お知らせ
News
【卒業式】 晴天に恵まれて2018年度出雲医療看護専門学校の卒業式 4期生4学科の卒業生は医療・福祉が抱える課題に挑戦していきます!
新しい人生への旅立ちを込めて…。「翔」~たびだち~をテーマに地域の医療と福祉を担う人材を育成する出雲医療看護専門学校の「平成30年度 卒業証書授与式」が3月8日(金)、出雲市のラピタウェディングパレスで行なわれました。
卒業式には看護学科、理学療法士学科、臨床工学技士学科、言語聴覚士学科4学科の4期生100名と教職員、講師、保護者の皆さんが出席、医療、福祉の人材育成で連携する出雲市をはじめ、島根大学医学部、同附属病院をはじめ、県内の行政機関、病院、福祉施設、教育機関、企業のご代表の多くの皆様方にご臨席頂きました。
卒業式を終えた4期生は、4月から出雲市内の島根大学医学部附属病院や島根県立中央病院、出雲市立総合医療センター、出雲市民病院や松江市の国立病院機構松江医療センターなどの病院や医療機関、福祉施設、企業等で、地域医療や介護福祉が抱える課題に挑戦して行きます。
君が代斉唱のあと、卒業証書と専門士称号授与書の授与が行なわれ、卒業生総代に選ばれた言語聴覚士学科の奥理夏子さんに、橋本勝信学校長が「よく頑張りましたね」と3年間の頑張りをたたえて、証書を手渡しました。
橋本学校長が告辞 「やさしさとエネルギーを忘れずに」
続いて橋本勝信学校長が卒業生への告辞を行ないました。橋本学校長は、「病院実習で一番苦労されたのではないでしょうか」と問いかけたあと、「皆さんが就職するのは日本が必要としている分野です。患者さんや高齢者の方に寄り添い多くの方から感謝される職場です。どうかそれを自分のエネルギーに変換してください」と、「やさしさ」と「エネルギー」を忘れずに前進して欲しいと伝えました。
さらに橋本学校長は、AIやロボット、IoTなど新しい技術の導入による医療や福祉業界の変化に備えられるよう、「生涯、学び続けることが大事です」と述べ、専門学校を卒業後に本学園の滋慶医療科学大学院大学で頑張る先輩たちの努力の姿を紹介。最後に、卒業生のアメリカ研修での思い出の地ディズニーランドにちなんで、「好奇心はいつだって新しい道、新しい方法を教えてくれる」というウォルト・ディズニーの言葉を贈りました。
出雲市の長岡市長から本校と卒業生への期待の祝辞をいただきました
この日、3月議会のために出席できなかった出雲市の長岡秀人市長の祝辞を同市総務部部長の小瀧昭宏様が代読されました。
祝辞の中で長岡市長は、「この3年間は密度の濃い充実した日々だったと思います。今後、それぞれの分野で飛躍されることを確信しています」と卒業生をねぎらった後、「職業人教育を通じて、地域、社会に貢献する人材の育成に尽力され、地域の発展にご尽力いただいていることに感謝します」と浮舟邦彦総長や橋本学校長、教職員への謝意を述べられました。そして、同市の新たな国づくり計画「いづも未来図」として進める健康福祉都市構想をあげ、「貴校をはじめ、市内の高等教育機関と連携した保健、医療、福祉のネットワークを構築することにより、健康で生き生きと暮らせる街づくりを進めています。卒業生の皆さんには、本市の健康福祉都市の実現に向けて引き続き、ご協力をお願いします」と卒業生への期待の言葉を述べて頂きました。
ポートランドコミュニティカレッジ国際部部長、上海健康医学院副院長からもご祝辞
海外提携校からの代表として、長年、視能訓練士学科、看護学科、生命工学技術科の海外研修を受け入れていただいているアメリカオレゴン州のポートランドコミュニティカレッジ国際部部長、アリソン・ドブリザード博士と、1999年より提携が始まり、2002年に大阪滋慶学園と日中合作臨床工程技術学科を開設している中国・上海健康医学院、許鉄峰副院長からそれぞれご祝辞を頂きました。
