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新大阪歯科技工士専門学校と新大阪歯科衛生士専門学校卒業式 業界が奪い合う高齢社会の“金の卵”として船出しました
未来へ つながる手――。
「一流の技工士になります」「石の上にも3年、頑張ります」「人を笑顔にそして幸せに出来る技工士に」「みんなから愛される歯科衛生士になろう」「周囲への感謝を忘れず人としても成長します」…。
“金の卵”として歯科医療の業界に旅立つ新大阪歯科技工士専門学校と新大阪歯科衛生士専門学校の卒業生の皆さん(中央)。
両校総代が作田学校長から卒業証書と専門士称号を授与されました(写真両側)”
新大阪歯科技工士専門学校と新大阪歯科衛生士専門学校の合同卒業式が3月22日(水)、大阪・新大阪のホテル大阪ガーデンパレスで挙行され、総勢200名を超える卒業生、専攻科生修了生がそれぞれの思いを胸に、患者さんの歯を守る医療専門職として社会へ一歩を踏み出しました。
歯科技工士と歯科衛生士は、ここ数年来、就職では完全な“売り手市場”となっています。新大阪歯科技工士専門学校と新大阪歯科衛生士専門学校のどちらも全国から求人が寄せられ、歯科技工士の求人倍率は12.6倍、歯科衛生士は10.2倍と、“金の卵”状態。この日現在、両校の就職率は、歯科衛生士が100%、職場選択に迷う学生が残る歯科技工士が95%となっています。
式典では、司会者から防災についての注意喚起が行なわれた後、まず卒業生全員の名前が各学科長から読み上げられ、作田守学校長から新大阪歯科技工士専門学校2部の赤尾芳樹さんと1部の秋岡優司さん、新大阪歯科衛生士専門学校昼間部の田端安希さんと夜間部の嘉数彩世さんの各科総代に、卒業証書と専門士称号の授与が行なわれました。また専攻科総代の西山杏奈さんに修了証書が授与されました。
7割を超える137名の卒業生に精勤賞と皆勤賞
このあと、働きながら3年間休まずに学業を続けた歯科衛生士学科夜間部の堀口紗矢香さんら49名に皆勤賞、88名に精勤賞がそれぞれ贈られました。これは両校がもっとも重視している賞で、卒業生の実に7割を超える両校学生が3年もの間、休むことなく通学し続けた勤勉さに、会場からひときわ大きな拍手が贈られました。
作田学校長 「皆さんの仕事なくしては、綺麗な歯や笑顔はありません」
作田守学校長は、卒業生を取り巻く就職状況が良好なことや、全国の専門学校のうち約3分の1程度しか認定されていない文科省認定の「職業実践専門課程」に選ばれた学校で学んだこと、保護者や家族らの温かい支援などを生涯忘れないように求めると共に、「これからが皆さんの本当の勉強の始まりです。卒業後もたえず新たな技術を自分の仕事に反映する努力を重ねてキャリア形成に努めて下さい。皆さんの選んだ仕事は、人の歯を通じて健康寿命の延伸に密接に関わる大切な仕事です。皆さんの取り組む仕事なくしては、綺麗な歯や笑顔はありません。仕事へのやりがいをエネルギー源として、働く現場や業界から信頼されて仕事に専念されることを願っています」と告辞を述べました。
各賞表彰式が行なわれ、大阪府教育長賞が新大阪歯科技工士専門学校2部の保苅健人さんと新大阪歯科衛生士専門学校夜間部の長濱佳奈さんに、学校長賞が新大阪歯科技工士専門学校2部の石川泰頌さんと、新大阪歯科衛生専門学校夜間部の嘉数彩世さんら5人に贈られました。また総長賞が新大阪歯科技工士専門学校1部の中谷莉奈さんと新大阪歯科衛生士専門学校昼間部の深井萌絵さんら4人に、滋慶教育科学研究所奨励賞が「CAD/CAM用レジンとセメントの接着性-プラズマ照射による表面処理の影響-」の研究に取り組んだ新大阪歯科技工士専門学校専攻科チームなど2チームに贈られたほか、日本歯科技工士会会長賞や日本歯科技工所協会理事長賞、日本歯科衛生士会会長賞など各業界団体賞などが次々と在学中に頑張った学生に贈られました。
