゾロリ」に続く「世代と国境を超えるロングセラーIPの創出」という課題を受け、「世界を広げる冒険をしよう」をコンセプトに、宝探しの物語「冒険配信者トラジ」を生み出しました。ネット配信というα世代に親しみやすい要素を取り入れ、同社の最終審査でビジネスアイデア部門の特別賞を受賞しました。
福井県敦賀市インバウンド誘客に向けた観光まちづくりプラン共創事業
名古屋テック デジタルクリエーター科卒業生ら
福井県敦賀市から、インバウンドをターゲットにした観光PRの課題を受け、敦賀市を経由地から滞在地へ変えるための企画として「日本らしい体験」ができる学校泊を提案。廃校を改装し、給食や掃除など、海外にはない日本の学校体験ができる宿泊施設とするアイデアで、敦賀市から優秀賞をいただきました。



株式会社バンダイナムコフィルムワークス マーチャンダイズを意識したメカデザイン&アニメーション制作
名古屋テック デジタルクリエーター科の学生グループ
バンダイナムコフィルムワークスから、商品化できるメカデザイン・アニメーションの制作という課題を受け、極度の資源危機に陥っている未来の太陽系で資源争奪戦が繰り広げられるという「ダイダロス」を制作。主人公機体はプラモデル化を前提とし、物理的にも無理なく稼働できるデザインで、実際に3Dプリンターでプラモデルも制作しました。
先輩たちの記念演奏 フィナーレはゴスペルアンサンブル『You Raise Me Up』
この後、滋慶学園COMグループの卒業生を代表して、大阪スクールオブミュージック専門学校(OSM)を卒業後、ロックバンド「SOPHIA」を結成した松岡充さんの歓迎メッセージの映像が流れ、「この学校で、一生、信じられる仲間を見つけてください。そしてあなたも、誰かにとって一生、信じられる人になりますように」という熱い言葉を、新入生たちはかみしめていました。


続いて、音楽業界の第一線で活躍している卒業生のアーティストによる記念演奏。「情熱大陸」と、映画「ボヘミアン・ラプソディー」の中からクイーン・メドレー、レイチェル・プラッテンの「ファイト・ソング」の3曲を披露しました。演奏者は、姉妹校の東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校(TSM)卒業後、ロックバンド「MY FIRST STORY」に参加したドラムのKid’zさん、OSM卒業生のベース、FIREさん、OSM卒業生で副校長も務めるギターの引田寿徳さん、東京コミュニケーションアート専門学校卒業生でギターの黒田晃年さんら。2人のヴォーカルのうちの1人、寺澤由依さんはNSM卒業生で、ロサンゼルスで歌唱した映像がSNSで400万回再生され、海外でも話題になりました。
フィナーレは、NSMゴスペルアンサンブルによる「You Raise Me Up」。2006年トリノ冬季五輪のフィギュアスケートで金メダルに輝いた荒川静香さんがエキシビションで踊った曲です。演奏は、キーボードがゴダイゴのリーダーで名誉教育顧問のミッキー吉野先生と、海外教育顧問のジョーイ・カルボーン先生、ドラムスは海外教育顧問のトミー・スナイダー先生、ベースはプリンセス・プリンセスのリーダーでTMS学校長の渡辺敦子先生、ギターは副校長のクリス・ジャーガンセン先生。ヴォーカルは長渕剛ら数々のアーティストとの共演経験があり、ミュージカル女優としても活躍している福岡スクールオブミュージック&ダンス専門学校(FSM)卒業生の塚本直さん、指揮はTSM渋谷学校長の池末信先生です。
♪あなたが励ましてくれるから 荒ぶる海も渡って 強くなれる…。徐々に盛り上がりを見せるコーラスは、夢に向かって歩み始めた新入生を鼓舞。どの顔も希望に満ちあふれていました。


(Web広報センター)