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初演から20周年を迎える“骨髄移植推進キャンペーンミュージカル「明日への扉」”東京公演出陣式
2013.08.01
「私たちにできることは何か」。骨髄バンクの窮状を知った学生たちの思いから1994年に初演された骨髄移植推進キャンペーンミュージカル「明日への扉」は、キャスト、スタッフ、バンドなど、すべてを学生の手で作りあげるミュージカルです。学生たちが専門技術で社会貢献をする第一歩であり、産学協同教育を代表する実践授業です。
7月16日(火)、に江戸川区総合区民センターにて、今年10月に上演される東京公演に関わる、東京スクールオブミュージック専門学校、東京スクールオブミュージック専門学校渋谷、東京ダンス&アクターズ専門学校、東京フィルムセンター映画・俳優専門学校、東京アニメ・声優専門学校の学生が一堂に会し、「出陣式」が行われました。
キャストや舞台制作などの学生たちは、すでに4月から準備が始まっていますが、夏休みに入り、すべてのセクションで本格的な準備が始まるこの時期に、毎年出陣式を行っています。「明日への扉」の意義や社会貢献について考え、骨髄移植・骨髄バンクについて学び、移植を受けた患者さんの経験や家族の思いを知り、公演の成功に向けてスタートするのがこの出陣式です。
はじめに「明日への扉」総合プロデューサーの喜多静一郎先生が「明日への扉」の意義、心構えなどについて話し、続いて急性骨髄性白血病で27歳という若さで夭逝した女優・夏目雅子さんの兄で、財団法人夏目雅子ひまわり基金代表事務局長を務め、東京フィルムセンター映画・俳優専門学校/東京アニメ・声優専門学校学校長の小達一雄先生から、「1985年に妹の夏目雅子が白血病になったときには家族はあきらめるしかなかったが、1991年に日本骨髄バンクができ骨髄移植をすれば助かる可能性のある病気になった。でも、未だにドナーが見つからない患者さんがいる。その患者さん、家族の気持ちは、僕たちのときよりもっと辛いでしょう。今日を機会に、みなさんができること、やらなければいけなことがあることに、是非気づいていただきたいと思います」と激励をいただきました。
公益財団法人骨髄移植推進財団 広報渉外部の千葉純子さんに、骨髄バンクと、骨髄移植、骨髄移植が必要な病気について、わかりやすく解説いただきました。さらに、骨髄移植を受けたミュージシャンの久保田ガズ誠さんが、病気、家族、骨髄移植、ドナーへの思いなどなど、患者さんから見た骨髄移植について講演をされました。さらに、ミュージシャンである久保田さんは、学生たちへ愛を込めた歌が送られ、同じエンターテイメント業界を目指す学生たちからは大きな歓声が上がりました。
最後には、演出、振付、照明、音響などを指導いただく先生方が紹介され、「頑張りましょう!」という挨拶に、会場の学生たちから大きな拍手がわき起こるなか、出陣式が終了しました。公演まで約3ヶ月、総勢400名を超える学生たち、そして講師が心をひとつにし、本番に向けて準備をしていきます。
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公益財団法人骨髄移植推進財団
千葉純子さん -
骨髄移植を受けた
久保田ガズ誠さんの講演 -
ミュージシャンの久保田さんが
学生たちを歌で激励 -
真剣なまなざしで
講演を聞く学生たち
骨髄移植推進キャンペーンミュージカル「明日への扉」
1994年から2012年までに123公演を行い、累計16万人が来場しました。
初演から20周年となる今年は、大阪と東京で6公演が行われます。
【公演スケジュール】
大阪公演
公演日 2013年9月27日(金) 18:00開演
9月28日(土) 13:00開演/18:00開演
会場 NHK大阪ホール
東京公演
公演日 2013年10月26日(土) 13:00開演/18:00開演
10月27日(日) 14:30開演
会場 赤坂ACTシアター
公式サイト(http://www.asuenotobira.jp)
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