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毎週100名のこどもたちが学校に「こども教室」の取り組み
「こども教室」は、東京福祉専門学校内の実習室「保育室」と「レクリエーション室」を活用し、地域のこどもたちを招き毎週開催している、こどもたちのための教室です。
1998年に児童福祉科(現:こども保育科)を設置し、学生たちに本物の学びをできるだけ近くでという願いの下、2004年のこども・子育て応援プランの政府決定を受け、こども教室の前身となる「子育てひろば」を開設しました。
「子育てひろば」開設当初は、教員を中心に運営し、学生はボランティアとして「子育てひろば」に関わり運営していましたが、2011年からは授業カリキュラムの中心となる科目とし、全ての学生が運営に携わっています。
東京23区の中で江戸川区は、世田谷区、練馬区に続き、5歳以上の人口が3万5,000名と子どもが多く、子育てのしやすい環境が整っている区として知られており、ニーズの高まりを受けて、現在では4つの教室を学生を中心に運営しています。
・0歳から3歳の子どもたちと保護者を対象とした「子育てひろば」
・2歳の子どもたちを対象とした入園準備のための「どれみきっず」
・3~6歳の子どもたちを対象とした「こどもアトリエ」
・障害のある子どもたちを対象とした「障害児ひろば すきっぷ」
この4教室を毎週金曜日に運営し、地域のこどもたちや保護者の皆様に参加していただいています。
授業回数に合わせて、年間30回「こども教室」の活動日を設けており、毎週約100名程度のこどもたちが来校していますので、年間約3,000名(累計)のこどもたちが学校に来校していることになります。
開設当初は、ボランティアの学生たちが学校の前や近隣の公園などで集客活動を行うことから始めましたが、現在では、募集を開始した日に定員のある教室では定員がいっぱいになってしまう状況で、地域の口コミにより集客できる「こども教室」となっています。
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【活動は学生主体で】
保育士・幼稚園教諭を目指す学生が、授業で学んだ保育実技を活用して、こどもたちの成長発達に合わせた遊びを提供します。 -
【こどもたちも学生も笑顔いっぱいの教室】
毎週のこども教室はこどもたちやお母さんにとっても楽しみな時間です。
また、学生たちにとっては、準備した活動でこどもたちが喜んでくれる姿で「次はこんなことをしたらどうかな?」と学びを深める機会になります -
【行事など様々な活動を取り入れています】
運動会やハロウィン・クリスマスなど様々な行事を取り入れるともに、東京医薬専門学校の歯科衛生士の講演や、サイエンスクラブのプログラミング体験など、様々な活動をと入り入れています
その要因としては下記の2点が考えられると思います。
①学生が運営に携わっていること
保育士・幼稚園教諭を目指す学生が学びの一環として関わっており、毎週様々な活動や遊びが用意されています。また、季節ごとの行事やグループ校・企業とのコラボレーションに力を入れており、様々な活動を取り入れています。
②費用が安い
学びの一環として「こども教室」を行っており、「子育てひろば」は1回300円、「どれみきっず」、「「こどもアトリエ」は、年間2万円、「障害児ひろば すきっぷ」は保険料のみで活動に参加できます。
14年間の積み重ねで「地域からの信頼」は確実に高まっていると言え、学生が主体的に考えた企画を地域に提供し、地域の方々に喜んでもらうことで、専門性だけではなく社会性や人との関わり方を学ぶことができており、学生の「実学教育」、「人間教育」に効果的な教育機会です。
「こども教室」は地域のこどもや保護者の皆様の生活の質を高めるとともに、学生への教育の質も高めていると言えます。
(東京福祉専門学校 木村 早希)