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法人改組30周年 学校法人大阪滋慶学園5校の合同入学式 各校新入生代表が力強く宣誓しました
共信・共進・共創2017――。学校法人大阪滋慶学園の在阪5校合同の「平成29年度 入学式」が4月3日(月)午前10時から、大阪市中央区のホテルニューオータニ大阪で行なわれました。昭和53年(1978年)に起源をもつ大阪滋慶学園は昭和62年(1987年)に学校法人大阪滋慶学園としてスタートし、今年で30周年を迎えます。
記念すべき式には、5校38学科の1600名を超える新入生を始め、保護者や各業界団体の御代表や病院、福祉施設などの御来賓、浮舟邦彦総長をはじめとする大阪滋慶学園や滋慶学園グループの教職員を合わせて約3000人が出席しました。
理学療法士をめざす甲子園球児ら各校代表が誓いの言葉を述べました
新入生を代表して5校の代表5名がそれぞれ新しい学生生活をスタートするにあたっての宣誓を行ないました。
■ 薬のスペッシャリストとして信頼される登録販売者に
大阪医療技術学園専門学校 薬業科 西崎生純さん(岸和田市立産業高等学校)
私は幼い頃から祖母が服用する薬の区分けを手伝っており、将来は薬に関わる仕事に就きたいと考えていました。調剤事務やサービス接遇などの資格にも積極的にチャレンジしながら漢方薬をはじめとした医薬品の知識も深めていき、薬のスペシャリストとして多くのお客様から信頼される登録販売者になることを誓います。
■ けがの予防や鍼灸治療の出来るスポーツトレーナーに
大阪ハイテクノロジー専門学校 鍼灸スポーツ学科 伊村秀斗さん(大阪府立市岡高等学校)
中学でサッカーを始めて以来、何度も足首のけがに悩まされてきました。私に寄り添いテーピングを巻き快方に導いてくれたのがスポーツトレーナーでした。将来はけがの予防や鍼灸治療も出来、選手から信頼されるスポーツトレーナーになります。
■子供たちと関わる介護福祉士の知識と技術を持つ保育士に
大阪保健福祉専門学校 保健保育科 片山葵さん(大阪市立淀商業高等学校)
私は高校3年間で介護福祉士の国家資格を得ました。障害児施設の実習で子供たちとの関わりの奥深さを実感し、もっと子供と関わる専門的な知識や技術を学びたいと思いました。将来は保育士と介護福祉士の知識と技術をもって子供たち一人ひとりの個性を理解し、その子にあった関わりや変化に気づけるようになりたいです。
■ 理学療法士のおかげで甲子園出場の夢叶い、恩返しできる人間に
大阪医療福祉専門学校 理学療法士学科 小西正亮さん(八戸学院光星高校)
私は野球で甲子園を目指し、大阪から青森の強豪校に進学、15歳で親元を離れ、毎日厳しい練習に耐え、頑張ってきました。練習でけがをし、手術をすることになって、野球をやめようと思ったこともありました。でも理学療法士の先生のメンタル面を含めてのサポートや、仲間、家族の支えもあり再起し、甲子園出場の夢を叶えることが出来ました。仲間や家族の大切さを改めて感じることが出来ました。自分のようにけがで悩んでいる人をサポートし、仲間と助け合って、お世話になった人たちに恩返しが出来る立派な理学療法士をめざします。
■ 被災地に出向き心身のケアができる看護師に
大阪医療看護専門学校 看護学科 半澤菜々子さん(大阪府立桜塚高等学校)
東日本大震災で大切な人を失くし、傷つき悲しんでいる被災者の姿をニュースで見て、人の役にたつ仕事に就きたいと思うようになりました。看護体験で看護師さんが声をかけていくと、どんどん患者さんが笑顔になっていくのを見て、看護師になりたいと思いました。私は病院だけではなく、災害時に被災地に出向き、被災された人たちの心身のケアが出来る看護師になりたいと考えています。そのために日々、努力していくことを誓います。
それぞれの夢にかける若者たちの清清しい姿に、会場の保護者席や来賓席からひときわ大きな拍手が沸き起こりました。
礒橋学校長 「ミレニアムエイジとして日本の医療を担って欲しい」
午前10時から行なわれた式では、全員による礼に始まり、国家斉唱、各校ごとの入学生発表に続いて、5校の学校長を代表して、大阪医療技術学園専門学校の礒橋文秀学校長が次のように歓迎の訓辞を行ないました。
