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≪ 届けよう和の心 若葉が奏でるハーモニー ≫ 第45回全国高等学校総合文化祭が和歌山県で始まりました! 滋慶学園グループが協賛しています

紀の国わかやま総文2021。開会式のクライマックスの場面

 ≪届けよう和の心 若葉が奏でるハーモニー≫をテーマに、高校生による国内最大の文化の祭典、第45回全国高等学校総合文化祭「紀の国わかやま総文2021」が和歌山県で始まりました。7月31日(土)から8月6日(金)まで7日間にわたり開催。演劇や合唱、吹奏楽、郷土芸能、美術・工芸、写真、囲碁、将棋…など、22部門の文化芸術活動の発表の場で、“文化部のインターハイ”とも言われています。
 昨年高知県で行われた「こうち総文」はコロナ禍でオンライン開催となりましたが、今年は徹底した感染対策のもと、2年ぶりに生徒たちが集いました。総文祭は文化庁、公益社団法人全国高等学校文化連盟、和歌山県などが主催し、滋慶学園グループなどが協賛しています。

開会式会場前にはグループのブースが登場 若手教職員がしっかりPR

 総合開会式の会場となった和歌山市の多目的ホール「和歌山ビッグホエール」の前には31日、滋慶学園グループのブースがお目見えしました。猛暑の中、新大阪歯科技工士専門学校の室田幸裕さん、東洋医療専門学校の武村俊哉さん、大阪保健福祉専門学校の髙田恭平さん、大阪医療技術学園専門学校の村上遥さんの4人のスタッフがグループのPRを担当しました。

  • 滋慶学園グループのPRをする髙田さん(右)

  • 行き交う人に声を掛ける室田さん(左)と武村さん

  • 元気いっぱいのスタッフ。左から室田さん、村上さん、武村さん、髙田さん

 4人は高校生や若者たちに熱心に声をかけ、アンケートに答えてもらったり、マグカップやオシャレな水筒、手提げバック、タオルなどのグッズを渡したりしていました。

 また開会式会場で配布されるパンフレットには滋慶学園グループの広告のページがあり、“なりたい仕事”のことをスマホで知ることができるサイト「ナリカタ」の説明やQRコードを掲載。滋慶学園グループサイトのQRコードも載っています。また別の全国高等学校文化連盟のページには「私達は高校生の芸術文化活動を応援しています」として、支援団体である滋慶グループが明記されていました。

※クリックすると大きくご覧になれます⇓。

  • ナリカタの広告ページ

  • 全国高等学校文化連盟の協賛をする滋慶学園グループ

  • 総合プログラム

式展では秋篠宮皇嗣殿下が映像を通じてお言葉

 午後から行われた総合開会式は関係者のみの出席となりました。地元の5校の生徒で編成する合唱団がスタンバイし、県立向陽高校吹奏楽部の演奏が流れる中、47都道府県の高校生の代表が順番に入場。それぞれの地域の特徴・魅力が映像で紹介されました。その後、開会宣言や国歌斉唱、「全国高文連の歌」の合唱などが行われました。

 式典には秋篠宮皇嗣殿下がビデオで参加され、「昨年来、新型コロナウイルス感染拡大で芸術文化活動に大きな影響が及ぼされました。そのような中でも活動できる喜びを支え、困難に向き合い感染防止をしながら取り組んでこられた高校生、指導にあたられた方々、関係者のご尽力により開会式を迎えることができました。難しいこともあるかと推察しますが、可能な限りにおいて友好の輪を広げていただきたいと思います」とお言葉を述べられました。

 これに先立ち、全国高校文化連盟の上柿剛会長、高橋ひな子・文部科学副大臣、仁坂吉伸・和歌山県知事がスピーチ。上柿会長は「日頃の活動の成果を発表し、交流を重ねることで、視野や感性を広げることができるものと期待します。総文祭はさまざまな自然災害にあっても受け継がれ、コロナウイルス拡大の困難な中でも目標に向かって、準備がすすめられてきました。ここに集う高校生一人ひとりが夢に向かって羽ばたくことを祈っています」と挨拶しました。

