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【卒業式】 大阪ハイテクノロジー専門学校&大阪保健福祉専門学校 合同卒業式 「礎(いしづえ)」未来へ羽ばたけ2019
大阪ハイテクノロジー専門学校と大阪保健福祉専門学校の合同の卒業証書授与式が3月12日(火)、大阪市中央区のホテル ニューオータニ大阪で行なわれ、計519名の卒業生たちが新たなる一歩を踏み出しました。在学中は熱心に、医療機関や福祉施設、企業などとの連携による研究や、技術の習得を行ってきた卒業生たち。「学校長賞」「奨励賞」「産学連携賞」など各賞の表彰で、多くの学生たちがその成果を称えられていました。
式典は国家斉唱でスタート。姉妹校の大阪スクールオブミュージック専門学校の卒業生らが先導しました。多数のご来賓や講師の先生、保護者の方々が見守るなか、卒業生総代の大阪ハイテクノロジー専門学校 柔道整復スポーツ学科の田村恭平さんと、大阪保健福祉専門学校 社会福祉科 地域福祉専攻の石澤宣子さんに、大阪保健福祉専門学校の豊田百合子副学校長から、卒業証書が授与されました。
“恐れないで、壁をぶち破れ!” 近藤正臣学校長が告辞
大阪大学名誉教授の近藤雅臣学校長は告示で、「皆さんは平成最後の卒業式で、新しい時代が始まる切り替えの時に、新しく社会に進むわけです。これからはAIがますます発展し、人間を凌駕する時代がくるかもしれないと言われています。あなた方は、その真っ只中に突入するわけです」と語りかけました。
そして、「これから皆さんは幾多の壁にぶち当たると思います。しかし恐れることはありません。壁というのは、努力するからこそ出てくるのです。努力をすればするほど壁にぶち当たることが多くなるでしょう。それを次々とぶち破ってください。その連続が素晴らしい人生への繋がっていくのです。無限の可能性のある人生、素晴らしい未来がやってきますことを、心から念願しております」と激励しました。
“好奇心は、新しい道を教えてくれる” 橋本勝信常務が祝辞
両校を運営する学校法人 大阪滋慶学園の橋本勝信常務理事は祝辞のなかで、医療や介護福祉、ヘルスケア、スポーツ、バイオ、ロボットの分野について言及し、「これらの分野の専門職は、いま日本で最も必要とされる人材」とし、どの分野でも「連携」がますます大事で、リーダーシップを磨くことが大切であると、説きました。
「チームをまとめ、引っ張っていく統率力を磨くためには、心の感性を高めることが求められます。仕事の現場で、他人への心遣いを忘れず、共に寄り添い、多くの方々に感謝の言葉をもらう…。それを自分のエネルギーに変え前進していくことが、リーダーシップを身につけることに繋がるのです。また、スペシャリストに大切なことは生涯学び続けることです。グループには、働きながら医療安全管理学の修士課程を学べる滋慶医療科学大学院大学があり、ぜひチャレンジしてください」と呼びかけました。
最後に、ウォルト・ディズニーの「好奇心はいつだって、新しい道を教えてくれる」という名言を紹介し、「好奇心がなかったら、前に進まないということを教えています。何でも教科書から学べると思わないでください。よく現場を観察して、気づきを得るという好奇心が、新しい道・新しい方法を導きだすのです」と力説しました。
海外教育提携校からもお祝いの言葉
海外教育提携校の来賓の先生からも祝辞をいただきました。米国オレゴン州のポートランド・コミュニティカレッジ 眼科技術者学科 アデリーン・ストーン学科長は「わたしたちは、視能訓練士、看護、生命工学の分野で、大阪滋慶学園の学生の海外研修を行っています。両校は未来を担う人材育成をしていかないといけません。皆さんは粘り強く努力を続けてこられ、今日の門出で人生の次のステージに移ります。どの分野に進まれようとも、この国の幸福に繋がることでしょう」と祝福してくださいました。
また、患者数が年間380万人以上、入院患者が6万人にもなる中国の上海中医薬大学附属龍華病院からは肖臻(シァオ・ヂェン)病院長が来賓として来阪。「上海中医薬大学と大阪滋慶学園の交流は20年にわたり続いています。昨年も看護師たちが短期研修で、専門知識や技術を学びました。双方の友情がさらに深まり、両校のさらなる連携が進むことを期待しています。1日も早く、保健・医療のプロフェッショナルになり、自分の幸せと楽しみを見つけてください」と、祝辞をいただきました。
