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神戸医療福祉専門学校、神戸製菓専門学校の卒業式が行われました
滋慶学園グループの学校法人・神戸滋慶学園の神戸医療福祉専門学校(中央校、三田校)と神戸製菓専門学校の合同卒業式が15日(木)、神戸市のホテルオークラ神戸で行われました。答辞では学生2人が登壇し、この日を迎えるまでの経験や困難を乗り越えた喜びを語り、新たな夢に向かって突き進む決意と、家族や教職員への感謝の言葉を伝えました。学生たちは式典のあとホテルの庭に出て、記念写真を撮りながら友情を確かめ合っていました。
「夢なきものに成功なし」川口学校長
式典では、神戸医療福祉専門学校三田校の澤村誠志学校長と、神戸製菓専門学校の川口延子学校長の2人が、各科の代表に卒業証書と専攻科修了証書の授与をしました。学校長を代表して川口学校長が「私は卒業式でいつも思い浮かべる短歌があります。『はなむけの言葉を生徒に求められ「出会い」と書けり別れてぞゆく』(俵万智)です。これから社会に出ると、今まで以上に価値観の違う人に出会います。他者を恐れず、多くの人と接し、新たな出会いを求めましょう。そしていつまでも夢を持ち続けましょう。夢は人を大きく強くしてくれます。卒業生に吉田松陰の『夢なきものに成功なし』という言葉を贈り、夢追い人としての皆さんの健闘を祈ります」と式辞を述べました。
来賓の祝辞で滋慶学園グループの浮舟邦彦総長は「プロの成長には原則があると思います。仕事を大切にするということです。明日からの職場を大切にしてください。いま社会はものすごい勢いで変化しています。そうしたなかで学び続けることが大切です。皆さんは学ぶという良い習慣を身につけられました。それをどうか、明日からの職場に持っていってください。多くの仲間たちとの素晴らしい人間関係、業界の方や先生方との人間関係を大事にしてください。成功の1つのキーワードはネットワークにあるのです」と語り、社会に出てゆく学生たちを励ましました。
皆勤賞と精勤賞は全卒業生の8割に達しました
両校の卒業生は計463人で、表彰では学校長賞、優秀賞、努力賞が各14人、理事長賞が12人に贈られました。皆勤賞は110人、精勤賞は265人で、皆勤賞と精勤賞を合せると375人。卒業生の約8割に達しました。また滋慶教育科学研究所(JESC)奨励賞は、神戸医療福祉三田校のグループによる研究「トイレットペーパーを片手で切ることができる持ち運び可能な自助具の開発~片麻痺患者を想定して~」と、神戸製菓専門学校のグループの「Q・B・Bチーズデザートのコラボレーション企画」に贈られました。
在校生の送辞で、神戸医療福祉専門学校中央校鍼灸科1年の永島みなみさんが「社会にはばたこうとしている先輩方は私たちの憧れです。時には壁にぶつかり悩むこともあるかもしれません。しかし今までの経験を活かせば必ず乗り越えられると信じています」とメッセージを送り、ゴスペルアンサンブルの「翼をください」の合唱で会場を盛り上げました。
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在校生の代表が送辞を述べました
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「翼をください」を熱唱するゴスペルアンサンブル
卒業生代表の答辞で、神戸医療福祉専門学校三田校の義肢装具士科、長田悟さんは「私には妻と2人の子どもがいます。教員と間違われて保護者の方から挨拶をされたことが懐かしく思い出されます」と会場を笑わせました。精密機械関係の仕事をしていた長田さんは、単身赴任や長期出張が多かったそうです。地元での就職と、誰かのために一生懸命になれて子どもに誇れる仕事をしたいと考え、義肢装具士の仕事を選び、学びなおしを決断しました。
「昨年、使われなくなった義足のパーツを必要とする国に届けようと、同好会を発足させました。活動の輪は大きく広がり、企業の方や先輩、後輩、同級生ら多くの人との絆を深めることができたと感じます。同好会活動も家族のことも全力で取り組み、皆勤賞で卒業することができました。やればできるということが、私の背中を通して子どもたちにも伝わったのではないかと思います」と語りました。
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卒業生の答辞は大勢の人たちの心に響きました
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記念写真を撮る卒業生
また同じ三田校作業療法士科の田谷笑里さんも、この道に進むまでのプロセスを語りました。小学校の校外学習で介護老人保健施設を訪問し、お年寄りたちと交流したとき「ありがとう」と言われたことがうれしくて、「将来は人の役に立ちたい」と思うようになったそうです。高校のときに出会ったセラピストの影響もあって、作業療法士を目指したといいます。
「本校では実習のときや学校生活で、仲間たちや素敵な先生たちに支えてもらい、学ぶことができました。次は私が誰かの心の支えになる番です。この先、多くの困難があると思いますが、今まで乗り越えてきたことを思い出し、日々頑張っていきたいと思います」と語り、保護者や教職員たちの感動を呼んでいました。