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日本初!コウノトリの義足製作プロジェクト 兵庫県立コウノトリの郷公園と神戸医療福祉専門学校三田校

仮義足を装着したコウノトリ

 神戸医療福祉専門学校三田校と兵庫県立コウノトリの郷公園は2021年4月6日(火)、共同で記者会見を開き、日本初のコウノトリの義足製作プロジェクトについて発表しました。
 
 コウノトリは今年1月21日に兵庫県加古郡稲美町で左脚の半分を失い、衰弱しているところをコウノトリの郷公園のスタッフが保護し、獣医師らが治療とリハビリを行っていました。本校では、獣医師の手作りのリハビリ用義足で療養しているコウノトリの様子を報道で知り、協力を申し出て本格的な義足製作を進めてきました。

 3月24日に、義肢装具士科4年制の川上紀子先生がコウノトリの郷公園に出向き、コウノトリの断端(だんたん、切断部位)を石膏包帯で採型しました。その後、石膏で断端部のモデルを作成。モデルの製作後は、義肢装具士科4年制と義肢装具士科3年制の教員で義足の形状や仕様などの検討を行い、仮義足の製作に取り組みました。コウノトリの足は人間と構造が違うので、仮義足製作はとても大変な作業となりました。 

  • コウノトリの採型

  • ③完成した仮義足

    完成した仮義足

 4月6日には、仮義足の適合を行いました。川上先生は仮義足を履いたコウノトリの動きを見て「義足に体重をかけながら歩く姿に感動しました。思わず泣きました」と適合の様子を語っていました。本校では今後、修正を重ねながら本義足の製作に取り組んでいきます。
 

  • 仮義足の装着

  • 取材を受ける川上先生

 「日本初!コウノトリの義足製作プロジェクト」は、始まったばかりです。コウノトリの郷公園の獣医師や獣医看護師などのチームと協力し、義肢装具士の知識や技術を活かし国の特別天然記念物であるコウノトリの保護に協力を続けていきます。

 ※コウノトリの義足装着テストの話題は、多くのテレビや新聞に取り上げられました。学校のブログ「【NEWS速報】コウノトリの義足製作についての取材を受けました!」はこちらです。
  https://www.kmw.ac.jp/blog/po/45092/

 

神戸医療福祉専門学校三田校 事務局 広報課 岩本 拓也)