留学生の防災の実践研究に「奨励賞」 皆勤賞は66名
各表彰は、専門技術の習得や学校生活の向上につとめた学生を称えるもので、最初に、大阪ハイテクノロジー専門学校 鍼灸スポーツ学科の田村勇貴さんと、大阪保健福祉専門学校 介護福祉科2年課程の森川桜さんに校長賞が贈られました。
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校長賞を授与される大阪保健福祉の森川桜さん
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JESC奨励賞の孫仕豪さんと中村幸代さん
滋慶教育科学研究所(JESC)が、卒業研究の中から独創性が高く将来の活躍が期待されるものを表彰する奨励賞には、大阪ハイテクノロジー専門学校 日本語学科の孫仕豪さんら留学生グループによる防災の実践研究「私たち留学生の地域社会での取り組み~日本人と手をつなぐために~」と、大阪保健福祉専門学校 介護福祉科3年課程の中村幸代さんらのグループの「介護老人保健施設の介護職員の家族支援に対する認識と現状」が選ばれました。
JESC努力賞には大阪ハイテク 生命工学科 ロボット専攻の「機械学習を利用した農業用ロボットの製作」が選ばれました。
また、大阪ハイテクの33名と大阪保健福祉の33名に皆勤賞が贈られました。続いて理事長賞、大阪府知事賞、大阪府専修学校各種学校連合会賞などの表彰が行われました。
メディアからの表彰も 産学連携賞は計51名に
優れた卒業研究を評価する日刊工業新聞社賞には、大阪保健福祉 介護福祉科 2年課程のグループの卒業研究「独居の高齢者の食事行動に関する調査~訪問介護員と独居の高齢者の食事に対する考えを通して~」など2件が選ばれました。またフジサンケイビジネスアイ賞は、大阪ハイテク スポーツ科学科などの学生グループが、スポーツ現場での外傷のさいに応急手当として活用することを目的にした卒業研究「携帯型循環式寒冷装置の開発」など2件に贈られました。
在学中の産学連携教育のなかで、優秀な成果をあげた学生を称える産学連携賞の表彰式も行われました。大阪ハイテクは、発明学会会長賞や日本臨床工学技士会理事長賞、全日本鍼灸学会会長賞、日本柔道整復師会会長賞など15件の賞で、計26名の卒業生に贈られました。大阪保健福祉は、大阪府看護協会会長賞や日本介護福祉士養成施設協会会長賞、日本ソーシャルワーク教育学校連盟賞、メディカルフィットネス協会優秀賞など11件の賞で、対象学生は計25名でした。
卒業生代表が謝辞 保護者にも感謝の言葉を
式典の終わりは、大阪ハイテクノロジー専門学校 柔道整復師学科(昼間部)の辻野陽平さんと、大阪保健福祉専門学校 医療秘書 情報科の大江紗月さんによる謝辞です。卒業生を代表して、在学中の思い出を振り返りながら、国家資格などの試験や日頃の勉強でお世話になった恩師、そして一緒に学んできた仲間たちの温かい思いやりに感謝の言葉を綴りました。
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謝辞を述べる辻野陽平さんと大江紗月さん
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保護者の方々にも感謝の花束贈呈
そして、保護者の方々にも、代表して「勉強で帰りが遅くなってもご飯を作って待っていてくれたお母さん。接骨院の先生になります。自慢の息子になれるように頑張ります」、「私のことを一番に思ってくれたお母さんを、これから支え守れるような大人になります」などと、それぞれの気持ちを伝え、涙をうるませながら花束を贈りました。
フィナーレは、姉妹校 大阪スクールオブミュージックの卒業生らによるゴスペルグループによる「ひまわりの約束」のコーラスです。
♪…そばにいたいよ 君のために できることが 僕にあるかな…♪
これから医療や福祉を支え、人に寄り添っていこうとしている卒業生たち。その旅立ちにふさわしい歌で、会場はすがすがしい雰囲気に包まれていました。