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滋慶学園グループの全教職員がAED操作OKへ-「救急コーディネーター」を育成する全学的な取り組みを開始しました
2016.11.11
一般社団法人滋慶学園グループの環境安全衛生委員会(田仲豊徳委員長)は、学生や教職員らが万一、心停止に陥った場合に、全国70校のグループ教職員全員がAED操作など救命措置を行なえる全学的な取り組みを開始しました。その手始めとして各校・各企業で指導にあたる「救急コーディネーター」を育成し、全職場に配置していきます。
同委員会では、当面、各校、各企業に2名の「救急コーディネーター」を配置することを目標に、11月8日(水)午後、グループ校の救急救命士学科教員で構成する教育部会・救急救命分科会(田辺敦委員長)の先生方が講師となって、関西地区における「平成28年度救急コーディネーター講習会」が東洋医療専門学校で開催されました。
関西地区講習会 田仲委員長「全員が使えなければAEDも無用の長物、しっかり学んで帰ってください」
この日の講習会には、大阪、神戸、京都の各校と企業から27名の救急コーディネーター候補の教職員らがYOUTUBE動画「命の記録 MOVIE~ASUKAモデル~」などを見た上で参加。田仲委員長から「今朝、福岡で陥没事故があったように、いつ何がおこるか分かりません。AEDも全員が使えなければ無用の長物です。皆さんは職場の教職員や社員に教える立場ですので、ぜひしっかりと学んで帰ってください」と、取り組みへの趣旨説明があったあと、田辺委員長から、AEDが設置されていたにも関わらず小学生を救えなかったさいたま市の不幸なケースが紹介され、救急コーディネーターの役割や指導の仕方などについて、講習が行なわれました。
このあと、参加者たちは3人一組で胸部圧迫のやり方とAED操作について、各チームに一人ずつ“先生役”として付いた東洋医療専門学校救急救命士学科の3年生から指導を受けながら、そのスキルと操作方法、注意点などについて、学生が柔道の授業中に心停止を起こした場合を想定しながら、訓練を受けました。
東洋医療専門学校の学生も“先生役”として活躍
講習に参加した先生方からすばらしい“先生役”だと褒められた同専門学校救急救命士学科3年の田所伸也さんは、「1分間で救命率は10%下がります。救急隊がくるのが平均で7、8分かかります。10分経てば、救命率は理屈の上で0%ということになるので、不安を振り払って、一刻も早く措置してもらうことの大切さが伝わってくれていれば、うれしいです」と話していました。
環境安全衛生委員会では、この日の受講者に「救急コーディネーター講習修了証」を発行し、認定する予定にしています。またすでに福岡地区での講習会を済ませており、今後、東京地区や北海道地区でも順次、開催するなど、各地で毎年1回程度の講習会を開催し、救急コーディネーターをキーパーソンにグループの全教職員が確実に胸部圧迫とAED操作を行なえるように取り組んでいきます。