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【入学式】 共信・共進・共創 2019 大阪滋慶学園5校 入学式 医療・福祉の専門職をめざす新入生が誓いを新たに

大阪滋慶学園5校の入学式で医療や福祉職をめざす決意を述べる各校代表の新入生

 「母や兄の姿を見て人を助ける医療職をめざしたいと思いました。身体だけではなく心もケアできる専門職になるために、仲間と努力することを誓います!」
 共信・共進・共創 2019-。学校法人大阪滋慶学園の大阪にある5校の「2019年度 入学式」が4月5日(金)、3,000人を超える入学生、保護者、講師の先生らが出席して、大阪市中央区のホテルニューオータニ大阪で行なわれました。

 海外提携校のドミニカン・ユニバーシティ・オブ・カリフォルニア(アメリカ)と廣東医科大学(中国)からのご代表をはじめ、各界から多くの来賓にご臨席いただきました。国歌斉唱のあと、
大阪医療技術学園専門学校、
大阪ハイテクノロジー専門学校、
大阪保健福祉専門学校、
大阪医療福祉専門学校、
大阪医療看護専門学校、
5校の学校長が紹介され、学校長を代表して、大阪医療福祉専門学校の橋本勝信学校長が訓辞を述べました。

橋本勝信学校長 「好奇心」「自信」「勇気」「継続」を学びの糧に

訓辞を述べる橋本勝信学校長

 橋本学校長は、まず大阪滋慶学園が、①実践力を養う「実学教育」、②社会人基礎力を身につける「人間教育」、③国際的感性を身につける「国際教育」を教育理念にしていることや、行動理念として①学生・保護者からの信頼、②高等学校からの信頼、③業界からの信頼、④地域からの信頼という「4つの信頼」を大切にしている、と新入生に理解を求めました。

 さらに、業界で専門職業人となるために、知識・技術とともに、職業人としての気構え、心構えを身につける必要があると説き、「良い学習習慣を身につけて、卒業までに、学ぶ力、伝える力、コミュニケーション能力を養ってください」と述べました。最後に夢を叶える秘訣としてウォルト・ディズニーの「好奇心」「自信」「勇気」「継続」の4つの言葉を贈りました。

浮舟邦彦総長「失敗も糧として、タフな精神を身につけて欲しい」

  • 会場を埋めた新入生や保護者、来賓、講師の先生方

  • 新入生にメッセージを贈る浮舟邦彦総長

 滋慶学園グループの全教職員を代表して、大阪滋慶学園理事長でもある浮舟邦彦総長(米州立ウエストフロリダ大学名誉博士)がスピーチを行ないました。「皆さんは将来の夢を描いて入学されましたが、その夢をしっかりとした目的・目標に変えていかなければいけません。今日の入学式は単なるセレモニーではなく最初の授業です。先輩たちのプレゼンテーションを見て、卒業までの学びのプロセス、ゴールをしっかりと頭に想い描いて欲しいと思います」と述べ、産学連携の「実学教育」や社会人基礎力を身につける「人間教育」、スペシャリストとして世界どこででも活躍できる国際的感性を養う「国際教育」に言及。「学びの習慣をつけ、さまざまなことにチャレンジし、失敗も糧として、タフな精神を身につけて欲しいと思います」と述べました。さらに主体的に物事に取り組んでいく姿勢やセルフマネジメント力、コミュニケーション力とともに、リーダーシップ、チームマネジメント力も学んで欲しいと、新入生の皆さんにエールを贈りました。

海外提携校のドミニカン大学と廣東医科大学の学部長からもお祝いのメッセージ

祝辞を述べていただくドミニカン大学のルース・ラムジィ博士

 教員、学生の交流を行なっている海外提携校からは、アメリカのドミニカン・ユニバーシティ・オブ・カリフォルニア健康自然科学学部の統括教務部長、Dr.ルース・ラムジィ先生と作業療法学部学部長のDr.ジュリア・ウィルバーガー先生、中国・廣東医科大学医学検査学院書記の寧静先生、基礎学院院長の周光紀先生、看護学院副院長の劉チョンリン先生に臨席頂きました。

 ドミニカン・ユニバーシティ・オブ・カリフォルニアには、看護学、作業療法学、医師助手学、世界公衆衛生学、カウンセリング心理学の領域があり、ルース・ラムジィ博士は、「医療教育の中で世界的な視点を持つことは、とても重要です。健康は世界的な関心事であり、世界的な問題です。私たちの課題は共通です。一緒に学び、働くことによってこの世界をよりよく、より健康的にしていきましょう」と、新入生に呼びかけていただきました。

祝辞を述べていただく廣東医科大学の劉チョンリン副院長

 また日本の医科系大学院に留学経験がある劉チョンリン副院長は、「私は学生を引率して貴学園での短期研修に参加しましたが、とても勉強になりました。勤勉に働く貴学園の教職員に敬意を表します。廣東医科大学と大阪滋慶学園は1993年から合作を始め、23年が経過しました。お互いに教育方法や学校運営手法についてよく知っており、交流を通して素晴しい成果を上げてきました。新入生の皆さん、艱難辛苦を乗り越えるとき、必ず成長した自分に出会えるはずです」と、学生を激励していただきました。

