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第16回 滋慶学園総長杯 柔道大会グループ柔道大会 京都医健が12連覇の総合優勝を飾りました!
滋慶学園グループの専門学校で柔道整復を学ぶ学生たちが一堂に会し、日頃の成果を発揮する「第16回滋慶学園総長杯 柔道大会」が10月7(土)、大阪城公園の大阪市立修道館で行われました。柔道整復の学科がある全国9校が参加。今回は団体戦がなく、男子初段や男子弐段以上、女子経験者など6部門、総勢75人の個人戦のみで行われました。総合優勝の総長杯は、強豪校の京都医健専門学校が獲得、12連覇を果たしました。
この大会は、医療従事者としての知識・技術だけでなく、柔道整復の原点である柔道精神を学ぶという目的で、2005年から開催されています。しかし、2020年春から新型コロナウイルスが流行したことにより、実施が見送られ、4年ぶりの開催となりました。今回、団体戦がないのも、コロナ禍で柔道部の活動が十分にできなかった学校があることを配慮しての措置です。
参加校は以下の9校です。
・北海道ハイテクノロジー専門学校
・仙台医健・スポーツ専門学校
・東京メディカル・スポーツ専門学校
・名古屋医健スポーツ専門学校
・大阪ハイテクノロジー専門学校
・東洋医療専門学校
・京都医健専門学校
・美作市スポーツ医療看護専門学校
・福岡医健・スポーツ専門学校
2018年に開校した美作市スポーツ医療看護専門学校は、今回が初参加となりました。
柔道整復の原点、「心」「技」「体」と「道」「禅」「行」を学ぶ
京都医健専門学校の小林哲夫学校長の開会宣言に続いて、大会会長である滋慶学園グループの浮舟邦彦総長が挨拶し、「皆さんは柔道整復師としての知識・技術をしっかり身に付け、医学・医療について学ぶことはもちろんですが、その柔道整復の原点、ルーツである『心』『技』『体』、そして『道』『禅』『行』という精神性をも、しっかりと学んでいただきたいと思います。今日の試合でも、礼儀をわきまえ、さわやかな試合ができますことを祈念します」と語りました。
来賓の日本柔道整復師会、長尾淳彦会長は祝辞で、「皆さんはこれから、国家試験を一発で受かって、キャリアを積んでいただきたい。自分が将来、どういう夢を持って歩んでいくか、ということを、いま学生時代に考えて、それに向かって歩んで頂きたいと思います。本日はケガもなく、仲間と柔道を通じて交流をしてください」と述べました。
この後、前回総合優勝した京都医健専門学校の主将、石原海渡選手(柔道整復科3年)が総長杯を返還。堂々と選手宣誓をしました。
気合の入った試合が繰り広げられました
試合は、①男子未経験者70キロ以下、②同70キロ超、③男子経験者初段、④同弐段以上、⑤女子未経験者、⑥女子経験者―の6部門で行われ、「頑張って!」「行け行け!」などと声援が飛び交いました。初出場の美作市スポーツ医療看護は出場した選手が4人。それでも奥廹大地選手(柔道整復スポーツトレーナー学科2年)が、男子未経験者70キロ以下のクラスで準決勝まで勝ち進み、健闘しました。
男子未経験者70キロ以下の部は、決勝戦で大阪ハイテクの鈴木一生選手(柔道整復スポーツ学科3年生)と京都医健の吉岡翔聖選手(柔道整復科3年生)が激しい闘いを繰り広げました。あの手この手で技を仕掛けながら互いに譲らず、息を切らせて、睨み合う場面も。常に「オウ!」「ヤーッ!」と大きな声を出して気合を入れ、攻撃を緩めなかった鈴木選手が、最後は判定勝ちをおさめました。
「試合はとても緊張しましたが、強い気持ちで立ち向かおうと考えていました。声を出して気合を入れていたのも、そのためです。これからの就職活動も気合を入れて頑張ります」と鈴木選手。大阪ハイテクの選手の優勝は、第11回大会の女子無段者個人戦での優勝以来のことです。
京都医健が底力を発揮!
