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「かまいし―おおさか 交流ボランティアバス2020」 大阪保健福祉専門学校 社会福祉科の学生らが東日本大震災の被災地の方々と交流しました
東日本大震災から丸9年を迎え、一般社団法人ボランティアセンター支援機構おおさか等による交流企画「かまいし―おおさか 交流ボランティアバス2020」が2月22日(土)から2月25日(火)に実施され、大阪保健福祉専門学校の社会福祉科 地域福祉専攻の学生らが参加しました。
この企画は岩手県釜石市内の復興住宅や集会所などで被災地の方々と交流を深める活動で、被災地の生の声を聴き、復興が進む中での支援の在り方を考える機会となりました。
「かまいし―おおさか 交流ボランティアバス2020」は、被災者の方々の体験を聴いて未来に伝え、より多くの人々とつながることが目的です。学生たちは今回、釜石市の大勢の方々と交流を深めることができました。
初日は、復興住宅2ヶ所にて住民の皆さんと「たこ焼き交流」が行われました。地元の歌や踊りを楽しみながら準備をしていく中で、徐々に打ち解け合っていき、震災当初の実体験を聴くことができました。その内容は、報道やSNSで発信されていた情報とは違い、リアルでとても恐ろしいものでした。地震により地形が変わって逃げ場がなく、沢山の命が奪われたという話を聴かせて頂き、自然の恐怖を改めて感じました。
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たこ焼きは釜石の方々に喜ばれました
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ボランティアの方々と津波伝承館を見学
たこ焼き交流会の後は、ハザードマップや過去のYouTubeの映像を見ながら町を探索しました。まだまだ更地が多く、過疎化が進んでいる印象を受けました。被災地では9年が経った今なお工事や復興作業が行われていて、あらためてその被害の大きさを感じさせられました。
2日目は「いのちをつなぐ未来館」などの震災伝承施設でガイドの方に案内され、震災当時の話を聞きながら視察・見学を行いました。午後からは落語会と合わせて、たこ焼き交流が再び行われ、たくさんの住民の方々と交流を深める1日となりました。
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震災直後の釜石市内
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震災から8年後の写真
今回の活動に参加して、現地のニーズは常に変化し続けており、その変化を把握した上での支援が必要であるということを理解しました。交流した住民の方々それぞれにエピソードがあり、傾聴の姿勢を意識し、被災された方の気持ちや立場に配慮することを忘れてはならないことを学びました。
(大阪保健福祉専門学校 社会福祉科 教員 辻林 厚)