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コロナ禍で約400人が応募! 職業体験セミナー 作文創作コンテスト 文部科学大臣賞にOSM高等専修学校の安東一美さん

受賞者の皆さんと記念写真。前列左から須賀先生、浮舟総長、満尾先生、藤谷先生

 第20回職業体験セミナーの作文創作コンテスト授賞式が1月7日(木)、大阪市北区天満橋の放送芸術学院専門学校ドリームホールで行われました。コンテストは高校生・中学生を対象に将来の夢や希望、仕事や進路をテーマに、それぞれの思いを表現する作文部門と、小説や詩、短歌などで表現する創作部門、コンテストのスローガン・ポスター部門の3部門で作品を募集。創作部門 最優秀賞の文部科大臣賞には、大阪スクールオブミュージック(OSM)高等専修学校の安東一美さんの作品が選ばれました。

 作文創作コンテストは今回で11回目。コロナ禍にもかかわらず、約400人の生徒たちから応募があり、作文部門は昨年の4倍の300点以上に達しました。

 例年は12月に大阪府立体育館で、大勢の中学生・高校生が集まる職業体験セミナーのプログラムの1つとして授賞式を行ってきました。しかし今回は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で“3密”を避けるため、セミナーを“出前授業”に変更して実施。授賞式も独立してこの日行われました。

 授賞式には、滋慶学園グループ総長の浮舟邦彦先生、一般社団法人新歯会理事の満尾宏史先生、コンテストの審査委員長で大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校の学校長 須賀寅充先生、職業体験セミナー実行委員会委員長で神戸製菓専門学校 藤谷冨基先生が出席。放送芸術学院専門学校DJ&アナウンスコース2年、五十嵐初音さんと同1年、都筑裕平さんが司会をつとめました。

  • 金子みすゞの詩を披露する須賀先生

  • 文部科学大臣賞を受賞する安東さん

 冒頭で審査委員長の須賀先生が挨拶し、応募作品のうち自分の好きなことに関する作品が30%、自分の仕事の向こうにある夢、社会貢献といった内容が40%、出会った人からの影響をテーマにしたものが15%だったことなどを報告。「コロナ禍で応募が心配されましたが、予想以上に多くの作品が集まりました。受賞作品に選ばれた人も、選ばれなかった人もそれぞれ、コンテストに参加した意義があったと思います」と述べました。

 そして、大正時代末期から昭和初期に活躍した詩人の金子みすゞの作品『わたしと小鳥とすずと』を紹介。「わたしが両手を広げても、お空はちっとも飛べないが 飛べる小鳥はわたしのように、地面を早くは走れない…すずと、小鳥と、それからわたし、みんなちがって、みんないい」という詩を朗読し、個性はかけがえのない大切なものだということを、生徒たちに伝えました。

「将来の夢を膨らませ、実現できるようチャレンジして」 浮舟総長

  • 文部科学大臣賞の安東さん

  • 大阪府教育長賞の城口さん

 授賞式では最優秀賞として4人の皆さんと作品が紹介されました。

〇創作の部 文部科学大臣賞 小説『お話し』
大阪スクールオブミュージック高等専修学校3年 安東一美さん
〇作文の部(高校生) 大阪府教育長賞 『大人になること』
  大阪府立箕面東高等学校2年 城口美咲さん
〇作文の部(中学生) 総長賞 『私にとってのしあわせ
東大阪市立縄手中学校2年 長友咲弥さん
〇ポスター・スローガンの部 実行委員会賞 ポスター『未来への扉』
大阪府立箕面東高等学校2年 岡部 美樹さん

 文部科学大臣賞の安東さんは作文の部でも優秀賞で、W受賞に輝きました。

  • 作文部門で受賞した高校生たち

  • 「自分の夢を実現すべく歩みだしてほしい」と語る浮舟総長

 授賞式の終わりに、スピーチをした浮舟総長は、コロナ禍で授賞式がこじんまりした形で行われたことに触れ、「いつか今日を振り返ったとき2020年度のコンテストはこんな形だったな、と思い起こすことでしょう。皆さんの作品には将来の仕事や社会、想いが題材に取り上げられていて、本当に素晴らしいと思いました。これから将来の夢をどんどん膨らませていただき、それを実現できるよう勉強する、あるいは技術を身につける、そういうことにチャレンジしてほしいと思います」と励ましました。

 そして、先人たちの素晴らしい小説や随筆、詩などの文芸作品を積極的に読んで、自分のものにするようアドバイス。「どんどん自分の作品をつくっていってください。このコンテストで、将来への思いを作品にして認められたというエポックを1つの糧にして、自分の夢を実現すべくしっかりと歩み出していただけたら嬉しいと思います」と語りました。