長引くコロナ禍で練習や試合が制限されることが多かった中で、層の厚い京都医健が底力を発揮しました。男子未経験者70キロ超の決勝戦は、京都医健の菅原大樹選手(柔道整復科3年)と福岡医健の一門輝選手(鍼灸科)がぶつかり、激闘を展開。菅原選手が抑え込んで、優勝を決めました。男子経験者初段の決勝戦も、京都医健の堀仙一朗選手(理学療法科1年)が名古屋医健の萩尾郁哉選手(スポーツ科学科1年)を制して優勝。
堀選手は、「今回優勝できたけれど、納得がいく試合が出来なかったので悔しいです。自分の技をもっと改善して、来年の2連覇を目指して頑張ります」と思いを語ってくれました。初段は中学3年のときに取ったという堀選手は高校時代、柔道でケガをしたときに、理学療法士にお世話になったことがきっかけで、理学療法科の進学を決めたそうです。
また男子経験者段以上の弐段以上のクラスでは、仙台医健の武藤亘輝選手(柔道整復科1年)が、決勝で東洋医療の齋藤昴一選手(柔道整復師学科1年)を下しました。
京都医健の選手3人がぶつかった女子未経験者の部は、鈴木めい選手(柔道整復科2年)が優勝。女子経験者の部では、福岡医健の芝田鈴菜選手(柔道整復科2年)と京都医健の千代佳那選手(柔道整復科2年)が激しい闘いを展開し、芝田選手が優勝を果たしました。
「良い試合がたくさんあった。来年に向けて頑張って」 閉会式
閉会式で成績が発表され、大会副委員長で、学校法人大阪滋慶学園の橋本勝信常務理事から、一人ひとりに表彰状と順位に合わせて金色、銀色、銅色のメダルが授与されました。総合優勝を果たした京都医健には、表彰状と優勝杯が贈られました。
この後、講評があり、モントリオール五輪金メダリストで、大会参与の九州柔道協会、二宮和弘理事長は「一つだけ、皆さんにアドバイスすると、柔道は姿勢が大切です。やはり背筋を伸ばしてすると、技をかけやすい。自分なりに検討して、来年に向けて頑張ってください」と助言をしました。
続いて、柔道世界選手権で4連覇を果たすなどの業績を残し、指導者としても選手を育成してきた今大会審判長の柔道藤猪塾、藤猪省太塾長は「良い試合がたくさん、ありました。何より大ケガがなかったことが良かった。息切れしている人もいたのでスタミナをつけてほしいと思います。来年に備えて、今年よりもっといい試合をしてもらいたいと思います」と語りました。
「みんな集中力を切らさずに頑張った」 京都医健のチーム
総合優勝に輝いた京都医健の主将、石原海渡選手(柔道整復科3年)は「コロナウイルス感染症の影響で1年生、2年生の時は柔道大会が開かれず、3年生になってようやく開催され、感激しました。僕自身は二段以上の部に出場し、残念ながら2回戦までだったけれど、チームのみんなが必死で頑張ってくれたおかげで、今回も総合優勝を獲得できました。チームの仲間は試合中の表情も良かったし、集中力を切らさずに力を発揮できて、本当に良い試合でした」と振り返りました。
3年生の石原選手は関東地方の接骨院への就職が内定しているそうです。「柔道のトレーナーとして活動していきたい、と思っています」と将来の夢を語ってくれました。
【成績】 ※敬称略
総合優勝
京都医健専門学校
男子未経験者の部 70kg以下級
優 勝 鈴木 一生 大阪ハイテクノロジー専門学校
準優勝 吉岡 翔聖 京都医健専門学校
第三位 門内 天弥 京都医健専門学校
第三位 奥廹 大地 美作市スポーツ医療看護専門学校
男子未経験者の部 70kg超級
優 勝 菅原 大樹 京都医健専門学校
準優勝 一門 輝 福岡医健・スポーツ専門学校
第三位 大浦 春紀 大阪ハイテクノロジー専門学校
第三位 内山 碧音 京都医健専門学校
男子経験者 初段の部
優 勝 堀 仙一朗 京都医健専門学校
準優勝 萩尾 郁哉 名古屋医健スポーツ専門学校
第三位 手塚 涼太 東京メディカル・スポーツ専門学校
第三位 鬼塚 明哲 福岡医健・スポーツ専門学校
男子経験者 弍段以上の部
優 勝 武藤 亘輝 仙台医健・スポーツ専門学校
準優勝 齋藤 昂一 東洋医療専門学校
第三位 石坂 良介 福岡医健・スポーツ専門学校
第三位 小瀧 嵩斗 京都医健専門学校
女子未経験者の部
優 勝 鈴木 めい 京都医健専門学校
準優勝 川尻 歩美 京都医健専門学校
第三位 三田 珠依 京都医健専門学校
女子経験者の部
優 勝 芝田 鈴菜 福岡医健・スポーツ専門学校
準優勝 千代 佳那 京都医健専門学校
第三位 寺西 礼 東洋医療専門学校
第三位 森本 希美 東洋医療専門学校