各校の新入生代表が決意表明しました

決意を述べる5人の各校新入生代表

大阪医療技術学園専門学校  薬業科 矢野川 瑞紀(大阪府立渋谷高校)
 医薬品販売の専門家として国家資格が認められている登録販売者になって、クスリのアドバイスなどを通じて多くの人の役に立つことが私の夢です。夢の実現に向って努力することを誓います。

大阪ハイテクノロジー専門学校  臨床工学技士科 林 朋輝(大阪産大附属高校)
 臨床工学技士として第一線で働く兄と同じ学校で臨床工学技士をめざします。安全、安心の医療を提供する医療人として、人間力を磨き、いつか兄を越えるよう日々、努力します。

大阪保健福祉専門学校 保健保育科夜主コース 安江 真衣(びわこ成蹊スポーツ大学)
 私は大学で教員免許を取得しましたが、保育園で保育補助をしています。保育士資格を取るために働きながら専門学校に通うことは容易ではありませんが、周りの方々への感謝を忘れず、努力することを誓います。

大阪医療福祉専門学校  理学療法士学科夜間部 池田 大騎(大阪府立阪南高校)
 私は高校の野球部で足を骨折し、初めて理学療法士という仕事を知りました。そのとき悩みや不安も聞いてもらい、いつか自分も身体だけではなく精神面もサポートできる理学療法士になりたいと思いました。日々、精進していくことを誓います。

大阪医療看護専門学校 看護学科 山野 彩奈(大阪学院大学高等学校)
 中学生の頃、看護師として患者さんを笑顔にしていく母に憧れを抱き、看護師になりたいと決意しました。母からは、看護師は心のケアまで行なうのだと教わってきました。一人でも多くの患者様の命を救いたいと思います。

第二部 新入生は“最初の授業”を真剣な表情で聞きました

 入学式の第2部は、教育システムの紹介と在校生・卒業生によるプレゼンテーションです。入学後、大きく成長した先輩たちの姿に、新入生たちは、自分の目標や夢と先輩たちの姿を重ねながら、真剣な眼差しで聞いていました。

【講義】 授業は受けるのではなく参加するという意識で!
 大阪ハイテクノロジー専門学校 鍼灸スポーツ学科2年の藤﨑大輝さんは、講義や勉強の方法についてプレゼン。「勉強方法は色々ありますが、自分に合った方法を見つけ、積極的に取り組みましょう」と言い、自身のやり方として、科目ごとに勉強するだけでなく、科目と科目の関係性を理解し、点と点をつなげる総合的なノートを作っていることを披露しました。「グループディスカッションやプレゼンテーションの講義もあります。授業は受けるものでなく、参加するという意識で臨んでください」とアドバイスしました。

  • 学園の講義についてのプレゼン

  • メディカルトレーナー部の実演

【課外授業】 マラソン大会で心肺停止事例も経験 メディカルトレーナー部
 大阪医療福祉専門学校 メディカルトレーナー部のメンバーで理学療法士学科の當間未涼さんら5人は、スポーツ選手の傷害予防に取り組んでいる部活動についてプレゼンしました。医療機関と連携して、中学・高校の部活や、スポーツイベントでの救護や、ケガをしたとき応急手当、テーピング、コンディショニングを指導。「マラソン大会で選手が心肺停止になり、AEDによる蘇生で回復した例を経験。医療スタッフとしての知識と技術を磨くことへの思いを強くしています」と語りました。高校運動部の選手やマネージャーのための講習会「東京2020応援プログラム」を開催。メディアの取材も受けています。

【実習前教育・学外実習】 患者はもちろん家族にも寄り添える看護師に
 大阪医療看護専門学校 看護学科の森田光さんら3人は看護の勉強の流れについて発表しました。戴帽式が終わると病院での1年生の実習がありますが、その目的は、患者さんを色んな面から理解すること、看護の過程を日常生活に活かせるよう支援することです。患者さんを理解するには見聞きするだけでなく積極的に情報を得ること、既往歴などの情報があればあるほど深い理解につながること、そして援助には個別のパターンがあることの3点を学びます。看護にあたっては、「確実な知識を持って判断し、正確な技術、患者への思いやりが大切です。私たちはご家族にも寄り添える看護師を目指しています」と述べました。

  • 看護実習のデモンストレーション

  • 海外研修の意義と楽しさも伝えました

【海外研修】 海外研修は毎日が新鮮で、異文化交流も
 大阪医療福祉専門学校 診療情報管理士学科卒・視能訓練士学科1年 秋元絢花さん、中村有那さんはシアトルで、カレッジや施設、病院で3日間の研修を受けた経験を発表しました。講義では、医療におけるカスタマーサービスや常備薬、問診票、保健手続き、尊厳死の捉え方など、日本とアメリカの違いについて学ぶことができたと言います。病院見学では、ICU(集中治療室)やER(救急治療室)など普段は入室できないところも見学。「日本と異なることが多く、さまざまなことが学べます。食文化も違い、毎日が新鮮。異文化交流の時間もあり、楽しい時間が過ごせます」と海外研修の意義を伝えました。

 このほか、在校生から【卒業・課題研究】【資格・国家試験】についての発表があり、卒業生からは【就職活動】【生涯学習・同窓会】についてのプレゼンテーションがありました。

  • 2部では医療・福祉のプロとして現場で実践を重ねてきた大阪滋慶学園5校の卒業生の教員たちも紹介されました

  • フィナーレはゴスペル部による祝歌のコーラスです