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東京2020パラリンピック 理学療法士学科の菊地先生が参加しました! 大阪医療福祉専門学校
8月22日(日)から9月2日(木)までの約2週間、大阪医療福祉専門学校 理学療法士学科専任教員の菊地淳先生が、東京2020パラリンピックにFOPメディカル(競技会場医療チーム)のAthlete Physiotherapist(選手用理学療法士)として参加しました!
菊地先生は、選手が座った状態でプレーするシッティングバレーボール競技の公式練習会場(東京・荒川総合スポーツセンター、品川区立総合体育館)と競技会場(千葉・幕張メッセAホール)で、選手たちのメディカル面をサポート。この間に培った学びと経験は今後、学生指導の場でも活かされていくことになります。
菊地先生は2019年、(公社)日本理学療法士協会による選考を通過。(公財)東京オリンピック・パラリンピック組織委員会からの委嘱を受け、シッティングバレーボールの競技会場の選手用理学療法士になりました。教員の仕事と並行して、協会や組織委員会のスタッフ研修に参加し、国内で開催される競技大会や日本代表チームの合宿で、本大会に向けた準備を行って来ました。
しかし2020年、新型コロナウイルスによるパンデミックという歴史的にも例を見ない極めて厳しい状況となり、3月24日には大会の1年延期が決定。開催そのものが危ぶまれ、医療従事者としてコロナ禍にも関わらず大会準備に向かうことの葛藤に苦しみました。長い間、心の整理がつかない中で、「毎日の生活の中の感染対策」と「大会期間中の感染対策」の2つの課題に向き合いながら事前研修を受け、シミュレーションを重ねて来ました。
感染拡大が続く2021年7月には、無観客という異例の形での開催が決定。菊地先生自身、絶対に感染するわけにはいきません。緊急事態宣言が再延長された大会直前には、尋常でないプレッシャーの中で感染対策をしながら、業務を続けました。8月に東京の宿舎に入ってからは毎日のPCR検査など健康チェックを受け、不要の外出・外食の禁止・黙食の徹底など感染に注意を払いながら、選手・チーム関係者を守るための対策につとめました。幸い、大会期間に入ると都内の感染者数が減少に転じました。それ以降は大きな問題なく大会日程が消化され、パラリンピックは盛況裏に閉幕を迎えました。
菊地先生は大会期間中、全国各地から集まった国内屈指の医師団、理学療法士の先生方と精力的にコミュニケーションを取りました。特に選手用医療チームの責任者をつとめた医師の先生からは学ぶことが多く、競技会場での緊急対応の練習に臨む緊迫感と緊張感を全スタッフで共有でき、大きな財産となりました。
菊地先生がこの大会で得た学びは今後、学生指導の場にも活かされ、教育の質を一層高めることになるでしょう。東京2020大会が閉幕して2か月が経過した10月、すでに関西のシッティングバレーボール競技の現場で、菊地先生とメディカル・トレーナー部の学生たちがプレーヤーとして、パラアスリートと共に活動を始めています!!
今回、世界最高峰の東京2020大会に参加した菊地先生の経験は、学生たちの夢を追うモチベーションとなり、躍動しはじめています!そして多くの学生たちが、努力すれば夢は実現するという希望を抱き、日々の勉強に向かうことに繋がっています!!
※参考:菊地先生のメディカル・トレーナー部の活動(中学校・高校でのスポーツの健康・安全面の指導)
https://www.jikeigroup.net/news/20181126_23095.html