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大阪ハイテクノロジー専門学校と大阪保健福祉専門学校の卒業式が挙行されました 医療・福祉系のエッセンシャルワーカー、ソーシャルワーカーとして社会に役立ちます
2023.03.28
飛翔~2023新しい時代へ~。春の訪れを感じさせる3月10日(金)、学校法人大阪滋慶学園の大阪ハイテクノロジー専門学校と大阪保健福祉専門学校の卒業証書授与式及び専門士称号授与が密を避けて、午前と午後に分けて大阪市中央区のホテルニューオータニ大阪で行われました。2校合わせて571名の卒業生が医療や福祉の専門職として社会に巣立っていきました。
卒業式は広い式典会場で間隔を十分に開けて執り行われ、文科省の通達に従って卒業式でのマスク着用は不要でしたが、医療・福祉職などエッセンシャルワーカーになる学生ばかりとあって、全員がマスクを着用して式典に臨みました。卒業式は本校における「最後の授業」です。今年は、職能団体のご代表など小人数に絞った形でご来賓にもご臨席いただき、保護者の皆様にも、後方の席で参観して頂きました。
橋本学校長告辞「EQを高め、生活の知恵を大切に学び上手になってください」
卒業式は国歌静聴のあと、橋本勝信学校長が卒業生への告辞を行いました。
橋本学校長は、「コロナ禍の中、対面とオンラインのハイブリッド形式での授業を余儀なくされ、実習も外部に出れないなど辛さがありました。海外研修も中止になり海外提携校とのオンライン研修に切り替わりました。そんな中で皆さんは成長の種を蒔き、よく頑張ったと思います」と、学生の頑張りを称えました。
そのうえで、「皆さんが進まれる医療や福祉、ヘルスケアなどの分野は科学技術の進歩でスピード化、業態変化が進んでいます。そんな中で一番大切なことは人の心に残る生活の知恵ともいうべきEQ(心の知能指数)を高めることです。患者さんや高齢者の方に心遣いをし、共に寄り添うことで多くの方々から感謝の言葉を沢山もらって、それを自分の成長のエネルギーにしてください。国家資格を取れば終わりではありません。皆さんはスペシャリストであり、生涯学び続けなければなりません。人生100年時代に備えて、ぜひ若いうちに第二専門職を身に付ける努力をして下さい。そして生活の知恵を大切にしながら、学び上手になって下さい」と激励しました。
両校の卒業生総代に卒業証書と専門士称号授与が行われました
卒業式には、大阪ハイテクノロジー専門学校の生命工学技術科(バイオサイエンス専攻)、スポーツ科学科、日本語学科、鍼灸スポーツ学科、柔道整復スポーツ学科、柔道整復師学科、臨床工学技士科(昼間部、夜間部、専攻科)、診療放射線技師学科(昼間部、夜間部)の卒業生307名と、
大阪保健福祉専門学校の看護学科、介護福祉科、社会福祉科、保健保育科、精神保健福祉科、社会福祉専攻科の卒業生合わせて264名が出席しました。
橋本学校長より大阪ハイテクノロジー専門学校の卒業生総代に選ばれた臨床工学技士科(昼間部)の松井秀真さんと、大阪保健福祉専門学校の介護福祉科の久保田凛果さんにそれぞれ、卒業証書と医療専門課程修了の専門士称号、さらに文科省認定の職業実践専門課程の修了証が贈られました。橋本学校長からは「よく頑張りました」とそれぞれにねぎらいの言葉がかけられました。
浮舟総長 「学び続けることが大切 そのことで人生が変わります」
また滋慶学園グループを代表して、学校法人大阪滋慶学園理事長でもある浮舟邦彦総長が卒業生にビデオメッセージを送りました。
浮舟総長は、2020年からのコロナ禍の中、大変な苦労をされ、努力を重ねて本日の卒業式を迎えたことに敬意を表し、「卒業はゴールではありません。ようやくプロのスペシャリストとしての基礎が出来たのです。これからそれぞれのキャリアを開発し、キャリアアップし、プロとして成長していかなければなりません。プロは仕事を通して成長するのであり、明日からの仕事、職場を大切にしてください。職場が皆さんの新しい道場です。いろんな経験をしていくでしょう。その経験が皆さんのキャリアを創っていくのです」と、プロフェッショナルとして歩むための心得を述べました。
