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デザイン、動物、IT、音楽、ダンス、映画、アニメ、eスポーツ、ホスピタリティ業界を目指して第1回目の授業、東京地区9校合同入学式
《第一部》 式典
ゴスペルアンサンブルの国歌斉唱で始まった式典では、東京俳優・映画&放送専門学校、東京アニメ・声優eスポーツ専門学校の小達一雄学校長が式辞、学校法人滋慶学園理事長で滋慶学園グループ 浮舟邦彦総長が祝辞を述べました。ここで、名誉学校長、名誉教育顧問が紹介されました。ご臨席いただいたのは、姉妹校OSMの卒業生でアーティスト、俳優、タレント等幅広く活躍中の名誉教育顧問の松岡充先生、世界で活躍する照明デザイナーで名誉学校長の石井幹子先生、ブライダル業界を代表するデザイナーの名誉学校長 桂由美先生、名誉学校長の馬場章先生です。そして、名誉学校長、名誉教育顧問を代表し、別所哲也先生、中村元先生、最後に湯川れい子先生が新入生にお祝いの言葉を贈りました。
「成功を掴むために、一緒に頑張っていきましょう」小達学校長式辞
東京俳優・映画&放送専門学校東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校の小達一雄学校長が式辞を述べました。最初に、コロナ禍で不自由な高校生活を余儀なくされた貴重な高校時代2年間の苦労を思いやりました。「しかし、悪いことばかりではありませんでした。加速度的に向上した世界、その一つに医学があります。その医学が間違いなく諸君を人生100年時代に誘いました。しかし、100年時代を迎えた君たちにとって、とても重要なことが起きました。それは、不得意なこと、嫌いなことを仕事に絶対に選んではいけないということです」と変化した世の中で仕事の選択おいて大切なことを伝えました。「諸君は、その中で好きを仕事にするという、とても大きな入口を手に掴みました。これから我々教職員は諸君の夢に向かい、成功を掴むために一緒に生活を始めます。頑張って頑張って、努力していきましょう」と、本学園での学びのスタートにあたり、力強く新入生にメッセージを贈りました。
「よい生活習慣、学ぶ習慣をどうか自分のものにしていただきたい」浮舟総長祝辞
滋慶学園グループ浮舟邦彦総長は祝辞のなかで、学校の至る所に掲示されている『今日も笑顔であいさつを』という標語の通り、笑顔であいさつをすることの大切さと、よい生活習慣、学ぶ習慣を自分のものにしてほしいと話しました。そして「皆さんはこんなに素晴らしい仲間と共に同じ道を目指します。仲間との人間関係、講師の先生との人間関係、またお世話になる業界の方々との人間関係、これがネットワークとして将来の皆さんの大きな財産になるはずです。自己発見をした皆さんが、自己変革を遂げ、そして自己確率ができた自律協同できるプロ人材として、それぞれの業界に巣立っていってほしい。そう我々は考えています」と述べ、最後に「目的、目標を明確にして、一歩一歩力強く歩み出してください。充実した楽しい学生生活を送ることを祈念します」と、教職員を代表して新入生にお祝いの言葉を述べました。
「たくさんのクエスチョンマーク(?)と驚き(!)を学びの中で培ってください」 別所名誉学校長祝辞
日本初となる国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル &アジア」を主宰し、映画、俳優、テレビドラマ、ミュージカルなど幅広く活躍している俳優である東京俳優・映画&放送専門学校の別所哲也名誉学校長は、祝辞のなかで「皆さん自身が何者であるのか?」と問いかけました。そして、これから学びの場でも、友人とも、そして社会と接する時も、今まで以上に問われると述べました。そして「まず皆さんはこの滋慶学園グループの学生になりました。大いに学んでください。学んで生きてください。それが『学生』です。そこからスタートしてください」と、エールを送りました。また、FC TOKYOの開校時より名誉学校を務められた俳優で映画監督の津川雅彦先生の『学問、これは学ぶだけではなく問うことだ』という言葉を紹介。「この学校にはいろいろなことを教えてくれる先生がたくさんいますが、皆さんが問い、自分と何が重なり合うのかを伝えなければ、自分のものにはなりません。ぜひ、たくさんのクエスチョンマーク(?)と驚き(!)を学びの中で培ってください。その数が皆さんの大切な宝物になります」と温かい言葉で新入生を歓迎しました。
