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【卒業式】 「夢を追い続けたい」神戸滋慶学園3校の卒業生が新たなスタートを切りました
「多くの方への感謝の気持ちを忘れず、夢を追い続けていきたい」―。滋慶学園グループの学校法人神戸滋慶学園の神戸医療福祉専門学校 中央校と同 三田校、神戸製菓専門学校の合同卒業式が3月14日(木)、神戸市のホテルオークラ神戸で行われ、卒業生が新たなスタートを切りました。三田校 義肢装具士科の山下翔華(はるか)さんが、目標に向かって勉強に励んできた日々を振り返りながら、恩師やクラスメイト、そして家族への感謝の気持ちを伝えました。この日は春の陽射しがあふれ、門出にふさわしい天気。学生たちはホテルの中庭で記念写真を撮り合い、華やいだムードに包まれました。
“青春とはたくましい意志、ゆたかな想像力…” 澤村誠志校長
式典は国家斉唱にはじまり、神戸医療福祉専門学校三田校の澤村誠志校長が、卒業生の代表に卒業証書を授与。また専攻科の修了生代表に修了証書を授与しました。
式辞で澤村校長は、大切なこととして3つのポイントを挙げ、①目標を持って自分の進む道を自分で決めること、②地域のお年寄りや障がい者の日常から学ぶこと、③地域の包括的ケアの中で進む「地域共生社会」の実現には多様な職業の人がサポートをする「多職種協働」が重要であること―を強調しました。
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卒業証書を受け取る卒業生代表
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式辞を述べる澤村誠志校長
澤村校長自らが、障がい者、高齢者の医療やリハビリテーション、義肢装具の研究に打ち込んできた人生を振り返り、今年10月に神戸市で、1989年以来、30年ぶりに開催される「国際義肢装具協会世界大会」への期待についても語りました。
そして、「皆さんが青春の真っ只中で卒業式を迎えられるのは本当に嬉しいことです」と話し、米国の詩人、サミュエル・ウルマンの有名な「青春の詩」を引用。「青春とは人生のある期間ではなく、心の持ち方だと言います。たくましい意志、ゆたかな想像力、燃える情熱…なのです。どうか目標を持ち続け、人生を拓いていってほしいと思います」と激励しました。
“今日も笑顔であいさつを”を4月からの職場でも 浮舟邦彦総長
続いて、滋慶学園グループを代表して浮舟邦彦総長が祝辞を述べ、「皆さんは、仕事を通して社会に貢献したいとの思いを持って入学され、実学教育・人間教育・国際教育という建学の理念のもと、専門教育・キャリア教育・グローバル人材の育成を柱とする教育の中で学んでこられました。また、チームマネジメントについても身につけられました。これからは、主体的に物事に取り組み、目的・目標を持って仕事をしていくことが必要です」と語りました。
そして、プロフェッショナルとして成長していくための原則として、①仕事を愛し大切にしている②向学心を持ち続けている―という2つのポイントを挙げ、「人の話に関心を持って聞くことによって、多くの気づきが生まれます。もっと経験を積まないといけないとか、知識を広げないといけないなど、自分を変えるきっかけが見つかります。自分の専門以外の、他の領域にも関心がいくでしょう」とアドバイスしました。
そのためにもコミュニケーションが大切であることを強調し、「学生生活の中で身につけた、“今日も笑顔であいさつを”という滋慶学園グループのモットーを、どうか皆さんの職場に持っていってください」と述べました。
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プロの成長を語る浮舟邦彦総長
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奨励賞を授与する川口延子校長
コーヒー豆のかすを活用したスイーツにJESC奨励賞
3校の卒業生は452人。表彰では学校長賞、優秀賞、努力賞が各14人、理事長賞が12人に贈られました。皆勤賞は68人、精勤賞は292人でした。優秀な卒業研究に贈られる滋慶教育科学研究所(JESC)の奨励賞に、神戸製菓専門学校 製菓本科の学生グループが、廃棄されるコーヒー豆のかすを活用し、スイーツメニューを考案した卒業研究「コーヒーでスイーツ コーヒーフル活用」が選ばれました。
また、神戸医療福祉専門学校 三田校のグループが、体重と下肢アライメント(関節機能を十分に発揮できるよう正しく配置された骨の位置)の変化との相関関係を調査した研究「荷重変化量が下肢アライメントに及ぼす影響について」が同努力賞に選ばれました。このほか、医療や福祉、製菓の業界団体などから多数の賞をいただきました。
「翼をください」のコーラスで卒業生を送りました
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卒業生に送辞を贈る前田結衣さん
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「翼をください」の歌で卒業生を送りました
神戸製菓専門学校 製菓本科1年生の前田結衣(ゆい)さんが在校生を代表して壇上に立ち、「苦労を重ねながら多くの知識・技術を習得された先輩方を尊敬しております。また昨年は西日本豪雨、大阪北部地震、北海道地震…と自然災害が多くありました。これから先輩方が進まれる業界でも、その活躍が必要とされ、期待されることでしょう。それぞれの夢に向かってはばたかれることをお祈り申し上げます」と送る言葉を述べました。その後、グループ校の大阪スクールオブミュージック専門学校のOSMゴスペルアンサンブルのメンバーと、神戸滋慶のゴスペル部のメンバーが卒業生のために「翼をください」を歌いました。
夢を応援してくれた家族にも感謝
卒業生を代表して、神戸医療福祉専門学校 三田校の義肢装具士科、山下翔華さんが答辞を述べ、「海外では医療を十分に受けられない人たちが多くいることを知り、医療職をめざしました。しかし体調を崩したことから、夢をあきらめ接客業に従事しました。それは楽しい毎日でしたが、本当にこれでいいのかという思いは消えず、3年制の義肢装具士科に入学。海外で働くときに有利な4年制に転科しました」と、これまで歩んできた道を振り返りました。
そして、「私の夢をいつも応援し続け、支えてくれた家族の存在がなければ、この場にいることはなかったと思います。本当にありがとうございました」と両親への感謝の言葉で締めくくりました。
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式典の後、歓談をする卒業生や保護者ら
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卒業生たちは記念写真を撮り合いました