  • 上柿剛・高文連会長。後方は各地の代表 

  • 高橋ひな子・文部科学副大臣 

  • 元気に挨拶する生徒実行委員会の前冬磨委員長

 高橋副大臣は「高校生の皆さんは、コロナ禍でこれまでと異なる方法での活動を余儀なくされながら、変わらぬ情熱を持ち続けて、総文祭への参加を目指してこられました。これまで積み重ねてきた努力に自信と誇りを持ってください。皆さんの活動の成果が、若葉が芽吹くように明るい光となって、全国に勇気と感動を届けてくれると信じています」と語りました。

 また生徒実行委員会の前冬麿(まえ・とうま)委員長(開智高校3年)は、新型コロナウイルスの拡大の困難をのりこえ、2年間の準備をへて開会式を迎えることができた喜びを語り、「この間、人を笑顔にすることの尊さを実感しました。笑顔が笑顔を呼び、それは人々を照らす光になります。誰かを思い誰かの幸せを願う『和の心』は人を笑顔にします。この思いが一人でも多くの人の心に届くことを願います」と、力強く挨拶しました。

幻想的なダンスや高野山の声明 トルコとの友情の物語も

 世界中に拡大した新型コロナの影響で、「わかやま総文」に向けた海外の高校との交流イベントもオンラインで行われてきました。こうした方法でつながりを深めたトルコとインド、韓国の3か国の高校生のパフォーマンスの映像も流されました。また来年の開催地である東京の生徒と和歌山の生徒による交流のステージも行われました。

  • トルコの高校生の演奏を紹介

  • 来年の開催地・東京の生徒との交流イベント

 最後のプログラムは和歌山の高校生による開催地発表で、≪届けよう和の心 若葉が奏でるハーモニー≫のテーマを形にしたステージです。和歌山で育まれた生命がたくましく成長し、多くの仲間とともに未来へはばたくストーリーを、幻想的なダンスや音楽演奏、和太鼓、マーチングバンドなどで表現しました。高野山高校の生徒による声明(しょうみょう)や、熊野古道をゆく巡礼の女性たちをイメージするパフォーマンスなど、地元・和歌山の魅力を盛り込んだ演出が光っていました。

  •  高野山高校の生徒による声明

  • 和太鼓の演奏

 また、トルコと和歌山、日本との明治維新直後から続く交流の歴史も映像とナレーションで紹介されました。
 1890年、オスマン・トルコから日本に派遣された親善使節団の軍艦エルトゥールル号が串本町沖で台風のため遭難し、大勢の犠牲者が出ました。しかし、地元の村人が生存者の救助活動と介護、遺体捜索に当たり、元気になった69人が日本の軍艦で帰国。トルコから感謝されました。それから約100年のち、イラン・イラク戦争の勃発で、テヘランに取り残された200人以上の日本人がトルコの救援機によって無事に脱出できたという友情の物語です。
 映画にもなったストーリーを高校生たちが改めて映像とナレーションで伝えてくれました。

和歌山城西の丸広場までのパレード 美術・工芸展など始まりました

  • 岡山県立岡山南高校のパレードには和太鼓も 

  • あでやかな衣装の沖縄県立西原高校のマーチングバンド

  • 来年開催都市・東京の実行委員会

  • 2023年に開催する鹿児島の実行委員会

  

 総合開会式の終了後、和歌山城西の丸広場につづく大通りで、華やかにパレードが繰り広げられました。全国から47の高校と、2022年の開催地の東京、2023年の開催地の鹿児島の生徒実行委員会が参加。今回の和歌山の生徒実行委員会を先頭に、北海道から沖縄県まで各地から訪れたマーチングバンドとバトントワリングのチームがいきいきと行進しました。

 7月31日から、和歌山県立近代美術館などで美術・工芸部門の展覧会がはじまったのをはじめ、和歌山市民会館で日本音楽の発表会、那智勝浦町体育文化会館で全国の頂点をめざす将棋の対局、高野山大学では弁論大会が始まりました。6日まで県内各地で各部門の発表・対局が行われ、感染防止の観点から入場制限をするところもありました。

  • 美術・工芸部門の展覧会。インパクトのある作品も多い

  • 高校生たちの熱い思いの結晶が一堂に集まりました