「2000年以降に生まれた皆さんは、ミレニアムエイジと言われ、100歳(centenarian)を超えて生きながらえる素晴しい世代だそうです。これからの長い人生を医療と共に歩き続けるということです」と、すさまじい医学の発達による長寿社会の到来を予測。「皆さんは、医療、福祉、介護、心理と、ジャンルは異なりますが、その熱い思いは一つだと思います。世のため、人のため、医療の道のために働くという熱い思いで入学して来られました。
現在の医療は多職種連携チーム医療になっています。他職種の人とチームを組んで訪問医療、或いは在宅医療、病院の診療と、チーム連携で取り組みます。そこには約1万語の共通の医療言語があり、習得しなければなりません。日本の医療は、2025年に向けて医療費や医療職不足の問題を抱えていますが、皆さんは日本の医療の担い手として熱い思いを持って、羽ばたいて行って下さい。そして人生をエンジョイして下さい」。
浮舟総長「チームマネジメントも身に付けて下さい」
大阪滋慶学園理事長でもある滋慶学園グループの浮舟邦彦総長は、「本日の入学式は単なるセレモニーではありません。皆さんにとっての最初の授業です」と述べ、将来の夢を描いてこの学校を選んだ目的、目標をしっかりと思い描いて欲しいと語り掛けました。
浮舟総長は、滋慶学園グループの「職業教育を通して社会に貢献する」というミッションと「実学教育」「人間教育」「国際教育」の教育理念について述べた上で、「しっかりと時間管理を行ない、学ぶことを習慣にして下さい。そういうセルフマネジメントから、チームで仕事をしていくためのリーダーシップなどチームマネジメントを身につけて、世の中に出て行って下さい」と、社会が求める高度職業人材となるための身構え、気構え、心構えについて講義。「皆さんの専門職としての仕事は、世界のあらゆる場所が職場になるのです」と、滋慶学園グループが力を注ぐ「国際教育」を通して、国際的な感性を身につけ、グルーバル人材として育って欲しいと述べました。
海外提携校のロマリンダ大学と広東医科大学からご祝辞
海外教育提携校のご来賓からも祝辞を頂きました。米カリフォルニア州のロマリンダ大学心肺科学学部学部長のアラン・アリブーン博士からは、「両校がパートナーシップを発揮し、様々な医療問題に対処しなければなりません。皆さんは、医療問題の新世紀のリーダとして、新しい学びや、新しい挑戦、新しい役割に対して、心の扉を常に大きく開けておいて下さい。そして最高の医療職者を目指してください」とお祝いの言葉を頂きました。
次いで、中国広東省の重点医科大学であり、合弁学科の運営など20年来の交流のある広東医科大学の劉新光副学長からの「私も5年前、交換教員として大阪滋慶学園に2ヶ月在籍しました。皆さんは私がその時素晴しいと感じた大阪滋慶学園の教育を受け、グローバルに活躍できる医療人として成長されることをお祈りします」という祝辞を、同大学情報工学学院書記の鄭江敏様に代読して頂きました。
来賓の紹介と総数700通を超える祝電の披露が行なわれたあと、各学校の代表5名がそれぞれ新しい学生生活をスタートするにあたっての宣誓を行ないました。
入学式第2部 在校生と卒業生が新入生のために“最初の授業”
文部科学省が優れた教育プログラムを実践する専門学校として認定する「職業実践専門課程」に、5校すべてが選ばれている大阪滋慶学園ではキャリア教育に力を注いでいます。高度専門職業人材を育成するために、入学前を「キャリア形成」、入学中を「キャリア設計」、卒業後を「キャリア開発」の時期として、専門教育と共に、卒業前から卒業後までフローで社会人として活躍していけるための実践教育です。国家資格に加えて、こうした教育の結果、大阪滋慶学園5校への今年3月現在の求人総数は11,635件に上り、求人倍数は10.1倍の高率になっています。
昨年の求人倍率10.1倍 医療・福祉など各界で活躍する30年間の卒業生は3万5千人
第二部では、在校生や卒業生から、在学中の講義や実習、卒業研究など多彩でシステム化されたキャリア教育プログラムなどが次々と紹介されました。最後に大阪医療福祉専門学校作業療法士学科の卒業生で医療法人恵泉会浜寺中央病院に務める同窓会の世話人、江藤香奈さんが生涯学習と同窓会についてプレゼンテーションし、すでに3万5312人の卒業生が医療や福祉の業界などに巣立っていることや、同窓会の開催するキャリアアップのためのシンポジウムや勉強会への参加を呼びかけました。その内容の濃い「最初の授業」を聞きながら、新入生たちは、自らがめざす高度専門職業人としての将来に姿を描きながら、真剣な眼差しで聞き入っていました。
式典終了後は、初の保護者会が開かれ、就職や国家試験への取組みなどについて、説明が行なわれました。