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海外提携大学や医療界トップから祝福 大阪滋慶学園卒業生が医療・福祉の世界へ羽ばたく

日本と米国、中国の国旗が掲揚される中、行われた大阪滋慶学園の卒業式。海外提携校である米ピアース・カレッジ総長と上海中医薬大学副学長から卒業生に祝辞が贈られた

 滋慶学園グループのルーツである大阪滋慶学園の卒業式が2014年3月12日(水)、13日(木)の2日間にわたって大阪市中央区のホテルニューオータニ大阪で行われました。12日は晴天、13日はあいにくの雨でしたが、専門学校5校約1,500名の卒業生が4年制課程の学生に与えられる「高度専門士」と2,3年制の学生に与えられる「専門士」の称号を手に医療・福祉・健康スポーツなどの世界に飛び立って行きました。

 12日には大阪医療技術学園専門学校、大阪医療福祉専門学校、大阪医療看護専門学校の3校合同卒業式が、13日には大阪ハイテクノロジー専門学校と大阪保健福祉専門学校の合同卒業式がそれぞれ行われました。いずれの式典にも、講師の先生方と共に、病院や福祉施設、企業、業界・学術団体などのご代表ら大勢の来賓と保護者の皆さまが列席。はかま姿やスーツに身を包んだ卒業生たちは社会人になる緊張感を漲らせながらも晴れやかな表情に輝いていました。

大阪ハイテクと大阪保健福祉の両校総代に卒業証書を授与大阪ハイテクと大阪保健福祉の両校総代に
卒業証書を授与

 式典会場には日米中3国の国旗が掲げられ、海外提携校のアメリカ・ワシントン州にあるピアース・カレッジから総長のミッシェル・ジョンソン博士と国際部部長のミュン・パーク氏が、また中国・上海の上海中医薬大学から副学長の朱惠蓉氏、大学院院長の何江氏、国際教育学部中医教育センター主任の沈琴峰氏がそれぞれ参列されました。

 13日に行なわれた大阪ハイテクと大阪保健福祉の合同卒業式では、大阪大学名誉教授で医学博士の近藤雅臣学校長から大阪ハイテクの鍼灸スポーツ学科、吉田麻衣子さんと大阪保健福祉の医療秘書・情報科、深井愛さんの両校総代に卒業証書と、吉田さんには医療専門課程専門士、深井さんには教育社会福祉専門課程専門士の称号がそれぞれ授与されました。

 式辞に臨んだ近藤学校長は「皆さんにとって、これからが本当の人生の始まりです。時には壁にぶつかることもあるでしょうが、壁は努力する人の前にしか現れません。どうか今まで以上にたゆまぬ努力を続けて一つ一つ壁を突き崩し、無限の可能性を求めて素晴らしい人生を歩んで下さい」と卒業生たちに言葉を贈りました。

  • 近藤雅臣学校長

    近藤雅臣学校長

  • 浮舟邦彦総長

    浮舟邦彦総長

 大阪滋慶学園理事長でもある滋慶学園グループの浮舟邦彦総長は「入学式の時から見違えるように成長された様子がよく分かります。皆さんが入学されてきたのは3年前の大災害の後でした。心の葛藤などいろんなことのあった3年間だったと思いますが、それぞれの壁を乗り越えて本日この場におられます。明日からはそれぞれの業界でプロとして仕事を通して成長していかなければなりません。仕事は皆さんにとって誇りであり、アイデンティティです。たえず好奇心をもって学び続け、人間関係を大切にして下さい」と卒業生の新しい門出を祝福しました。

ピアース・カレッジのミッシェル・ジョンソン総長ピアース・カレッジのミッシェル・ジョンソン総長

 来賓を代表してミッシェル・ジョンソン総長と朱惠蓉副学長から祝辞が述べられました。

 アメリカを代表するコミュニティカレッジで36年間にわたって学生の教育に情熱を傾けてきたジョンソン総長は、大阪滋慶学園と取り組んできた海外研修プログラムが学生、教員、そして地域全体が恩恵を受ける大変価値のあるコラボレーション事業であり、ヘルスケア部門での意見交換並びに最高の医療の実践教育は、世界規模のヘルスケア問題を解決する革新的ツールであるばかりでなく、学生たちを国際社会で共存する逞しい地球市民に育て上げるものだと評価しました。