宮川理事長 「有利な知識、技術、資格で末永く活躍を」
ついで、学校法人新歯会東洋医療学園の宮川藤一郎理事長が、キャリア教育や前に踏み出す力など社会人基礎力について触れ、「世の中はグローバな環境の中で変化の激しい不透明な時代を迎えていますが、皆さんは競争優位性である専門的な技術、知識を身につけられて、卒業の日を迎えられました。有利な知識、技術、資格を以って末永く業界でのご活躍をお祈りします」と祝辞を述べました。
清水会長と丸山会長からご祝辞
業界のご代表からもご祝辞を頂きました。一般社団法人大阪府歯科技工士会会長の清水潤一様からは、「高齢化社会の中で、我々も歯科技工の業界を自ら変えようと努力しています。皆さんも技術専門職として必ず壁にぶつかるときがあります。そんなとき簡単に諦めることなく、自ら努力して下さい。我々と一緒に、一歩でも、一日でも、前に進みましょう」と呼びかけて頂きました。
また、公益社団法人大阪府歯科衛生士会会長の丸山直美様からは、「歯科衛生士も歯科技工士も手を使って仕事をしており、共通するのは手です。どちらも細やかで丁寧で人を満足させるお仕事です。二つの職種が手を取り合って歯科医療の発展に貢献して下さい。とくに歯科衛生士の方は、病棟診療や訪問診療の増加に伴い、高齢社会の中で、他の職種との連携も求められています。専門職として、自信を持って他の職種の方々にも歯、口のケアの大切さを伝えて下さい」と、業界の大先輩としてお話を頂きました。
浮舟総長が“プロとして生きるための原則”を熱く伝えました
祝辞のトリを務めた滋慶学園グループの浮舟邦彦総長は、卒業生に対する“最後の授業”として、専門学校での学びを振り返ったあと、「本日の卒業式はまさにスタートです。明日からの真のプロの歯科技工士、歯科衛生士を目指しますが、皆さん方の先輩や、それぞれの業界で成功しているプロの皆さんには一つの原則があります。それは、プロがプロとして成長していくためには仕事を通して成長していくということです。仕事を大切にして下さい。職場を大切にして下さい。基本を大切にして下さい。学び続けてください。そして人生を楽しんでください」と地域包括ケアの中での職種間連携、チームワーク、マネジメントの重要性にも触れながら、プロをめざす卒業生に気合を込めて祝福の言葉を贈りました。
卒業生代表が学校生活を振り返り、お礼の言葉を述べました
両校の学生や姉妹校の学生で編成されたゴスペルアンサンブルによるお祝いの歌が披露されたあと、最後に学校長賞も受賞した新大阪歯科技工士専門学校2部の本多左季さんが卒業生を代表して、お礼の言葉を述べました。本多さんは、この学校で3年間学んで、2つのことが分かったと切り出し、一つ目として、学校は沢山のことを学ぶ場所であり、息抜きできる場所でもあったこと、臨床研修と学校の両立は想像していたよりは大変だったが、クラスメイトが支えてくれたと、仲間への感謝を述べました。もう一つは、目に見えない様々なサポートを受けた担任の先生や講師の先生方、両親への感謝を述べ、最後に力強く、「将来に向って全力で立ち向かっていきます」と決意を述べました。
卒業生は、保護者や学校関係者、来賓の皆様らに見送られながら、式場をあとに謝恩会に向いました。
滋慶学園グループの卒業式シーズンが終わりました
3月23日には、滋慶学園グループの最後を飾る東洋医療専門学校の卒業証書・専門士称号授与式が行なわれました。
4月2日(日)からは、滋慶医療科学大学院大学の入学式を皮切りに、滋慶学園グループ各校の入学式が全国各地で行なわれます。