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各分野のエキスパートとして新たなスタートを切りました! 神戸滋慶学園4校の卒業生たち 恩師や仲間たちに感謝の言葉

 滋慶学園グループの学校法人 神戸滋慶学園の神戸医療福祉専門学校中央校と同三田校、神戸製菓専門学校、姫路医療専門学校の合同卒業式が神戸市内のホテルで行われ、卒業生は桜の開花とともにエキスパートとして新たなスタートを切りました。式典で答辞を述べた留学生は、福祉課題を解決するために日本で公務員になるという目標を見事に実現。勉強に励んだ日々を振り返りながら、恩師やクラスメイト、家族への感謝の気持ちを語りました。卒業生たちは互いに記念写真を撮り、仲間の絆を確かめ合っているようでした。

「チャンスは準備をしてきた者の味方 日々研鑽を」 小川恭一校長

 式辞で壇上に立った小川恭一校長は、「各分野のエキスパートとして活躍し、日々研鑽することを生涯続けることが大切です。皆さんが世界のいたるところで活躍することを願い、卒業にあたりChance favors the prepared mind(チャンスは準備をしてきた者に味方する)という言葉をおくります」と語りました。

 この言葉は小川校長が若い頃、心臓血管外科医として研修に訪れたカナダ・トロント大学のウィルフレッド・ビゲロー博士(故人)から教わったそうです。ビゲロー博士は世界で初めて低体温法を開心術に応用する方法を開発。この開心術は今でも人工心肺装置と組み合わせ、世界中の心臓血管外科手術に使われています。ビゲロー博士は、この画期的な開発について「夜中に目覚めたとき突然アイデアが頭に浮かんだ。どうしたら安全に開心術ができるのか、日夜あれこれ考えていたことや、かつて低体温の研究をしたことが、インスピレーションとなって現れ、チャンスにつながった」と話したといいます。

 好奇心と目的を持って、日々研鑽することの大切さを学んだという小川校長。「皆さんも色んな体験を重ねていくうちにエキスパートとしての目的がはっきりしてくると思います。そのためには何が必要かを考え、研鑽を続けてください。いずれ訪れるチャンスを、しっかりとつかむために勉強を続けてください」と激励しました。

「色々なことに好奇心を持ち学び続けてください」 浮舟邦彦総長

 また神戸滋慶学園の4校をはじめ、全国80以上の専門学校や大学を運営する滋慶学園グループの浮舟邦彦総長がVTRで祝辞をおくりました。総長は“プロは仕事をして成長していく”という成長の原則について説明し、やはり好奇心をもって学び続けるよう求めました。「難しい仕事、楽しい仕事…色々な仕事の一つ一つの経験が皆さんのキャリアになっていきます。仕事、職場を大切にし、色々なことに好奇心を持ち、学び続けてください。情熱を持って学び続ける向上心が大切です」と強調しました。

 さらに人間関係のネットワークの重要性について、「皆さんは素晴らしい仲間と一緒に同じ道を目指し、研鑽して来ました。この友人との人間関係、教職員の先生との人間関係、お世話になった業界の方との人間関係を大切にしてください。職場での新しい人間関係、これまで培ったネットワークが将来の大きな財産になるはずです」と語り、北海道から九州まで多数の専門学校を運営する滋慶学園グループの全国のネットワークの活用もアドバイスしました。

卒業証書授与と各賞表彰 SDGsをテーマにした研究など奨励賞

 卒業式は冒頭、司会者が「能登半島地震で犠牲になった方のご冥福をお祈りするとともに、被害にあわれた方にお見舞いを申し上げ黙とうを捧げたいと思います」と促し、全員起立して黙とう。神戸医療福祉専門学校中央校と神戸製菓専門学校の川口延子校長が、4校の代表に卒業証書を授与しました。

 表彰では優秀な成績をおさめた学生に校長賞、優秀賞、努力賞が、また学校行事に積極的に取り組み、学園生活の向上につとめた学生に理事長賞が贈られました。すべての授業に出席した学生を称える皆勤賞、精勤賞の表彰もありました。また創造性に完成度の高い卒業研究・卒業作品に贈る滋慶教育科学研究所(JESC)の奨励賞は、SDGsをテーマにしたウェディングケーキとデザートの商品開発に取り組んだ研究などに対して贈られました。

「実習やディスカッションを通じ、福祉の課題明確に」 卒業生代表

 各賞の表彰の後、神戸医療福祉専門学校三田校 義肢装具士科4年制の学生が4校の在校生を代表して送辞を述べ、「先輩から授業の取り組み方、学外実習での心構えなどを教えていただきました。みなさまと過ごした時間はかけがえのない宝物です。医療・福祉・食の現場でご活躍され、それぞれの夢に向かって大きく羽ばたかれるようお祈り申し上げます」と語りました。

 最後に留学生として神戸医療福祉専門学校中央校 介護福祉士科で学んだ卒業生が、感謝の言葉を述べました。日本文化に興味を持ち、日本で仕事をしたいとの想いから独学で日本語を勉強。日本語能力試験で最も難しいN1を取得しました。この過程で超高齢社会の多くの課題を目の当たりにし、介護福祉士になるために入学しました。

 「座学や実習での学び、クラスメイトとのディスカッションを通じて、ひろく福祉の課題の解決にかかわりたいと思いようになりました。公務員として働くことができたのも先生方や仲間たちのお陰です。学んだこと、実習先での経験を活かし、更なる努力をしていくことを決意します」と語りました。

 閉式の後、卒業生たちはみんな、あふれんばかりの笑顔。春の日差しが降り注ぐホテルの中庭に出て、クラスメイトと写真を撮り合う姿があちらこちらでみられました。

※神戸滋慶学園4校合同卒業式を執り行いました
 https://www.jikeigroup.net/news/53259/

(Webセンター)