そして「また学び続けることの大切さを忘れないでください。皆様が進まれる医療や福祉の業界は、どんどん進化していきます。学ぶことによって多くの気づきが得られ、皆さんの行動が変わるでしょう。そのことで良い習慣が身について人生をも変えていくでしょう。向学心を持ち続けてください。そして仲間や先生、業界の方々との人間関係を大切にしてください。その為にはコミュニケーションが大事であり、その原点は学園のモットー“今日も笑顔であいさつを”です」と言葉を贈り、社会への門出を祝しました。
在学中に活躍した学生に校長賞や理事長賞、大阪府知事賞、皆勤賞・精勤賞が贈られました
また在学中に学業や学園生活の向上に頑張った両校の卒業生に橋本学校長や三井佐代子副学校長、浮舟邦彦総長からそれぞれ、校長賞や理事長賞、大阪府知事賞が贈られました。またコロナ禍でオンライン授業への切り替え等もありましたが、厳しい環境下で休むことなく授業や研修、学校行事等に出席した大阪ハイテクノロジー専門学校の98名の学生に皆勤賞、86名に精勤賞が贈られました。また大阪保健福祉専門学校の47名の学生に皆勤賞、27名に精勤賞がそれぞれ贈られ、学業以外でも多忙な中、多くの学生達が達成した“偉業”に、保護者席など式場からひときわ大きな拍手が送られていました。
大阪ハイテクノロジー専門学校
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校長賞を贈られるスポーツ科学科の卒業生
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理事長賞が贈られる生命工学技術科(バイオサイエンス専攻)の卒業生
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大阪府知事賞を贈られる鍼灸スポーツ学科の卒業生
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皆勤賞・精勤賞を授与される卒業生の皆さんと代表に選ばれた柔道整復師学科の卒業生
大阪保健福祉専門学校
優秀な卒業研究を行った各チームに各賞が贈られました
専門分野の卒業研究に取り組んで優秀な成績を収めた学生チームが表彰されました。滋慶学園グループの教育及び研修機関である滋慶教育科学研究所(JESC)の奨励賞が「人と機械のコミュニケーションを円滑にするVUIの研究」を行った大阪ハイテクノロジー専門学校の人工知能学科グループと、「認知症高齢者が安心できる老人ホームでの快適な住環境とは―介護福祉士と建築士の視点から―」を研究した大阪保健福祉専門学校の介護福祉科グループに贈られました。
また優秀発表賞が「X線CT撮影装置から発生するX線がICDに与える影響」を研究し発表した大阪ハイテクノロジー専門学校の診療放射線技師学科(昼間部)グループと、「福祉と医療を学ぶ学生間・学生と教員との合理的配慮の認識の違いについて」を研究発表した大阪保健福祉専門学校の社会福祉科グループにそれぞれ贈られました。
大阪ハイテクノロジー専門学校
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滋慶教育科学研究所奨励賞を贈られる人工知能学科グループ代表
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学校優秀発表賞を贈られる診療放射線技師学科(昼間部)グループの代表
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大阪府専修学校各種学校連合会賞の受賞者を代表して壇上に上った卒業生
大阪保健福祉専門学校
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滋慶教育科学研究所奨励賞を受ける介護福祉科グループの卒業生代表
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優秀発表賞を贈られる社会福祉科グループの卒業生代表
