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「歯がなければ死ぬ」 84歳現役歯科医の福原学校長が講演
新潟大学・昭和大学の教授や日本矯正歯科学会会長を経験され、84歳にして今なお現役の歯科医として活躍されている本校の福原達郎学校長の講演とラボ(歯科技工所)の経営者を対象にした経営勉強会が先月、それぞれ行なわれました。
福原学校長の講演は5月13日(月)午後6時からの5、6時限に歯科技工士科Ⅱ部新入生を対象に特別に行っていただきました。
「歯がなければ死ぬ」という強烈なタイトルで、第1部は、福原学校長の著書である「歯列矯正がよくわかる本」(主婦の友社)から、
(1)入れ歯をもらったロバ「一文字号」
(2)歯がすり減ると、すぐ死ぬモグラ
(3)下の前歯が抜けると餓死するヒツジ
という3つの題材を元に、「歯の大切さ」について、話していただきました。
第2部は、永六輔著「職人」(岩波新書)から、
(1)義歯は人工臓器だ
(2)なぜ彼は60歳前後で総入れ歯になったのか
(3)「歯科技工士は神様」なら「歯科衛生士は女神」と言わせたい
という学校長らしい年齢を感じさせない力のこもった、興味溢れる講演となりました。
先生は途中、何名かの学生を指名して、教室にあるコンセントを見させて黒板に書かせ、正確に書けていないことを指摘。「ものの見方の大切さ」について話され、学生達も強い印象を受けたようでした。
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入れ歯をいれてもらったロバ「一文字号」がニンジンを食べようとしているところ
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コンセントの左右の大きさの違いを例に、「ものの見方の大切さ」について力説する学校長
「同じように見えても違いがある。それに気がつくか、気がつかないか、世の中にはそんなことがいっぱいある。世の中にある全てのものに意味があること、またそれに気づき、疑問を持ち追求すること、もの作りを仕事にする新東京の学生はそういう人になって欲しい」。そのような先生からのメッセージを学生達はしっかりと受け止めていました。
最後に、平成24年度スカラーシップ特待生に選ばれた歯科技工士科Ⅱ部、古賀啓二さんの表彰が行われました。
講演内容だけでなく、84歳の学校長が力強く、また楽しそうに講義されていた様子、今なお現役で矯正歯科医として活躍されていることに、学生達は素直に驚き、大きな刺激を受けるとともに、本当に有意義な時間を共有できたと思います。
(教務 小島)
第二回ラボ(歯科技工所)経営勉強会を開催
学生が卒業して働くことになる歯科技工所業界の発展と活性化を目的とし、歯科技工所(ラボ)を経営する上での課題や問題を解決または共有する場として経営者の勉強会を開催しました。二回目の勉強会で参加者は16名。経営者もしくは経営に携わる方たちが集まりました。
ラボを経営する方たちにヒアリングしたところ、“営業”や“人材育成”に課題を抱える声が多く、昨年の9月2日に“営業”をテーマとして第1回目の勉強会を行いました。
今回はその第2弾で、“人材育成”をテーマに、人材育成には定評のある群馬県伊勢崎市にある㈱日本デントの代表取締役 渋澤一良氏に「人を育てる・人を活かす」のタイトルで講演いただきました。
参加されたラボ経営者たちは熱心に渋沢社長の話を聴き、講演後の質疑応答も活発に行われました。また渋澤社長を囲み、経営の考え方や実際に取り組まれていることなどについてディスカッションしました。
この勉強会を通して業界の人材育成力が向上し、卒業生たちが長く安定的に働けるよう微力ながら学校から発信していきたいと考えています。
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講師の㈱日本デント、渋澤社長
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渋澤社長を囲み、経営談義が弾む
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経営者同士の交流も行われた
(キャリアセンター 西村)