「誰も見たことのない、皆さんだけの家の設計図を作ることを期待しています 」 名誉教育顧問 中村先生祝辞
日本全国の水族館で、開業・リニューアル時に展示施設のデザイン・構成を手掛ける水族館プロデューサー、名誉教育顧問の中村元先生は「新しい学びの場にようこそ、この学園はこれまで学んできた学問とは違うもっと大切な本物を学ぶ場所です」と新入生を歓迎しました。こういう風にすれば身を守れるのだと教えてくれた学問『3匹のこぶた』を例に「でも、現実は学問とは全然違うのです。狼はおそらくレンガの家ができるまでに襲ってきます。もっと言ったら、日本には今、狼はいません。絶滅種です。持続可能な地球の中では、火をたいてレンガを作るなんてとんでもない話です」と、様々な方向性があり、そこから好きなものを選んだらいいというのが現実であり、その現実と皆さんが向き合って学ぶことができると本学園での学びを説明しました。「現実と向き合うことは、お客様と向き合うことです。展示を作るのに、学問から学んだことは全然ありません。実際に海に行って出会ったペンギンやアシカたちの行動を見て、これをどうしてもお客さんに見せなくてはと思って世界初の展示ができました。この学園で、皆さんが誰も見たことがない皆さんだけの家の設計図を作ること、作れる技術を磨くことを大変期待をしています。そして、私たちはそのために全力で支援いたします。皆さんの誰も見たことがない設計図のために」と、新入生に期待を寄せました。
「あなたが夢をもっていたら、世界は夢を失いません。そう信じて、今日から第一歩を踏み出してください」 湯川名誉学校長祝辞
最後の祝辞は、作詞家、音楽評論家として長年音楽業界で活躍されている湯川れい子名誉学校長。湯川先生は変化する世界の中で、1000年経っても変わらないのは人間の喜怒哀楽であると話しました。「この学校で何を見つけてほしいか? 心から愛せるものを見つけてほしい。それはまず、自分自身です。自分はどういう人か、何ができるか、できないなら何をしようか、本当に好きなもの、絶対に飽きないものはないか、それを見つけて欲しい。心から愛せる仕事をこの学校で見つけて欲しい、その糸口を見つけてほしい。自分が愛しているものがわかったら、どんなに世の中が変わっていこうと、楽しくやり続けることができます。何よりも強いです」と述べました。そして、「苦しいときに友人たちとおしゃべりするだけで、いろいろなヒントを与えてくれます。勇気をくれます」と、この学校で友達を見つけてほしいと伝えました。「そしてその愛を大切に、どんな世界になっても、その喜怒哀楽、愛さえあれば絶対に楽しくニコニコと生きていけます。あなたがニコニコしていたら、世界がニコニコしてくれます。あなたが夢をもっていたら、世界は夢を失いません。未来はあなたの夢です。そう信じて、今日から第一歩を踏み出してください。皆様、ご入学おめでとうございます」と新入生に祝辞を贈りました。
第二部は「第一回目の授業」、9校の先輩が産学連携の学びをプレゼンテーション
第二部は新入生の第一回目の授業。TSM、TSM渋谷のゴスペルアンサンブルの歌に乗せて、授業やイベント、生き生きと学ぶ在校生の姿がスクリーンに映し出されました。ワクワクするオープニングのあとは、滋慶学園グループのすべての授業同様に「礼に始まり礼で終わる」の精神で、第一回目の授業も新入生全員での礼からスタートしました。1987年の開校時から取り組んでいる実践授業が、業界とともに業界に必要な人材を育成する産学連携の教育プログラム。この産学連携教育システムに基づいて学んできた先輩が、その学びのプロセスをプレゼンテーションしました。