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日刊工業新聞社賞を贈られる保健保育科グループの卒業生代表
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産学連携賞を贈られる看護学科グループの卒業生代表
また日刊工業新聞社賞が同新聞社西日本担当西日本支社長の神阪拓様から、「依存症緩和に向けた光療法の提案」の研究を行った大阪ハイテクノロジー専門学校の生命工学技術科(バイオサイエンス専攻)グループと、「保育現場の現状と3つの立場からの視点~子ども・保護者・保育者への調査を通して~」を研究した大阪保健福祉専門学校の保健保育科グループにそれぞれ、副賞と共に贈られました。
さらに、大阪府専修学校各種学校連合会賞や大阪府看護協会会長賞、学発明学会会長賞など産学連携に伴う各業界団体賞が授与されました。
卒業生を励ます多数の祝電を頂戴しました
大阪ハイテクノロジー専門学校の卒業式では、各方面から総数343通の祝電が寄せられ、その一部として公益社団法人日本臨床工学技士会や同日本診療放射線技師会、京都府立医科大学附属病院、近畿大学病院、上海中医薬大学、高等学校などから頂戴したメッセージが読み上げられました。大阪保健福祉専門学校の卒業式では、公益社団法人大阪府看護協会や国立研究開発法人国立循環器病研究センター、社会医療法人愛仁会、公益社団法人日本介護福祉士養成施設協会、社会福祉法人隆生福祉会、高等学校などから総数341通の祝電を頂きました。
最後に2校の卒業生の代表がそれぞれ謝辞を述べました。
【謝辞】
「先生方の愛情はこれから先も忘れません」 大阪ハイテクノロジー専門学校の卒業生代表
4年制の診療放射線技師学科(昼間部)1期生の卒業生は、「分かるまで教えて下さる先生方に助けられて多くの壁を乗り越えてきました」と述べ、4年間の学生生活で一番印象に残っているのが病院での臨床実習で、「初めてのポジショニングでありがとうと笑いかけてくれた患者さんの笑い顔が今も心に焼き付いています」と振り返りました。
そして「4年間の道のりは先生方の支えがなければ、成し遂げられませんでした。先生方の愛情はこれから先も忘れません。そして最高の同期の仲間たちに囲まれ、共に切磋琢磨したことはかけがえのない思い出です」と謝辞を述べると共に、保護者の皆様にもお礼の言葉を伝えました。
「自分のアイデンティティを大切に福祉専門職として支援を求める人を支えたい」 大阪保健福祉専門学校の卒業生代表
4月から大阪府の福祉専門職として就職が決まっている社会福祉科の卒業生は、クラスの仲間たちと沢山のボランティア活動を通して、福祉を学ぶ楽しさを実感する学生生活を送ってきたと言います。
3年生になって本格的な現場実習が始まると、何度もくじけそうになりますが、家族の応援や先生やクラスメイトの励ましが支えとなって、社会福祉士、精神保健福祉士の実習を無事に乗り切ってきました。そして就職活動でマイノリティとして社会人になることへの不安を感じ、悩んでいた時、社会福祉科を卒業し医療機関で医療ソーシャルワーカーとして活躍する同郷の先輩を相談者として先生に紹介してもらいました。
「自分のアイデンティティを大切にしながら働くことが自身の強味になると話して頂き、その後の就職活動を乗り切ることができました。そして今、様々な視点で物事を捉え、支援を必要としている人の選択肢を広げられる存在でありたいという想いをもてるようになりました。次は支えを必要としている方の味方となり、その方が一歩踏み出す力となれるよう、そして人を笑顔に出来るような存在でありたいと思います」と決意を読み上げました。
2人の代表はそれぞれ、お父さんやお母さんに感謝の花束を贈り、感謝の言葉を伝えました。厳しい環境下でようやく卒業の日を迎えられたことへのこれまでの様々なこみ上げる思いがあるのでしょうか、保護者席のあちらこちらでハンカチを目にする姿がありました。
式典後、第2部として、教職員が作成した卒業生を送る生真面目すぎたり、ユーモア溢れるメッセージ動画が披露されました。大阪滋慶学園が卒業生の為に展開する卒後教育についてのプログラム紹介も行われました。