ドブリザード博士は、「医療職の役割は内外を問わず拡大しています。両校で国際医療人を育成していかなくてはいけません」と述べ、「皆様は日本の未来、世界の未来を担う医療職者なのです」と卒業生の未来を祝福していただきました。
上海健康医学院の許鉄峰副院長は、日中合作の臨床工程技術学科への教員派遣や、大阪滋慶学園への留学によってこれまで60名の留学生が日本の国家資格を取って、臨床工学技士として日本の病院で活躍していることへの感謝を述べられました。また去年3月に上海で大阪滋慶学園と共に同大学が開催して大成功を収めた第3回アジア臨床工学フォーラムに引き続き、今年11月に東京で予定されている第4回アジア臨床工学フォーラムの成功への期待を述べられました。
各界からのご来賓の紹介が行なわれ、島根県看護協会副会長の永江尚美様や島根大学医学部附属病院副院長の神田眞理子様、島根県理学療法士会副会長の坪内史子様、島根県臨床工学技士会副会長の秋國意知子様、山陰言語聴覚士協会会長の竹内茂伸様、日刊工業新聞社大阪支社長の竹本祐介様ら各業界団体のご来賓が次々と紹介されました。また島根県知事の溝口善兵衛様や島根大学長の服部泰直様、島根大学医学部附属病院長の井川幹夫様ほか沢山の電報を頂き、その一部が紹介されました。
卒業生に学校長賞や理事長賞、出雲市長賞など
このあと、優秀な成績を残した学生らに贈られる出雲市長賞をはじめ、校長賞や理事長賞、滋慶教育科学研究所奨励賞、各業界団体などからの各賞が贈られました。また皆勤賞が13人に贈られました。
-
校長賞を受ける看護学科の卒業生
-
日刊工業新聞社賞を受ける言語聴覚士学科の卒業生
理学療法士学科の田村さんが答辞
最後に、「実習で不安を抱えていた時、先輩たちの温かい励ましに救われました」という言語聴覚士学科の在校生代表による送辞を受けて、理学療法士学科の田村祐(示へんに右)大さんが代表して答辞を述べました。
田村さんは、実習で不安を抱えているときに、学科の先生の「どんどん失敗して来い」という言葉を思い出したて落ち着けたことや、2年のときに学業に悩んでいる時に先生のアドバイスで助けられたことなど、様々な経験を通して、医療職としての心得を持つことができ、人としても成長することが出来たと感謝の言葉を述べました。また3年間の下宿生活を振り返り、両親への感謝のためにもより高みに向って努力することを誓いますと社会人として歩む決意を述べました。
親への感謝の言葉に会場はもらい泣き
各学科代表の卒業生4人が3年間支えてくれた母親や父親に感謝の言葉を贈りました。「お母さんへ」と一言いったきり、涙で言葉に詰まるなどこみ上げてくるものを止められず、それでも「3年間、一人暮らしで迷惑をかけ、今まではお母さんに支えられたけど、これからは私が看護師としてお母さんを支えます」と懸命に伝えた看護学科の卒業生や、臨床工学技士への道を薦めてくれたお父さんをがんのために高校3年で亡くし、生前、お父さんから母さんを頼むといわれながら、苦労をかけてばかりだったという臨床工学技士学科の卒業生が「最高の親孝行が出来るよう臨床工学技士として必死に働いていきます。天国のお父さん見守っていてください」と、母親を優しく包み込むシーンなど、会場ではそれぞれのご両親や卒業生が3年間の濃厚で充実した専門学校での生活を思い出しながら、もらい泣きをされていました。
卒業生たちは、全員で祝歌を歌い、そのあと記念祝賀会に出席、学科の仲間や先生方としばしの別れを惜しみました。