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新大阪歯科技工士専門学校 新大阪歯科衛生士専門学校 東洋医療専門学校の3校の合同入学式がザ・シンフォニーホールで行われました オルガン演奏で新入生を祝福!
滋慶学園グループの新大阪歯科技工士専門学校と新大阪歯科衛生士専門学校、東洋医療専門学校の3校合同の入学式が5日(火)、大阪市福島区のザ・シンフォニーホールで行われました。新入生にとって入学式は“最初の授業”です。世界に誇る重厚なホールに、新成人をふくむ約520人が厳粛な面持ちで勢ぞろいしました。新型コロナウイルスの感染が徐々に増えていることもあり、出席者は新入生と教職員のみに制限。保護者の方はオンラインでの参加となりました。
1976年に設立された新大阪歯科技工士専門学校は、滋慶学園グループの発祥の学校。東洋医療専門学校も長い歴史があり、3校とも学校法人大阪滋慶学園に属します。司会の東洋医療専門学校の藤原法香先生から、このホールが「日本初のクラシック専門ホール」として1982年に誕生したことや、2014年から滋慶学園グループが朝日放送から運営を引き継いだことなどの説明がありました。
冒頭、ザ・シンフォニーホールが誇るパイプオルガンの演奏で新入生の入学を祝福しました。このオルガンは、大阪フィルハーモニー交響楽団を率いた世界的指揮者、朝比奈隆氏(故人)の提案で設置され、3732本のパイプから成ります。国内外で活躍しているオルガン奏者の朴秀美さんが、リヒャルト・ワーグナーの『ニュルンベルクのマイスタージンガー』を披露。プロジェクションマッピングによるきらびやかな映像とオルガンの荘厳な響きが新入生を魅了しました。
式典は国歌斉唱で始まり、出席者全員が心の中で歌いました。続いて新入生が起立する中、3校を代表して東洋医療専門学校歯科技工士科の嶋淳祉さんが登壇。太田宗夫学校長から入学許可証を授与されました。
「違う価値観や文化を理解する感性、グローバルな視野を」 浮舟総長
浮舟邦彦総長は滋慶学園グループの教職員を代表して祝辞を述べ、「皆さんは自分の将来を考え、やりたいことを見つけました。自分の夢・思いをしっかりとした目的・目標に変えなければなりません。今日の入学式は単なるセレモニーではなく、最初の授業です。もう一度、なぜこの学校に入学したのか、目的・目標を確認してください」と求めました。
職業人教育を通して社会に貢献するというミッションのもとで、学校運営が行われていることや、実学教育・人間教育・国際教育という建学の理念でカリキュラムが組まれていること、その道のスペシャリストとして必要な教育を受け即戦力の人材となるよう期待されていることを、総長は説明しました。
さらに「業界で仕事をしていくための身構え・気構え・心構えを学ぶことも大切です。学校のいたるところに『今日も笑顔であいさつを』という標語が掲げられています。笑顔でのあいさつは、コミュニケーションの原点です。同時に多くのことに好奇心を持ち、主体的に学ぶ習慣を身に付けていただきたいと思います」と強調。
国際教育について「皆さんの職業は国を超え、世界が職場になります。多くの国の方々と一緒に仕事をしていくこともあるでしょう。コミュニケーション言語としての英語、専門英語の大切さを理解してください。違った価値観や文化を理解する真の国際的な感性が重要です。グローバルな視野・視点をもった人材になっていただきたいと思います」と述べました。
人のつながりの重要性にも触れ、「同じ道を目指す仲間との人間関係、講師の先生、あるいは業界の方々との関係を大切にしてください。このネットワークは大きな財産になるはずです。自己発見をした皆さんが自己変革を遂げ、自己確立のできた自律協働のできる人材として、それぞれの業界に巣立って欲しいと思います。無駄な時間はありません。1コマ1コマのカリキュラムを大切にし、充実した楽しい学園生活を送っていただくことを祈念します」と話して、スピーチを締めくくりました。
「学べる環境に感謝し、新しい自分自身を創ってください」 作田学校長
総長の祝辞に先立ち、大阪大学名誉教授で、新大阪歯科技工士専門学校・新大阪歯科衛生士専門学校の作田守学校長が登壇。式辞で、3校が属する滋慶学園グループが全国で80校以上の学校を運営していることに触れ、「その中でも新大阪歯科技工士専門学校はグループ全体の発祥の学校であり、誇りに思っています」と述べました。そのうえで「皆さんは人々の健康に関わる大切な業務を担う職業人として活躍することを目指すわけで、一条の光を世の中に差し込む役割を果たすことになるように思います」と期待感を寄せました。
さらに国際教育の大切さに触れ、「ボーダレスになっている国際社会に適合するのに必要な感覚を養う教育で、文化や歴史の違いを尊重しながら学んでほしいと思います。世界には、戦争をはじめ様々な理由から、勉強をしたくてもできない、恵まれない立場の若者がたくさんいます。そうした現実を念頭に皆さんの環境に感謝しながら、しっかり勉強をしてください」と述べました。
そして、今年4月から約140年ぶりに成人の定義が見直されたことについて、「18歳から成人になったことで、気持ちを新たにした入学生も多数いると思います。それぞれの専門分野で医療の知識と技術を習得し、患者さんの健康の維持増進になくてはならない、尊い職業につくという目的を達成できるよう勉強してほしいと思います」と語りました。
最後にノーベル文学賞を受賞したアイルランドの文学者・劇作家のバーナード・ショウの『人生とは自分を見つけることではない。人生とは自分を創ることである』という言葉を紹介。「これからつまずいたり、くじけたりすることがあるかもしれません。しかし、それは新しいことを学ぶうえで誰でもが経験する当たり前のステップです。それを乗り越え、新しい自分自身を創りあげてください」と激励しました。
この後、新入生がこれからの学園生活をイメージできるように、各校・各学科の授業や実習をはじめ体育祭などのイベントの様子をスライドショーで紹介し、式典を終了しました。
保護者会では新入生の担任が1人ひとり紹介されました
新入生が退場したあと、新大阪歯科技工士専門学校・新大阪歯科衛生士専門学校の小柳豊事務局次長の司会で、オンラインによる保護者会が行われました。学校生活でのサポート、家庭と学校との連携について教務の担当部長から説明があり、続いて3校の各学科の新入生の担任18人が1人ひとり紹介されました。
浮舟総長は「ご子弟はこれから専門技術・知識を身に付けていくわけでありますが、このことは決して簡単なことではありません。どうか関心を持って見守っていただきたいと思います。ご子弟の目的・目標が達成できますよう、教職員全員が全力で取り組むことをお約束します」と挨拶しました。