また、9校の代表者は国際教育の一環として日本語と英語プレゼンテーションを行いました。 TCAは、昨年度行った52社にのぼる企業プロジェクトの中から、PH PARIS JAPON株式会社プロジェクトプレゼンテーションしました。世界中にファンを持つグローバルなスイーツブランド「ピエール・エルメ・パリ」。「ピエール・エルメ・パリの未知なる可能性とプロモーション提案」は、今から20年間を見据え「どうしたら次世代の若者を取り込みながら、スイーツで人々を幸せに出来るのか?」という大きな課題。『20年後にワクワクを連れて行こう。PIERRE HERME』とコンセプトを決め、様々な視点からユニークなアイデアを提案したところ大好評で、同社から次々と実装できるプロジェクトの依頼をいただくことに。「made inピエールエルメ表参道・特設マーケット用のポスター」、「バレンタインデー、ホワイトデーを対象としたパッケージデザイン」は展示、採用され、「チーズケーキパッケージデザイン」は北海道ニセコ町にある「パーク ハイアット ニセコ」内で5月から販売予定、そして「ピエールエルメパリの公式インスタグラムの新しいアイディア提案」は3月15日より公式インスタグラムにて投稿され、アカウント開設以来最も多いいね数を獲得しています。プレゼンターの平野さんは「2年間、このプロジェクトで得たグローバルな経験がこれから活躍するための第一歩になっています。20年後にワクワクを連れて行こう。デザイナーとして私はそれを噛みしめています」とプロジェクトの体験を新入生に伝えました。 TSMのプレゼンテーションは、「イー・エー・ユー株式会社AI楽曲制作プロジェクト」です。産学連携を通じてソニーCSLが開発したAIがメロディーやコードのパターンを提案してくれる楽曲制作アプリや、AIプログラミングソフトを授業に取り入れている作曲コースの学生が取り組みました。SNSフォロワー総数が世界で150万人を超える人気タレント「伊織もえ」さんに提供した4曲はすべて採用され、ミニアルバムとして音楽サイトで配信が決定、この中の1曲を学生バンドが披露しました。 THLのプレゼンテーションは、KEN OKUYAMA DESIGN、山形県南陽市から「山形の新しいリゾート地で、感動をデザインする」、南陽市にある温泉保養施設を、複合型リゾート施設「四季南陽」としてリニューアルするため、リゾートを拠点とした地域づくりの課題への取り組みです。ホテルと地域がどのように結びつき、双方にとって良い関係性を構築することができるかという思いで、「四季南陽」を中心として市全体を放射状にブランディングしていく構造を考え、食とアートを中心に考え、特に南陽ワインを日本一のブランドにすることを目標にし提案を行いました。課題への取り組みから「ホテルを発展させるだけではなく、地域観光も促進できる人材になりたいと思います」とさらなる目標を掲げました。 TCA東京ECO動物海洋専門学校からは、「ドルフィンパフォーマンス」をプレゼンテーションしました。プレゼンテーターは卒業生で、株式会社横浜八景島が運営する水族館『マクセル アクアパーク品川』で働く坪井さん。主にイルカ・クジラの担当している坪井さんの1日の業務紹介から始まり、現在ではその大部分を任せてもらっているというパフォーマンス制作を動画で紹介しました。音楽やイルカの種目だけでなく照明やスモークなどのタイミングも考え、そのためにSNSや来館者アンケートは必ずチェックするそうです。「自分の作ったパフォーマンスでお客様からの大歓声や感動したというコメントをいただいた時は、言葉にはならないほど嬉しく、大きな励みとなっています」と仕事のやりがいを新入生に伝えました。- 南陽市長、奥山先生から「今後実現に向けて取り組んでいきたい」と評価されたTHLの企業プロジェクト
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「品川アクアパークでしか見ることのできない魅力的なパフォーマンスを作り続け、
日本一のエンターテイナーを目指します」と坪井さん