 そのうえで、ジョンソン総長は「本日は皆さんの人生の重要な節目の式典に参加できて名誉に思っています。今日の労働市場で競争力を高めるには、専門のスキルを身に付けるほか、批判的思考、コミュニケーション力、情報活用能力、多文化主義、他者への責任感という5大能力に優れていなければなりません。本学のミッションは地域社会を豊かにする革新的で率先的な学習者を育て、世界を繁栄させるために高品質の教育機会を提供することにあります。今日の市場に即応できる人材を育成している大阪滋慶学園のミッションと相通じるものであり、両校のパートナーシップによって今後の力強い社会を創って行きましょう」と呼びかけました。

上海中医薬大学の朱惠蓉副学長上海中医薬大学の朱惠蓉副学長

 朱惠蓉副学長は、上海中医薬大学が1956年に中医薬の人材を育成する大学として最初に創立された4つの大学のひとつであり、中医薬教育の改革の旗手として大阪滋慶学園と共同で7年前に大学院修士課程を設立。今年度も大阪滋慶学園を卒業後にこの修士課程に留学していた院生2人が論文審査に合格し、修士号を授与されたことを披露しました。

 朱副学長は「心よりお祝いを申し上げます。今後益々貴校の多くの学生がこの課程に来られることを期待しています。大阪滋慶学園が国際医学人材を養成するために様々な取組みをしているのを見ていると、我々も刺激を受けて嬉しく思います。貴校の実学教育、人間教育、国際教育の3つの教育理念は我々の徳のある医学人を養成しようとしている本学の理念と相通じます。皆さんが実績を積んで日本の医療分野でのリーダー的な人材と成り、人類の健康と幸福に貢献できることを祈ります」と卒業生を祝福しました。

謝辞を述べる学生代表謝辞を述べる学生代表

 このあと、在学中の学業、生活態度共に素晴らしかった大阪ハイテクノロジー専門学校臨床工学技士科の夜間部4年課程、掛橋洋一さんと、大阪保健福祉専門学校看護学科の吉川佳江さんに大阪府知事賞が贈られたのをはじめ、校長賞や理事長賞、皆勤賞、日刊工業新聞社賞、フジサンケイビジネスアイ賞など各賞が優秀な成績を修めた卒業生に贈られました。

 また、祝電披露が行なわれ、海外提携校や独立行政法人国立循環器病研究センターや学校法人兵庫医科大学などからの祝電と共に、浮舟総長が理事長を務める医療秘書教育全国協議会の会長で聖路加国際病院名誉院長の日野原重明先生からの祝電が披露されました。同協議会では医療秘書・情報科の教員、学生らもお世話になっており、「貴校の卒業式挙行を心よりお祝い申し上げます。卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。社会環境が大きく変化する時こそ、皆さんに期待することが大きく、その期待に応えるご活躍を願っています」という102歳になる大先達からの励ましに、式場も一瞬、感激に揺れました。

 最後に、大阪ハイテクノロジー専門学校臨床工学技士科の馬場ひろきさんと大阪保健福祉専門学校介護福祉科の辻本あやさんらが卒業生を代表してそれぞれ謝辞と誓いの詞を述べ、近藤学校長から「世の中、人のために尽くしてあげて下さい」と励ましの言葉をかけられていました。

  • 病院や福祉施設からの来賓の方々

    病院や福祉施設からの来賓の方々

  • 「今日の日はさようなら」を斉唱

    「今日の日はさようなら」を斉唱

  • ロビーで記念撮影する卒業生ら

    ロビーで記念撮影する卒業生ら