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【卒業式】 新大阪歯科技工士専門学校と新大阪歯科衛生士専門学校 歯科業界にとっての”金の卵” 185名が巣立っていきました
2019.04.01
求人倍率20倍!“金の卵”ともいえる卒業生が巣立っていく平成最後、30年度の新大阪歯科技工士専門学校と新大阪歯科衛生士専門学校の「本科卒業証書 専門士称号授与書 専攻科修了証書 授与式」が3月25日(月)、新大阪のホテル大阪ガーデンパレスで行なわれました。
歯科技工士の求人倍率が14.13倍、歯科衛生士の求人倍率が20.28倍という“超売り手市場”の中、185名の卒業生・修了生の皆さんは歯をつくる歯科技工士、歯を守る歯科衛生士として“人生100年時代”を支える歯科医療業界に飛び出していきました。
学科総代5人に卒業証書と専門士称号の授与
姉妹校OSMゴスペルアンサンブルの先導による国歌斉唱のあと、卒業生ひとり一人の名前が呼ばれ、新大阪歯科技工士専門学校の石塚えり佳さん(Ⅱ部)と青柳健太さん(Ⅰ部)、専攻科の小坂田章弘さん、新大阪歯科衛生士専門学校の川上綾香さん(昼間部)と鈴木麻美子さんの5人の総代に作田守学校長から卒業・修了証書と専門士称号授与書が贈られました。また、両校が最も重視している皆勤賞と精勤賞の表彰が行われ、皆勤賞32名、精勤賞71名を代表して一日も休まなかった衛生士学科の磯村あやみさんに「よく頑張りました」と作田学校長から皆勤賞が贈られ、会場に大きな拍手が起こりました。
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卒業証書を贈られる新大阪歯科技工士専門学校の学科総代
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新大阪歯科衛生士専門学校の学科総代
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皆勤賞受賞者を代表して磯村さん
作田学校長告辞 「オーラルフレイルのリスクから患者さんを救うことが使命」
大阪大学名誉教授で歯学博士の作田学校長は、「皆さんは余りある求人数に恵まれて、明日から社会人として活躍されます。職業実践専門課程に認定された素晴しいカリキュラムを受けたという誇りを持って、世界に巣立って欲しいと思います。これからが本当の勉強の始まりです」と述べ、「人の健康維持に関わる皆さんの仕事はとても重要です。オーラルフレイル、口からの衰えのことですが、噛む力が衰えると、要介護のリスクを高めます。皆さんの仕事は、そのリスクから患者さんを救う仕事で感謝される仕事です。学校では卒後教育の機会を設けています。新たな知識、技術を吸収し、自分の仕事に反映させてキャリア形成につなげて欲しいと思います。やりがいが明日への大きなエネルギー源です。笑顔で頑張ってください」と、激励しました。
大阪府知事賞に鈴木さん 日本歯科技工士会会長賞に皮籠石さんと山ノ川さん
次いで各賞の授与式が行なわれました。歯科技工科の立石真友さんと歯科衛生士学科の鈴木麻美子さんに大阪府知事賞が贈られたのをはじめ、在学中に優秀な成績を修め活躍した学生に学校長賞や理事長賞、滋慶学園グループ総長賞などが贈られました。また業界団体から日本歯科技工士会会長賞が御来賓として参列いただいた杉岡範明会長から歯科技工科Ⅱ部の皮籠石あかねさんとⅠ部の山ノ川和貴さんに贈られたのをはじめ、日本歯科技工所協会の南部哲男理事長から理事長賞が歯科技工科Ⅰ部の新里聡一朗さんに贈られました。さらに日本歯科衛生士会会長賞が歯科衛生士学科の川上綾香さんに贈られたほか、各団体御代表から各賞が頑張った卒業生に次々と授与されました。
宮川理事長 「業界の発展に貢献を」
来賓のご紹介のあと、学校法人新歯会東洋医療学園を代表して宮川藤一郎理事長が、①社会人として積極的に物事に取り組む習慣、②問題を解決する力、③チームワーク力の3つの社会人基礎力を身につけることが重要だと述べたうえで、「業界も変化の時を迎えています。学び研鑽を続け、仕事に対して常に新鮮であり続けてください。専門性を発揮され、業界の発展に貢献されることを願っています」と激励しました。
日本歯科技工士会会長の杉岡様 「初心を忘れないで欲しい」
来賓を代表して、日本歯科技工士会会長として初めてご臨席いただいた杉岡範明様から祝辞を頂きました。杉岡会長は、「人生は一度限りの片道切符だと言われています。どうか時間を有効に使っていただきたい」と述べ、そのために、①人間形成に努め、医療人として常に他人を思う心を育て欲しい、②初心を忘れないこと、③感謝の心を持ち続けることの3つを心に留めて欲しいと話され、「日本の、そして世界の歯科技工をリードする歯科技工士になって、共に新しい歴史を作ろうではありませんか」と祝福して頂きました。
さらに、新大阪歯科技工士専門学校の卒業生で大阪府歯科技工士会会長の清水潤一様から心の籠ったご祝辞を頂くと共に、大阪府歯科衛生士会会長の橋場佳子様の祝辞を同会副会長の山口千里様にご披露して頂きました。
滋慶学園グループの浮舟総長 「好奇心をもって学び続けることが大切」
滋慶学園グループを代表して、浮舟邦彦総長から祝福のメッセージが卒業生に贈られました。43年前、グループとして最初に手がけた学校が新大阪歯科技工士専門学校であり、職業人教育のあるべき姿をこの学校で学んだという浮舟総長は、「人一倍の思い入れがある学校です。今日の卒業式が最後の授業ですが、この長時間の式の間、身体が揺れることもなくピシッっと全員が姿勢を正しておられる姿に、感動すら覚えているところです」と、その成長した姿に目を細めました。
「皆さんはこれから歯科技工士、歯科衛生士としてのプロのキャリアを開発し、成長していかなければなりません。どの業界でも成功されている人は、仕事を大切にされています。どうか仕事を大切にして下さい。明日からの職場を大切にして下さい。そして学び続ける大切さです。CAD/CAMやAIのような新しいことに興味と関心を持って学び続けてください。そして滋慶学園グループが開校以来大切にしているモットー、“今日も笑顔で挨拶を”をぜひ職場に持っていって下さい」と、祝福しました。
Ⅱ部の藤井さんが「人との縁を大切に精進していきます」
最後に、姉妹校のOSMゴスペルアンサンブルによるお祝いの歌の余韻が残る中、卒業生を代表して歯科技工科Ⅱ部の藤井京子さんがお礼の言葉を述べました。「あっという間の学校生活でした。年齢も生活も様々な同級生たちと互いに教えあい、競い合いました。どれも大切な思い出です。壁にぶつかりもしましたが、多くの人の支えがあって乗り越えることが出来ました。沢山迷惑も心配もかけてしまいましたが皆さんと出会えたことに心から感謝しています。人との縁を大切に精進していきます」と泣きそうになる気持ちを抑えながら、精一杯明るく感謝の言葉を述べました。
このあと、卒業生たちは全員で後列に座る保護者、家族の皆さんにお礼を述べ、拍手で見送られながら会場をあとにしました。