LEDリボン・フラッグを使用した3分間の映像収録作品を制作、視聴回数約5万回と多くの方に視聴されました。「カメラアングル、LEDの光り方や全体の構成を意識することなど、技術はもちろん、新たなエンターテイメントの制作工程を学ぶことができました」と産学連携を通しての学びの成果を発表しました。
東京アニメは、アニメ制作、声優、eスポーツ分野の産学連携プロジェクトの中から、昨年実施したeスポーツ「大会制作&実況ライブ配信プロジェクト」をプレゼンテーションしました。2020年10月に本格始動した社会人向けe−sports大会『AFTER 6 LEAGUE』、株式会社電通や凸版印刷株式会社等の大手各社で結成されている実行委員会から「シーズン2」の制作・出演協力依頼を受け、オンライン大会運営におけるゲームオブザーバーやカメラオペレーションを担当しました。プレゼンテーターの小澤さんは、MCキャスター役のオファーを受けて実況ライブ配信に実況として参加しました。「産学連携プロジェクトでは実際に第一線で活躍している企業様と仕事ができます。このプロジェクトで得られる知識は卒業後も必ず役に立つ経験になります。だからこそ、自分に自信を持ち、積極的にチャンスをつかんでほしいと思います」と自らの経験を新入生に伝えました。FC TOKYOでは、映画への出演や制作、映像制作、コンサートの運営など、様々な映画や映像、イベントに関わるプロジェクトを行っています。昨年、俳優科プロジェクトでは、グローバルプロジェクトとして、インドネシア主催「ワールドキッズカーニバル」へ参加。日本代表として、日本を含む5か国をオンラインでつないで実施された「オンラインバーチャルカーニバル」へ参加しました。そして、プレゼンテーションは活躍中の多くの卒業生のなかから、日本最高峰のミュージカルの劇団で、主演を務めている卒業生が映像で登場。「「これから始まる学校生活、いろんなことに挑戦し、自分の目標を叶えていってください」とメッセージを贈りました。
プレゼンテーションの後、学園生活についての紹介がありました。3つの教育理念のひとつ「国際教育」で用意している国際教育プログラムの海外研修、長期留学プログラムを紹介しました。本学園では、新型コロナウイルス感染症による外務省の発表や各国の状況を考慮して海外プログラムは2023年以降の実施を検討しますが、教育提携校や教育顧問などの協力を得て、オンラインまたはオンデマンドにて国際教育の学びを提供しています。
3つの教育理念のひとつ「人間教育」の一環として取り組んでいる「社会貢献」を紹介しました。東京アニメのeスポーツを通して大人と子供が交流できる「eスポーツ地域交流プロジェクト」、ECO分野では、動物のふれあいを通して患者様へのリハビリテーションを行う「動物との新しい医療活動プロジェクト」、TECH.C.が取り組む「SDGsの課題を解決するスタートアップチャレンジ」は、在校生がSDGsの目標9「産業と産業革新の基盤をつくろう」を解決するため、起業しログイン認証システムを開発、世界中の人に役立つシステム開発を行うというもの。各校で様々な社会貢献活動が行われるなか、1994年より28年間に渡り取り組んでいるのが、骨髄移植推進キャンペーンミュージカル『明日への扉』です。白血病の患者さんと骨髄バンクの現状を知った本校学生が「自分たちにできることは何か?」を考え、日頃学んでいることを通して「骨髄移植で救える命がある」ということを多くの人に伝えたいという思いからこのミュージカルがスタートしました。しかし、2020年度の公演はコロナ禍により中止になり、再起を掛けてスタートした2021年度公演も6ヶ月に及ぶ激しい訓練の 後、感染拡大により本番の3日前に中止を余儀なくされました。「しかし、『一人でも多くの白血病の人々を救いたい」』という想いをどんな形でも残し、伝えていきたいと言う思いは、彼らを絶望の中から立ち上がらせ、映像作品としてその思いを遂げました」と『明日への扉』総合プロデューサーの喜多静一郎先生が紹介、完成した映像作品の一部が上映されました。