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平成28年度国家試験対策研修会を開催しました
2016.08.08
滋慶学園グループの医療・福祉系各校が参加する「国家試験対策研修会」も今年で10年目となり、今年度は全国4地区(北海道、関東、関西、福岡)で開催し、合計439名の教職員が参加しました。
この研修は、国家試験の合格率向上に繋がる情報やスキル、グループだからこそ可能な事例・取り組みを学科超えて共有することを目的に、国家試験対策センターが毎年開催しています。今年度も全地区共通プログラムと、地区別プログラムで構成し、国家試験対策について滋慶学園グループとして今、共有しておかなければならないこと、そして地区毎に、現在取り組みたいことに対応する形で実施しました。
また研修会では、平成28年度国家試験において合格率100%を達成した27学科、および全国新卒合格率を10%以上の好成績で上回る17学科の敢闘賞の表彰も行いました。
全地区共通プログラム
・講演「滋慶学園グループにおける国家試験対策の考え方」
講師:浮舟 邦彦(滋慶学園グループ 総長)
浮舟総長からは、国家試験対策をフローで考えることの重要性を改めて話して頂きました。
滋慶学園グループのグループ力を最大限に活かし、入学前から卒業後まで、一人ひとりをサポートし、入学者全員を国家試験に合格させること、そしてそのプロセスを通じてキャリア教育を実践するという全教職員のミッションを再確認する事ができました。
・平成28年度国家試験結果について
稲岡 隆輔(国家試験対策センター長)
・第5回専門基礎テスト結果について
一宮 賴子 先生
・専門基礎テスト事例紹介
横山佐季先生
【優秀学科表彰】
今年度より、専門基礎テストの結果で優秀学科(資格別)を表彰することとなりました。結果は以下の通りです。
はり師きゅう師 | 名古屋医健スポーツ専門学校 |
---|---|
理学療法士 | 仙台医健専門学校 |
作業療法士 | 東京福祉専門学校 |
柔道整復師 | 京都医健専門学校・名古屋医健スポーツ専門学校 |
看護師 | 大阪医療看護専門学校 |
言語聴覚士 | 鳥取市医療看護専門学校 |
臨床工学技士・臨床検査技師 | 出雲医療看護専門学校 |
救急救命士 | 神戸医療福祉専門学校三田校 |
歯科衛生士 | 新東京歯科衛生士学校 |
視能訓練士 | 北海道ハイテクノロジー専門学校 |
義肢装具士 | 北海道ハイテクノロジー専門学校 |
地区別研修・報告
【北海道地区】
・WEB教材の指導を含む国試100%に向けたクラス運営について
講師:永田敬生先生(福岡医健専門学校)
福岡医健専門学校作業療法科の卒業年次生全員が合格できた要因を振り返って、目標を明確にし、学力の底上げに早期に取り組むことと、「グループ学習」を通してクラス集団を成熟させる取り組みについて講義しました。
【福岡地区】
・平成27年度国家試験対策のふり返りと平成28年度の取り組みについて
発表者:各学科代表者の方々
・卒業判定の考え方について
講師:千葉一雄先生(大阪医療福祉専門学校)
大阪医療福祉専門学校の卒業判定の考え方について開校から現在に至るまでの経緯や将来像について講義。卒業判定会議は、国家試験に合格できる実力を判定する会議と位置付け、判定基準を明確にし、総合判定を行うために、「根拠を明確に示すこと」「適正に判断すること」「基軸はぶれないこと」を重要なポイントとして挙げました。
【関西・関東地区】
・問題分析の手法について
講師:谷康平先生(国家試験対策センター)
【関西・北海道地区】
・判別分析による模試実施とその効果について
講師:田保和也先生(大阪医療福祉専門学校)
過去の受験指導を振り返って、学生自身が自分の実力を自覚出来ていないことや、教員側も学生の能力を正しく測れていなかった状況を改善するために、平成27年度から採りいれたマハラノビス汎距離による判別分析を用いた指導法を紹介、そのフィードバックが効果的だったケースや難しかったケースについて、実例を挙げて解説しました。
・過去問演習の方法とその効果について
講師:羽田智先生(仙台医健専門学校)
国家試験合格の必要条件として、過去10ヵ年分の国家試験を完璧にする!という考えの下、仙台医健専門学校で実施している「帰れま点」の方法と効果について、演習を含めて講義しました。
【関東地区】
・e-learningの活用について
講師:稲岡隆輔(国家試験対策センター)
・既卒者対策について
講師:松尾寛子(国家試験対策センター)
尚、衛生分野(美容師・製菓衛生師)国家試験対策研修会は2016年11月19日(土)に開催予定です。
最後に、各地でご協力を頂きました皆様、誠にありがとうございました。
(国家試験対策センター 松尾 寛子)