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第59回グラミー賞受賞 甲陽音楽学院卒業生 小川慶太さんらによる特別セミナーを開催しました

グラミー賞受賞報告と特別セミナーのために、母校甲陽音楽学院を訪ねた小川慶太さん(ドラム・パーカッション、写真左)と福島幹人さん(ベース、写真右)。菅内学院長と記念のショット!

 今年度の第59回グラミー賞で、甲陽音楽学院(神戸市灘区)卒業生の小川慶太さん(ドラム・パーカッション)が参加するジャズバンド「スナーキー・パピー」のアルバム『クルチャ・ヴルチャ』がベスト・コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバム賞を受賞しました。

 発表後の2月28日(火)、受賞報告も兼ねて、小川慶太さんと、同じく卒業生で現在はニューヨークを拠点にベーシストとして活躍している福島幹人さん、お二人の特別セミナーを甲陽音楽学院で開催しました。世界を舞台に第一線で活躍するミュージシャンの話が聴ける機会ということで、提携校のバークリー音楽大学への留学を目指す在校生・新入生をはじめ、ジャズを学ぶ高校生などたくさんの方が参加しました。

セミナーの冒頭は二人の演奏からスタートセミナーの冒頭は二人の演奏からスタート

 セミナーの始まりは2人のスペシャルセッションで幕を開け、6弦ベースを自在に操る福島さんのテクニックに聴き惚れ、ドラムセットとハンドパーカッションをクールに演奏しつつ、時にはおもちゃをもパーカッションとして駆使する小川さんのおちゃめな姿に会場は和やかな雰囲気に。

 小川さんは2003年にドラムコースを卒業し、東京での音楽活動を経てバークリー音楽大学へ留学。福島さんも1998年にベースコースを卒業し、バークリー音楽大学へ留学しました。

在学中の思い出話から話題は海外での音楽活動へ在学中の思い出話から話題は海外での音楽活動へ

 甲陽音楽学院-バークリー音楽大学での先輩・後輩という経歴もあって、セミナーでは当時のクラス担任だった兼近先生を交え、在学中の話からバークリー音楽大学留学中の思い出話まで、音楽にまつわる興味深い話を聴くことができました。「ミュージシャンとして大事にしていることは何ですか?」という質問に対しては、「自分にウソをつかず手を抜かず、目の前にあることをしっかりやっていくこと」、「自分のやりたいことを信じて精一杯音楽と向き合うこと」、「謙虚であること」と、二人は会場に向って真摯に対応、海外で今まさに活躍中の先輩からのメッセージに参加者は真剣に耳を傾けていました。

 その後は小川さん、福島さんと在校生も交えたセッションを行い、終了後もお二人から一人ひとりにアドバイスをいただき、熱気は冷めず大興奮のまま幕を閉じました。

  • 小川さんのパンデイロがビートを刻みます

    小川さんのパンデイロがビートを刻みます

  • 福島さんとのツインベースセッションに在校生も応戦

    福島さんとのツインベースセッションに在校生も応戦

 小川さんは「チャンスがいつ来るかはわからない。学校を卒業してすぐなのか、卒業して数年経った時なのか。でもチャンスが来た時に、そのチャンスをしっかりとつかめるように、日頃から準備をしておくことが大切」と、プロを目指す上での心構えを力強く語ってくれました。
 
 「日本人がグラミー賞受賞」という輝かしいニュースに至るまでに数々の努力があったこと、勇気を出してチャンスを掴み取っていった経験が実を結んだということ、先輩のアドバイスが後輩たちへ直接届けられる貴重な機会となりました。

(甲陽音楽学院 入学事務局 西村 栄美)