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【東洋言語学院】  192名の留学生が参加して 防災事故防止訓練を実施しました

留学生が参加して行なわれた東洋言語学院での消火訓練。全員が消火器で一斉放水しました

 満開の桜のもと行った入学式から、はや1ヵ月。東洋言語学院(東京都江戸川区)で学ぶ各国からやってきた192名の新入生は日本での生活・環境にも少しずつ慣れてきました。そこで、ゴールデンウィーク明けの5月16日(火)、全学生を対象に今年度初めての防災事故防止訓練を行いました。

 今期実施した訓練は下記4点です。
1. 避難訓練(図書室からの火災を想定し、教室から学校近くの新田6号公園への避難)
2. 消火訓練(正しい消火器の使い方とその実践)
3. 通報訓練(110番 119番への通報の仕方とその実践)
4. 防犯講習(葛西警察より身近に起きている犯罪事例や安全についての講話)

 今回も葛西警察署地域安全課防犯係にご協力いただき、防犯講習を行いました。テーマは、「留学生が巻き込まれやすい犯罪について」です。4月期は新入生が多いことを考慮し、これから生活していくために必要な知識として改めてお話をして頂きました。
 学生達が驚いていたのが東京都内の犯罪件数。現在、東京都内では4分に1件の犯罪が起きており、その中で江戸川区内は4割が自転車盗難だという事実に驚きの声が挙がりました。実は東洋言語学院でも自転車置き場にチェーンを取り付け、盗難防止に取り組んだばかりです。実際に起きている事件と生活との接点を感じ、学生一人ひとりがより注意しなければという意識を強く持ったようです。
 その他にはアルバイトに関する情報、最近多発しているのが名義貸しや荷物受取のバイトです。よくわからないうちに犯罪に巻きこまれる、という怖さと意識を皆が持った講習となりました。

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    実際に場面を想定しての通報訓練

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    葛西警察署地域安全課防犯係による防犯講習

 防災事故防止訓練を行うとき、学生に伝えたい2つのキーワードがあります。それは「信頼」と「責任」です。東洋言語学院の学生の多くは、国のご両親からサポートを受け、期待を受け、そして この子なら外国でも大丈夫!と、厚い「信頼」を受けて日本にやって来ます。ですからその信頼を受けた彼らは、一人の大人として、その想いをしっかりと受け止めなければなりません。彼らにはその想いに答える「責任」があるのです。防災事故防止訓練は、いざという時の命に直結する大切な訓練です。自分一人の問題ではないことを意識しながら、だからこそ、真剣に行わなければならないということを、私たちは学生に毎回真剣に伝えています。

 留学生が日本語学校にいられるのは最長で2年間です。この間に、学生は日本で生活する上でのあらゆる知識を身につけていきます。中でも防災事故防止訓練は、命に直結するとても大切な取り組みです。単にhow toを教えるのではなく、何のために行うのか、何故行うのか、学生一人ひとりの気持ちに響く、防災事故防止訓練を今後とも続けて参ります。

(東洋言語学院 事務局 和田 聡子)