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滋慶学園グループ×バークリー音楽大学「浮舟奨学金」 神戸・甲陽音楽&ダンス専門学校卒業のギタリストに授与されました

 ジャズやロックなど現代音楽の名門・バークリー音楽大学(米国ボストン)と滋慶学園グループが創設した「浮舟奨学金」の授与式が6月21日(金)、大阪市中央区の滋慶学園ビル北浜で行われました。浮舟奨学金は、学費の全額免除でバークリーに2年間(4学期)の留学ができるというもので、今回は神戸・甲陽音楽&ダンス専門学校(神戸市中央区)のバークリー留学コースの卒業生で、ギタリストの阿嘉充(あか・みつる)さんに決定。浮舟邦彦総長から奨学金の目録と盾を贈られ、満面の笑みを浮かべていました。

 授与式には、滋慶学園グループの浮舟邦彦総長をはじめ、バークリーの卒業生でもある神戸・甲陽音楽&ダンス専門学校の副学校長、細川直之先生や、同様にバークリーを卒業した海外部副部長の岡居啓介先生ら学校関係者が出席しました。

 浮舟奨学金は、滋慶学園グループとバークリー音楽大学の教育提携がスタートしたのを機に、2016年に設立。これまで8名の若き才能が世界の舞台へと活躍の場を広げています。

「“Great Musician”になるのが目標」 夢が膨らむ阿嘉さん 

 阿嘉さんは三重県出身の21歳。浮舟総長から2年分の学費に相当する奨学金の目録と記念の盾を授与され、英語でスピーチをしました。滋慶学園グループとバークリー音楽大学、神⼾・甲陽音楽&ダンス専門学校の先生への感謝の言葉を述べ、「僕は音楽好きの両親のもとで育ち、自然と僕も音楽が好きになっていました。僕の将来の目標は”Great Musician (素晴らしいミュージシャン)”になることです。ギター奏者としてだけでなく、良い楽曲を作り、良い演奏をしてお客様に感動を与え、世界的な規模での活躍を目指します」と抱負を語りました。

 ギターを始めたきっかけは中学生の頃、アメリカ出身の世界的ミュージシャンであるレニー・クラヴィッツの『自由への疾走』を聴いたことでした。その後、プリンスやローリング・ストーンズ、サンタナなどの洋楽を聴くようになり、彼らの音楽がブルースやソウル、ジャズなどの「アメリカン・ルーツ・ミュージック」の影響を受けていることに気付いたそうです。

 阿嘉さんは「アメリカン・ルーツ・ミュージックを探求するうち、アメリカに行きたい!という気持ちが益々強くなり、神戸・甲陽へ入学しました。バークリーを卒業した多くの先生から学べたことは貴重な経験となりました。これからも慢心せずに、日々自分の夢に向かって歩き続けていこうと思います」と話しました。

「阿嘉さんの目標を全力で応援します」 浮舟総長が力強く激励

 浮舟総長は祝辞で、これまで奨学金を授与された8人の近況に触れました。ラテングラミー賞受賞シンガーのワールドツアーに参加するなど活躍中のベーシスト、アメリカで活躍しているピアニストや日本でプロ活動しているベーシストもいれば、バークリーを休学して大阪大学に在学中の人、バークリー卒業後、京都市立芸術大学の大学院で学んでいる人もいます。3名がバークリーで現在も学んでおり、そのうちの一人はNHK Eテレ「ニュー試 バークリー音楽大学」のTV番組で取り上げられたことを紹介しました。

 そのうえで「バークリーに在学中の先輩がいらっしゃることは心強いことだと思います。なにか困ったことがあったら先輩に相談し、素晴らしい学生生活を送っていただければと思います。阿嘉さんの今まで音楽活動や勉強の状況をバークリーが認めたわけですから、自信をもって留学して、プログラムを修了してください。阿嘉さんが目指す“Great Musician”になるのを我々も全力で応援します。ぜひ頑張ってきてください」と激励しました。

 この後、記念演奏で阿嘉さんは、アメリカン・ルーツ・ミュージックの解説を交えながら得意のブルースギターを披露。出席者全員を魅了しました。

バークリーの世界的なギターインストラクターから祝辞

 最後にバークリー音楽大学のギター科教授、トモ藤田 (Tomo Fujita) 氏のお祝いのメッセージ動画が紹介されました。トモ藤田氏は世界的に活躍する日本人ギタリストで、ギターインストラクター。バークリーの授業は希望者が殺到し、満員になるほどの人気ぶりだそうです。トモ藤田氏について紹介した岡居先生は「同教授がバークリーで指導した教え子には多数の世界的なミュージシャンがいます。今回、非常に貴重なメッセージ動画を頂くことができました」と説明し、阿嘉さんは感激していました。