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韓国の啓明文化大学の教職員13名が滋慶学園グループ本部を初訪問 3年ぶりに浮舟総長の特別講義を受講しました
2023.02.15
韓国の啓明文化大学の教職員一行が2月13日(月)午後、大阪市中央区北浜東にある滋慶学園グループ本部ビルを初訪問、浮舟邦彦総長による「滋慶学園グループが展開する職業人教育」の特別講義を約2時間に亘って受講しました。
滋慶学園グループと啓明文化大学は2008年に教育提携を締結して以来、グループの国際センターが窓口となって活発な教職員の交流を続けており、2010年からは浮舟総長による啓明文化大学の教員・教職員への研修を行い、これまでに同大学の100名近い教職員が受講してきました。こうした経緯から2013年1月、浮舟総長が啓明文化大学の4年制の姉妹校である啓明大学校から名誉教育博士号を授与されています。
この教職員研修はコロナ禍の為に2019年2月の研修を最後に中断していましたが、この日、3年ぶりに2020年秋に本部機能を移転させた滋慶学園ビル北浜3階研修室での総長特別講義の再開となりました。
卒業・進級制作展や学生ミュージカル「明日への扉」を鑑賞
研修に参加したのは、団長のキム・デヨン教授(映像ウェブコミック専攻)をはじめ、教授10名と職員3名の計13名の先生方です。一行は2月10日(金)に関西空港に到着し、11日には大阪・天満橋のOMMビルで開催されていたOCA大阪デザイン&テクノロジー専門学校の卒業・進級制作展「We are OCA」を見学。さらに同日午後にザ・シンフォニーホールで開催された骨髄移植推進キャンペーンミュージカル「明日への扉」公演を鑑賞しました。13日は午前中にOCA大阪デザイン&テクノロジー専門学校や大阪ホテル・観光&ウェディング専門学校、大阪キャリナリー製菓調理専門学校、大阪ECO動物海洋専門学校、大阪スクールオブミュージック専門学校、大阪ダンス・俳優&舞台芸術専門学校の6校の学校見学を行った後、午後3時前に北浜本部ビルに到着しました。
国際センターの渡辺英緒代表から「浮舟総長は啓明大学校から名誉博士号を授与されています」と紹介を受けた浮舟総長は、「ですから私は先生方の仲間です。リラックスして聞いて下さい」と場を和ませたうえで、講義に入りました。
マネジメントや滋慶学園の職業人教育などを講義
浮舟総長はスクリーンに映し出された韓国語版の講義資料をもとに、「学校運営にとってマネジメントが非常に大事です」と述べ、自ら実践してきたマネジメントの考え方や生かし方について講義し、「皆さん方なら啓明文化大学の目標・目的を明確にして、それを達成していくことが大事」「社会と組織と人の関係は非常に大事」「マネジメントがうまくいっていない組織はダメになっていきます」「我々一人一人が成長していくことが大切です」などを伝えました。
啓明文化大学の先生方は、韓国から同行してきた本学園韓国センターの鄭恩周代表の通訳を通して、真剣な表情でメモをとっていました。
また浮舟総長は、日本の減少傾向にある18歳人口の変遷や就職事情の変化の中で職業人教育の重要性が増していることやSDGsへの対応から学則の変更なども生じていることを紹介。コロナで小中学生を中心に不登校が増加していること、DXやソサエティ5.0対応のカリキュラムの必要性が生じていること、オンライン教育の重要性が増していること、日本の教育システムの解説などについて幅広く講義しました。
約2時間余り立ちっぱなしで講義する総長に韓国の先生方も感動!
さらに滋慶学園の成長の軌跡や経営の要点、専門学校としての職業人教育や実学教育、人間教育、国際教育の在り方、産学連携教育の重要性、国家試験対策を人間教育として実践していることなどについて詳しく述べ、世界的に活躍するような卒業生をどういうシステムによって育成し、各業界に送り出しているかなどについて次々と紹介、とりわけ「ミッションと理念が大切だと考えています」と述べました。そして最後に滋慶学園グループの教職員にも常々言っている「私たちの仕事は顧客の価値を創造することです」と、スライドを見せながら力強く述べ講義を終えました。
質疑応答では、「学校の政策は総長がお一人で決めておられるのですか」という質問に、「いえ組織として決めています。皆で考えることが大事です。韓国も日本もマーケットが縮小しているなか一人一人の力がとても大切です」と丁寧に答えていました。この間2時間余り、82歳の浮舟総長は立ちっぱなしで、啓明文化大学の先生方もそのタフさに舌を巻いて感動しておられるようでした。