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【東京医薬専門学校】 救急救命士科1年 豚の臓器を用いた「解剖実習」で学びを深めました
救急救命士は、ヒトの命を救う現場の最前線で戦うスペシャリストです。
ヒトの心臓の動きが止まったり、呼吸が止まってしまった場合は、胸骨圧迫や人工呼吸などの心肺蘇生法を行います。当然、救急救命士は心臓や肺などの臓器の構造や機能に精通していなければなりません。
そこで、東京医薬専門学校の救急救命士科では、7月14日(木)の1、2限「解剖学・生理学」で、同学科の1年生を対象に、臓器がヒトの構造に類似している“豚の臓器”を用いて心臓と肺の解剖実習を行いました。
実習は、一般社団法人国際救命救急協会副理事長で本校講師を務める大松健太郎先生主導のもとで行なわれましたが、空気の通り道である“気管”と“肺”がくっついた臓器を使用できたことで、テキストだけの授業では得られない学びを得ることができました。
気管にチューブを挿入して、“バッグマスク”という救急救命士が人工呼吸に用いる道具を使って、肺の膨らむ様子を観察することもできました。学生は、テキストや写真の中でしか見られなかった臓器を実際に手にとって観察し、“バッグマスク”で人工呼吸を行うことで、授業やマネキンを用いたシミュレーション実習では感じることができなかった肺が膨らむメカニズムをよく学べた1日だったと思います。
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まずは豚の肺を触ってみよう
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豚の気管にチューブを挿入
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”バッグマスク”で人工呼吸を行うと、肺がこんなに膨らみました
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肺の構造を実習の手引きに書き込む
学生の口からは、「お~、すごい」、「なんだこれは?」といった短い言葉の表現が次々と飛び出すなど、多くの驚きと学びがあったように感じました。
今回の「解剖実習」で学んだことを、今後のシミュレーション実習や授業に活かし、「救急救命士」を目指す学生が現場で即戦力として活躍するために必要な医学的知識・技術を習得できるよう、厳しい指導を行っていきたいと思っています。
(東京医薬専門学校 救急救命士科 菊川 忠臣)