文部科学省はこのほど、産業界と連携した専門学校の質の高い職業教育課程として文部科学大臣が認定する「職業実践専門課程」の認定校を発表しました。認定された専門学校は計４７２校、１３７３学科。全国の専門学校の約１５％という厳しい関門でした。滋慶学園グループ校からは３８校１２８学科が申請していましたが、申請した全学科が「職業実践専門課程」として認定されました。

　文部科学省は現在、《高等教育における職業実践的な教育に特化した新たな枠組みづくり》に取り組んでいます。「職業実践専門課程」はその先導的な試みとして実施された新制度です。産学連携等により、最新の実務の知識等を身につけられるよう産業界の意見を取り入れながらカリキュラムなどを編成し、より質の高い実践的な職業教育に組織的に取り組む専門課程であることを、文部科学大臣が認定し、奨励するものです。

　認定の要件は、①修業年限が２年以上、② 企業等と連携体制を確保して、授業科目等の教育課程を編成、③ 企業等と連携して、演習・実習等を実施、④ 総授業時数が１，７００時間以上または総単位数が６２単位以上、⑤ 企業等と連携して、教員に対し、実務に関する研修を組織的に実施、⑥ 企業等と連携して、学校関係者評価と情報公開を実施、となっています。

　昨年の８月３０日に、上記の認定要件等に関する告示が行われ、その後、各学校が各都道府県に申請を行ない、各都道府県知事からの推薦に基づいて文部科学省が審査を行ない、今回初めて文部科学大臣による認定が行われました。認定学科は３月３１日付で官報に掲載されています。

　滋慶学園グループからは、フェラーリやメルセデス・ベンツ、PSA・プジョーシトロエンなど世界の自動車トップメーカーと連携プロジェクトを行ったり、多くの卒業生が国内外の自動車メーカーでトップデザイナーとして活躍している東京コミュニケーションアート専門学校の自動車デザイン科（昼間部１、４年制）が文化・教養専門課程として、また国際義肢装具協会（ＩＳＰＯ、本部ベルギー・ブリュセル）から国際的に最高レベルの専門教育を行なう学校に与えられる「カテゴリー１」の認定を日本で初めて受けた神戸医療福祉専門学校三田校の義肢装具士科４年制が医療専門課程として選ばれるなど、新設校などを除く半数以上の学校にあたる３８校から１２８学科が申請どおり「職業実践専門課程」として認定を受けました。

「職業実践専門課程」に認定された滋慶学園グループ校の各学科は以下の通りです。